いとうせいこうのレビュー一覧
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我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。
芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を -
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解説を読んで、フェルナンド・ペソアについて少し辿ってみた。「異名」を沢山持つ詩人。
違った作者として、作品を作り上げることと、違った作者が翻訳家によって存在しない作品を読者の目の前に提示することにはやや隔たりがある。
けれど、物語を持つだけで書けなかった作者から、物語を吸収し文字として生み出した翻訳家と、それを解読する私がいれば、世界中のどんな物語も「存在し得る」可能性があるのだろう。
『想像ラジオ』では、存在しないはずの声を、存在しないDJが取り上げて、私に伝えようとする変わった作品だった。
その流れを受けているのだろう。
今度は世界からの声が届き始めたということか。
お気に入りは「 -
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読書録「植物はヒトを操る」3
著者 いとうせいこう、竹下大学
出版 毎日新聞社
p152より引用
“竹下 もともと芽に栄養はなくって、芽
の外側にくっついている胚乳にあるわけです。
つまり胚乳はエネルギータンクなんです。植
物の赤ちゃんである芽を育てるお乳でもある。
麦芽や発芽玄米が体に良いのは、その時期に
芽を育てるためのいろいろな酵素が活性化す
るから。種のまんま食べるより栄養的に優れ
ているからなんです。”
目次から抜粋引用
“植物の生命戦略
植物が日本人をつくる
この世にオスは必要か
植物は偉人を操る
権力と植物”
クリエイターと育種家の二人による、植物
と人間の関係 -
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ネタバレ≪目次≫
奈良 秋篠寺・薬師寺・唐招提寺
奈良 安倍文殊院・聖林寺・長岳寺・元興寺
奈良 不空院・新薬師寺・璉城寺・十輪院・興福寺
奈良 壺坂寺・談山神社
奈良 帯解寺・春日大社・東大寺
奈良 史跡頭塔・東大寺・なら仏像館
京都 知恩院・長楽寺・誓願寺
京都 大報恩寺・石像寺・長講堂・福田寺
京都 西光寺・禅林寺・金戒光明寺
愛知 龍泉寺・観聴寺・金山神社・青大悲寺・熱田神宮
愛知 荒子観音寺・普門寺・瀧山寺
愛知・京都 鉈薬師・鹿王院・東寺
≪内容≫
ご存じ、みうらじゅん、いとうせいこうコンビの「見仏記」第6弾。行き先はいたって普通で、中の記述もいたって普通(みうら -
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「見仏記」3
著者 いとうせいこう、みうらじゅん
出版 角川文庫
p10より引用
“実際に仏像が出来た時代から考えれば、
私はガイジンである以外にないのだ。”
作家と漫画家である二人による、
日本のあちこちへ仏像を訪ねて回る一冊。
大仏で有名な東大寺から金色堂の中尊寺まで、
仏像への気持ちがよく表れた文章とイラストで書かれています。
上記の引用は、
奈良を訪ねた時の一文。
確かに歴史に関する資料などを見ていると、
昔の人は今とは全く服装は違いますし、
使う言葉や文字も違うので、
違う国というのもなんとなくそう思います。
イラストと共に仏像についての解説なども書かれているので、
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ネタバレ奈良を訪問して以来、すっかり仏像に心を奪われています。
「格好良いなぁ…」と漫然と見ているだけじゃなく、仏像についてもっと知りたい!と思い、仏像関連の本を読みあさっているこのごろ。
まずは、すぐに手に入ったみうらじゅん、いとうせいこう氏による見仏記シリーズ。5巻目の本作は「ゴールデン」ということで、メジャーな仏像を中心に掲載されているのかと思いきや、はじめこそ平等院などを訪れていたものの、その後は地方のマニアックなお寺がぞくぞくと続き、初心者にはついていくのが大変だった、、、。
他の本でもっと知識を得てから、読んだ方がこのシリーズは楽しめるかも。
それにしても、みうらじゅんの仏像知識の深さ