いとうせいこうのレビュー一覧

  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    出張の飛行機の中で読もうと急遽空港で購入した。(実は「城」を読んでいる最中なのではあるが、ぐったりと疲れそうなので一時「置いといて」をするために買ったのだ。)

    見仏記は海外編まで読んでそこから未読だったのだが、改めて面白い。いとう・みうら両氏と仏像を見て回っているような気分になる。そして自分の目でも見てみたくなる。ただ、私には両氏のような知識もなければ見る目もないので、やはり見仏記経由で楽しむのが一番なのかも知れない。

    本書にいたって、両氏はついに「仏像関係者」的なポジションを得てしまっており、普段非公開の仏像を拝観できるに至っている。それはとても羨ましいことでもあり、また見仏記経由で仏像

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    2012年09月01日
  • 見仏記5 ゴールデンガイド篇

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    あー、思いっきり笑えたー!
    あいかわらずのボケとツッコミ。
    このくだらなさは、涙がでそうなくらいに最高です。
    ゴールデンガイド篇とは言っても、やはりこの2人が行くところは
    気がつくとメジャーなお寺ばかり、ではなくなっちゃう。
    電車やバスの便が、非常に希薄な地方だったりするから
    やはり移動は獅子に乗ってだ。(もちろん見仏界でいうところのタクシーで)
    でも、そんなところにこそ、地元の人たちの信仰に守られてきた
    ぐっとくる仏様たちがいるもんだなぁ。
    私もゴールデンガイドをなぞった旅にでたくなっちゃう。
    ぜったい行くぞー!いつか、きっと。

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    2012年05月11日
  • 見仏記

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    みうらじゅんの仏像に対するズバ抜けた感性の高さに感服です。

    「釈迦が仏像みたら、びっくりするだろうな。これが本当に俺か?」とか。
    土産もの屋のサンリオ菌感染のくだりも最高です。
    少年時代の仏像スクラップのクオリティの高さも見事。

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    2012年02月10日
  • 見仏記4 親孝行篇

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    見仏記シリーズ第四弾。相変わらずの2人の珍道中ですが、今回はいとう家の両親やみうら家の両親を伴なった「親見仏記」なんてのもあります。時空を超えたみうらじゅんの「仏」論は健在ですが、これまで信仰の対象だった仏像が美術品となってしまった明治以降は塗り直しが行われなくなったといういとうせいこうの指摘に何か一抹の寂しさみたいなものを感じました。

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    2013年01月06日
  • 見仏記3 海外篇

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    シリーズ第3巻目。今度は韓国、タイ、中国、インドと日本への仏教伝来ルートを辿って見仏コンビがアジアに進出し、今まで国内で展開していた地域性分析をそのまま各国で披露したりしています。宗教の「信者」っていうものは教えなどをありのままとして妄信的に受け入れるのに対して、彼らのような「ファン」は良い所と悪い所を吟味しながらも、やはり「好きだから」ということで対象を受け入れる。そんな意味で彼らは最高の「仏」ファンかもしれないなと確信しました。最後のみうらじゅんのおじいちゃんの話は、なぜかじーんときましたね。

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    2013年01月06日
  • 見仏記2 仏友篇

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    前任の担当編集者とは離れて私用で二人きりの見仏をしていたが、ひょんなことからホモ疑惑が沸き起き、その否定のために見仏企画を再開。今回は目黒や新宿(文庫版特別付録)といった都内の仏から滋賀、佐渡といったちょっと地味な志向に走ってるように見えますが、二人の絶妙なやり取りも安定感を見せ始め、長期シリーズ化の盤石というか「ザ・スライド・ショー」とオーバーラップして見えます。
    一冊目で虜になった方は、是非ともオススメです。

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    2013年01月06日
  • 見仏記

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    小学生の頃から熱狂的な仏像ファンだったみうらじゅんと仏友いとうせいこうが全国の仏(ブツ)を見物しに行脚。みうらじゅん独特のとぼけた感性といとうせいこうの小理屈っぽい表現力が妙にマッチしています。特に仏を海外アーティストに喩えたり、東北仏のパース問題などなど、一見では突飛とも思われる解釈が出てきますが、意外と真面目で説得力のある仮説もあり侮れません。ガイドブックもこれくらい楽しいといいのになぁ、と感じさせる一冊です。

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    2013年01月06日
  • 見仏記2 仏友篇

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    初めて読んだ時の衝撃と涙を流して大爆笑したことを
    今もって忘れることができない。
    祖母が私の姿を見て不思議がっていたことも忘れない。
    みうらじゅんといとうせいこうと、三人で見仏に行くのが夢だった。

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    2017年04月20日
  • 文芸漫談 笑うブンガク入門

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    楽しく読めて、そして楽しく勉強になりもうした。

    ここから膨らませなくてはなりません。
    それは自分でシマス。

    私もアホな読解者になっているような気がします。

    育て、自分。

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    2011年03月02日
  • 見仏記4 親孝行篇

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    なんだかこっちまで気恥ずかしくなってくる親見仏。
    なるほどねぇ、って感じのご両親。
    そしてそして、即身仏までいっちゃうとは・・・。
    仏自体より、即身仏の方が生と死について考えさせられるし、なんだか重いパワーがある。思わず手を合わせちゃう気持ちも分かるなぁ。

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    2011年06月18日
  • ノーライフキング

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    「噂」という一つの流行から見えてくる80年代の空気感。小説が切り取った時代を伝えるツールであることに気がつかせてくれた作品。

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    2010年05月21日
  • 文芸漫談 笑うブンガク入門

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    やっと読み終わりました。

    まだまだ初心者の私には読んでいな本や

    知らない作家が多く読み進めるのに苦労いたしました。

    もっといろいろなことを知りたい、もっといろいろな本が読みたいと思わせてくれました。

    多分もっと本を読んでから読んだら、もっとわかると思います。

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    2009年10月04日
  • ノーライフキング

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    人気ゲームソフト「ライフキングの伝説」にまつわる奇怪な噂。死のにおいのするいくつもの噂に、変化していく日常。子供たちは互いに連帯しながら、それぞれの方法で孤独な戦いを始める。「子供たち」と「大人たち」の関係や、リアルとバーチャルの関係が、社会派的なものでなく、リリカルな寓話として描かれていて、ラストは胸が痛くて痛くて、涙で文字が滲んで大変で、もう。僕たちは新しいリアルです。忘れないで、ハーフライフ。怖いけど解かなきゃ死ぬからがんばります。よくできたコピーのようなキーワードがスイッチになって、また思い出して胸が痛くなったりするのです。
    ……しかし、うーーん。藤原カムイのあの素晴らしい表紙の画像

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    2009年10月04日
  • ノーライフキング

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    「ノーライフキングは生きている」

    やーおもしろかったです。寺山修司のトマトケチャップ皇帝的な面白さでした。
    ライフキングというゲームに熱中する全国の子供達の裏ネットワークが社会を錯乱させていくーみたいな話。
    子供達の間で広がる根拠のない噂で大人の社会が動かされてそれを機に大人達が「ライフキング」狩りを始めていくその感じが超好きでした。
    たしかに子供の頃って妙な噂に振り回されてたなあと。特に多かったのはあれですね、何人に同じことを話さないと〜とか、どこどこに行って呪文を唱えないと〜とかいう怖い話。
    もう一回ちゃんと読み直したいです。

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    2009年10月04日
  • 見仏記4 親孝行篇

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    いとう氏のご両親はいかにも東京の人、って感じ。対するみうら家は典型的関西のオバちゃんである母上を筆頭としたよくある関西ファミリー。親子の愛情は居住区によって変わるものじゃないけど、現れかたが違ってくるんですね。ここ1年ほど東京に住んでいるワタクシですが、東京の親子はサラっとしてるもんね。母親が子供を怒るにしても、「ダメだよ〜。そんなことしたら、怒られるよ〜。」だもんね。わたしやったら絶対言うこときかんわ。威嚇効果ゼロやもん。「あんた〜!ええ加減にし〜や!しばくで!」が標準である関西。ほんまに街頭でドツきまわしている風景も日常。ベタベタしてるんやなあ、関西人の人間関係は。
    ・・・と、そんなことは

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    2009年10月04日
  • 見仏記2 仏友篇

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    仏像愛好家の必読書、見仏記の第2弾です。今回は、仏像的にはちょっと地味。奈良仏を中心に愛好している私には、ちょっと馴染みのない仏たちですが、この本のお陰で見たことあるよーな気になる不思議。

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    2009年10月04日
  • 文芸漫談 笑うブンガク入門

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    漫談を文章にしてるんで、空気感とかわからんのが悔しい!

    書籍好きな人ならニヤニヤしたり大爆笑したりできるのではないかと。
    思い出したように読んで笑ってます。

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    2009年10月04日
  • ノーライフキング

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    子供たちの間で流行しているディス・コンゲーム「ライフキング」。裏技やバージョンの情報交換のために子供たちが作り上げたネットワーク上に、「ノーライフキング」の噂が流れ始める。ゲームの中で失敗をしたら死んでしまうという呪いのゲーム、ノーライフキング。呪われた世界を救う為戦い始めた子供たちが、最後に出会った無機王の正体とは―?

    有無を言わさず読ませるだけの面白さ。現実とゲームが交差し子供たちがゲームにのめりこんでいく様は、1988年に描かれたとは思えないほどリアルです。ネットワークが発達した今だからこそ読む価値のある一冊。

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    2009年10月04日
  • ノーライフキング

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    これは面白かった。

     テンポがよいという言葉があるけど、読み終わってみると激流に飲み込まれていた気がする。

     登場人物達はみんな、時間がないという無言の圧力を受けて焦っているから。

     ゲームを中心にした話で、ファミコン全盛時代の作品だとわかる。

    そこから未来を意識して書いているから、ちょっとノスタルジックなSFっぽい。

     ファミコンならぬディスコン(だったかな)、

    それとソフトを中心にして展開する、子供達社会を巻き込んだ無声パニック。

     ソフトを解き明かさないと死んでしまうという強迫観念が、子供達に自殺まで引き起こす。



     あ、珍しい。樓主は純粋にこの作品を誉めているね。

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    2009年10月04日
  • 自己流園芸ベランダ派

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    なごんだぁ〜!
    年明けて、なかなかいい本が見つからなくてウジウジとDSばっかしてたけど、年明けガツンときた一冊として。

    園芸(庭いじり)には何種類かあるけど、こないだ行ったロシアのダーチャ風(ほったて小屋風別荘)の園芸方法で、あたしゃ気に入った。
    キレーなイギリス風ガーデニングなんかより、もしゃもしゃしててはんば野生化しちゃう園芸なほうが、あたしはスキ。枯れるとかも。

    我が家はハッパばっかだけど、花とか実のつくもんもやろうかな〜と少し考えている。

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    2009年10月04日