いとうせいこうのレビュー一覧
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おじさん二人が森羅万象について雑談するだけなのに、実に面白い。こんなに語り合える人がいれば恋人も配偶者もいなくてもよいのでなかかろうか。
いとう「ジョン・アーヴィングが原作の『ホテル・ニューハンプシャー』って映画見てない?実のお姉さんを好きになっちゃった弟が、あえてものすごい時間お姉さんとセックスしちゃんうんだよね。で、した挙句、お姉さんへの執着が解けるんだよ。それに似てない?愛しすぎるものから離すためには、大量に与えればいいんだっていう」
みうら「一度、嫌いになるほど満ち足りたほうがいいのかもね」
二人が語る「見仏記」も読みたくなった。 -
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いとうせいこう氏による「国境なき医師団(MSF)」の取材からまとめられたルポルタージュ。失礼ながら思っていたよりもずっと真面目に向き合って取材された本で関心したし、ほとんど偶然のような想起から寄付先として出会ったことやそこから取材に至るまでの経緯、そして何よりMSFについての現地ルポが本作で2作目となることを考えるとその姿勢は真摯なものと感じる。
本作では「誰でも国境なき医師団になりうること」を主要なメッセージとして、各国の活動地や日本で活動する多くのスタッフへの取材が進んでいく。「国境なき医師団」という団体名からも、医師を始めとした医療従事者が中心となった団体というイメージが強いが、実は全 -
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いとうせいこう(1961年~)は、タレント、小説家、作詞家、音楽家として幅広く活動するクリエイター。『ボタニカル・ライフ 植物生活』で講談社エッセイ賞を受賞(1999年)したほか、野間文芸新人賞を受賞している(2013年)。
本書は、1999年にノーベル平和賞を受賞した「国境なき医師団(MSF)」について、2016年から取材を続ける著者が、その組織、現場(ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダ、南スーダン)の活動の様子、日本人スタッフへのインタビューをまとめたものである。
読み終えて、組織の面で目を引いた主な点は以下である。
◆MSFは、赤十字から分派してできた組織である。1967~70年にナ -
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ツッコミはまとめ。言葉でつこんじゃうとそこで客にとっての想像力はなくなっちゃう
ツッコミが面白いのではなく、反応の方が面白い
意外性、裏切りが笑いを生む
ハーバード・スペンサー 下降性の不一致と笑いの生成"
神経に興奮がたまって通常の行き場がなくなる
笑わない理由を消す
笑いは、裏切りと共感
言葉が近すぎると退屈で、ちょっと距離がある言葉を組み合わせると面白い
笑いって、知ってることが大きい
バカな人たちの中の人間らしさがおかしい ex. シティボーイズ 怒鳴りながら会話、ババアはダメ、やさしいズ
無自覚さの面白さ 斉木しげる
笑いは忘れる能力が必要 -
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ネタバレ1988年の小説。インターネットやスマホが世にはびこっていない時代が舞台。
「ライフキング」というゲームが空前のブームになり、すべての子供たちが夢中になっている。そのゲームの攻略法やバージョンの違いなどの情報を交換するネットワークが子供たちの情報交換の場となっている。そのネットワーク上に噂が流れ始める。死がまとわりつく噂が。この呪われた世界を救うため、子供たちが立ち上がる。
ゲームの世界と現実の世界が交錯する展開にしびれる小説。
子供の視点で語られる点もユニークだし、彼らから見た世界観の描写が、郷愁をさそうようで、昔はもっと直観的でシンプルに世の中を見ていたことを思い出す。
また、死について -
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共に作家の奥泉光さんといとうせいこうさんのとても刺激的な対談集。
副題に『文学入門』とついているが、これが『入門』なのか?というような高度な(私にとっては)おはなしがつづく。
でも主に奥泉さんがボケて、いとうさんがつっこむ漫談方式のお陰でクスクス笑いながら読まされてしまう。
奥泉さんのお子さんの保育園の学芸会の話題(爆笑)からフロイトの‘ユーモアについて’の話題に持っていくおふたりの手腕に酔ってしまい、自分には絶対読みこなせない書物も読みたくなる(笑)
たぶん百分の一も理解できていないと思うけど、それでも面白かった。
あと、作家であるいとうさんの口から「誤読してもいい」の言葉が聞けたのもホッと