いとうせいこうのレビュー一覧

  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き

    購入済み

    これは感動させられる

    この作品では、出版当時特に激戦地として名高かったガザ周辺地区において、身分や敵味方に関係なく人道としての医療支援を行い続けるという、かなり勇敢な人の生の声を読むことができます。勢力に左右されることなくただひたすら人々を救いたいという気持ちを、たとえ自らが危険と隣り合わせになってでも揺るぎなく貫くことの大変さが感じられ、感動しました。

    #感動する #タメになる #泣ける

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    2021年11月06日
  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き

    購入済み

    いとうせいこうによる「国境なき医師団」のルポルタージュ第2弾。比較的安全だった第1弾とは異なり、今回は素人が取材できる中ではおそらく最前線のガザを訪れる。そこは日々イスラエル軍の銃撃をうけた若者たちが運び込まれる野戦病院であり、リハビリテーションセンターであった。身体的にも精神的にも元には戻らない傷を負った人々は、それでも笑顔で取材に応えることで、そしていとう氏はそれを飾らない真摯な言葉で伝えることで、この世界の不当と人間の力を訴える。どんな政治的背景があろうとも、武器を持たない人々を一方的に傷つける「正義」は存在しないのだ。

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    2021年07月14日
  • 福島モノローグ

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    「福島」とか「避難民」とか「犠牲者」とか、記号てひとくくりにすることの恐ろしさ。

    人は皆、生きている。
    一人一人の人生を。

    記号でラベリングして、分かった気になるのは
    やめよう。

    知らないことを知らないと認めることから始めなければ、「知ろう」とする気持ちが生まれない。

    「知ろう」とすることは、ただ、あなたの話をそっくりそのまま聴くことだ。自分の中に器をつくって、そこにそっくりそのまま受け入れることだ。

    知った気になるな。

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    2021年07月02日
  • 福島モノローグ

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    原発事故の不合理な影響を受けて、様々なその後を生きている方々の声。
    一人一人が深く様々な考えを持って生きていることを、まざまざと感じる。本当にまざまざと。
    特に最初の話が心に残った。

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    2021年05月03日
  • 福島モノローグ

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    「想像ラジオ」を世に送り出した
    いとうせいこう さん
    2011.3.11から十年
    また より凄い 心に届く
    一冊を出してくださいました

    特別な人ではなく
    「フクシマ」にまつわる
    「お人」から
    流れ出てくる言葉の数々

    身に沁みて
    心に沁みて
    伝わってきます

    コロナ禍の中
    オリムピック開催是非の喧騒の中
    しみじみと語られる言葉の数々が
    静かに
    伝わってきます

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    2021年04月26日
  • 想像ラジオ

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    人の頭の中にだけ存在する想像ラジオ。
    そのパーソナリティであるDJ アークの軽快な喋りから始まる本書。

    始めはDJ本人の生い立ちや昔の思い出だったが、そのうちにリスナーからもらうメールを通じて、何が起きているのか、想像ラジオとは何なのかわかってくる。

    時は2011年3月11日 のお話。

    人を亡くす。その重みをかみ締めるように読み進める本です。

    個人的には21歳の港町で働く女性のエピソードが心に残りました。

    人を悼むとき、自分が生きるが苦しいと感じた時に読み返したいと思いました。

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    2021年04月25日
  • 想像ラジオ

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    ネタバレ

    想像ラジオとは、生者が「悲しみ」を糧に死者を想像することで聞くことができる死者から生者へのラジオです。この想像ラジオのDJアークは、東日本大震災の津波により亡くなり、引っかかった高い杉の木の上から、妻と息子に向けてラジオを放送しています。多くの情報や多忙さから死者を忘れ前に進むことが良しとされるこの現代社会で、死者を思い出すことで生者と死者共に未来を作っていくという新たな考えを教えてくれる一冊です。
    テレビの音量を、オンリョウが増えるからと消音で聞く人がいるという話がなぜかとても印象に残りました。テレビやYOUTUBEや雑音に溢れる今のこの世の中、私たちは死者の微かな声を聞くことができない、耳

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    2021年04月24日
  • 福島モノローグ

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    震災を忘れるなとか何かを取り戻そうとかは外の人の発想
    毎日毎日が続いていくだけ
    そういう声が聞こえる

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    2021年04月05日
  • 夢七日 夜を昼の國

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    夢七日
    小説や音楽など、いとうせいこう氏の活動を追いかけているけれど、ここまで私小説的にご自身のプライベートな部分を曝け出している作品は非常に珍しいと思った。
    夢の話として、執筆当時の社会情勢やおそらく著者が実際に体験したであろうことが何層にも重なってたくさん描かれている。
    特に不妊治療のお話は、著者のお子さんの誕生のニュースが読んでいる時期と重なったので、すごくリアルに感じた。奥様へのラブレターのようにも思えました。

    夜を昼の國
    歌舞伎や人形浄瑠璃のお話として有名なお染久松の心中話をSNS全盛期の現代に置き換えて描くという大胆な発想の物語。
    こんな表現の仕方があったのかー!
    関西弁の文体で

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    2021年02月23日
  • 見仏記

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    懐かしの「見仏記」、角川文庫で、再購入しました。
    読みかけ本が、たまっているので、読書感想は、またのちほど……。( うふふ、ページをめくるたびに、嬉しさのあまり 笑みがこぼれる ♡ )



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    2021年01月20日
  • 見仏記

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    ずっと馬鹿にしながら、しかし何となくリスペクトしていた、仏像を見る二人。単行本が出たのが93年だから、27年前の記述を読む。興福寺、法隆寺、立石寺などなど。

    小学生の時に仏像をスクラップブックにしていたみうらじゅんの天才。

    「私はみうらさんの正直さに嫉妬していた。彼はいつでも現在に生きていて、瞬間瞬間に集中することが出来る。観念に逃げ込むことなく、事実を感じとることが出来る」

    というようないとうせいこうの言葉による描写とみうらじゅんのイラストで二人の仏像を見る旅を知る。面白かった。ただ寺に行って何となく仏像を見たような気になっていたけれど、それだと単に行っただけであって、何も感じた事には

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    2020年08月18日
  • 見仏記

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    「仏像は ピースな人の 味方でしょ」

    「釈迦も仏像見たかったろうね。見たら驚いたと思うよ。これ、俺かよ?って」

    いとうせいこう と みうらじゅん の仏友(ブツユウ)による仏浴(仏を浴びる)の旅の記録。
    小学校の時から仏像ノートを作っていたくらいに仏像好きの みうらじゅん が絵を描き、いとううせいこう が文章を書いて仏像から色々考えを巡らせている。

    二人の仏像を見ての思考は自由自在。
    物を見て何かを考える、違う方から見てみる、当時の人の気持ちになって考えてみる。
    そのため仏像そのものの作りから、寺と観光の歴史、仏像の大きさによる感じ方の違い、仏像を伝来か由来かで分けてみたり、仏像に本気で恋

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    2020年05月04日
  • 「国境なき医師団」になろう!

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    あとがきを読んで、どういった経緯で新書で刊行することにしたかを知って胸が熱くなった。
    自分が直接海外に行けなくともMSFに貢献できる手段があること、MSFがどんな活動をしているかを知るきっかけに素晴らしい一冊。

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    2020年03月07日
  • 「国境なき医師団」になろう!

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    いろいろな形でMSFに参加しよう。
    紛争を解決する方法はないのだろうか。
    この本はもっとみんなに知られるべきだ。

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    2019年12月05日
  • 見仏記

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    ちょうど奈良旅行へ行ってきたばかりだったので読みましたが、旅行行く前に読めば良かったです。でも面白すぎて、とても電車の中では笑いが止まらなくて読めません。笑いだけでなく、真面目なことも書いてあります。オススメです。

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    2019年05月15日
  • 雑談藝

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    バスで短い時間があるときに読んでいたのでかなり日数をかけて読んだ。

    面白かったなあ。

    私もこういう言葉のピンポンできるような仲間と出会いたいものだ。
    そしたら人生が50000倍くらい楽しくなると思うの。
    (はい、だれかつっこんでーーーー)

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    2019年05月06日
  • 漱石漫談

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    いとうせいこうと奥泉光が行っている「文芸漫談」というライブイベントから、夏目漱石の作品をピックアップ。漱石作品の面白さを紹介している。
    きっと、二人とも何回も、何回も、何回も漱石作品を読んでいるのだろうな。全編に漱石愛が満ち満ちている。

    中学の教科書で漱石に出会い、読書感想文の宿題では面白さがちっともわからず。大人になって『門』に感動し。
    漱石は読む時ごとに印象が変わる。

    ということで、『吾輩は猫である』を再読し始めちゃった。
    いや~、面白い、面白い!

    『漱石漫談』ありがとう!!!

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    2019年02月24日
  • 漱石漫談

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    ネタバレ

    2017年刊。生誕150年企画。積読本でした。

    『こころ』は他の本でもいろいろ読んだので、あまり目新しさはかんじなかったです。
    『三四郎』は面白かった!
    『草枕』タイプの小説で絵画を理想とした、物語ではなくシーンが推移していく小説だというのは知りませんでした。

    『草枕』は何度も書店で買おうかと迷って「でも、これ漢字が多すぎて、絶対眠くなりそう(恥)」と躊躇していましたが、漱石が本気を出した小説「これが小説というものだぜというはっきりした信念を見せている」というくだりを読んで、ちょっとがんばって読んでみようかと思いなおしました。まあ読めるかどうかまずは買って手元に置いてみようかな。と思いまし

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    2019年01月26日
  • 見仏記

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    【仏像鑑賞におススメしたい本5選②】ちょっと仏像って気になるかも、でもよくわからないっていう方に、絶対オススメ。「うわーカッコいいー!知り合いに似てる!」なんていう気持ちでも仏像を楽しんでいいんだ、と思わせてくれる「見仏」の記。最近の仏像オタクのバイブルであると同時に、単にエッセイとしても面白い。私のきっかけの一冊でもあり、ぜひ毛嫌いせず手にとってみて欲しい。

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    2019年01月25日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    純粋に面白く読めました。
    説教節、曽根崎心中、女殺油地獄、菅原伝授手習鑑、
    義経千本桜、仮名手本忠臣蔵
    それぞれ有名な作品ですが、しっかり読んだことが
    今までなかったのですが
    現代語訳で非常に読みやすく一気に面白く読めました。

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    2018年07月30日