いとうせいこうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
見仏記を本屋で平積みしてあるのを初めてみた。みうらじゅんの大仏好きは筋金入りだと聞いていたが本を読んだことはなく初めて買ってみてあれれ?帯がかかっていて「見仏記」までしか見えなかったが、表紙をめくったら「見仏記6」って書いてあるよ。もう6巻目だったのですね‥
このシリーズはじめて読んだがみうらさんの並々ならぬ仏への愛を感じる。見仏とか仏友とか仏性とか普段聞かない言葉が乱れ飛ぶ。いとうせいこうとはあうんの呼吸の仏友らしく、みうらさんのご発言に敢えて突っ込まないとか、結構いいコンビらしい。
しかもその仏閣方面ではかなりのVIPポジションになっているらしい。
文章だけだとなかなかわかりにくいが、みうらさんの絵により、かなりわかりやすくなっている。
特に名古屋周辺の存在は全く知らなかったが、この本を読むと一緒に見仏紀行に行った気分に浸れて楽しい。
過去の見仏記も読んでみたくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレベランダ園芸家でもあるいとうせいこう氏と、世界的な花の育種家の竹下大学氏の植物にまつわる対談集。
昆虫に蜜を与える代わりに受粉という生殖作業をさせるという点からして、少なくとも植物は昆虫を操ってきたのだろうと感じていたが。
さらに、実は人間だって植物に操られてきたのかも?と思わせる新たな視点が次々と登場する。
また、世界の中でも日本人の成し遂げてきた植物への研究は、あらためて素晴らしいと思える話も多数。
食料危機を救うための小麦や稲、鑑賞用としての植物の品種改良など。
そして、今では普通になっている観葉植物の「斑入り」は、日本人が最初に目を付けて、その美意識がヨーロッパの人々にも伝染したという話は面白い。
植物の世界にもジャポニズムがあったのだ。
読み終えて、やはりヒトの歴史には植物がかなり深く係わっていたんだなぁと。
それは、ネアンデルタール人が、花を墓に供えた時から始まっていたのね。 -
Posted by ブクログ
子供達の間で大流行しているゲームソフト「ライフキング」。
このソフトにはⅠ~Ⅳのバージョンがあり、更には呪われたバージョンⅤがあるという。
噂は噂を呼び、ついには現実を侵食していく。そして・・・
僕も小3の時にやったドラクエⅢに衝撃を受け、タクティクスオウガで矛盾を知り、FFⅦで感動に至るのであるが、その後はゲーム特にRPGにはハマりすぎて徹夜も辞さなくなり、社会生活を送れなくなるのが分かっているので、手を出さないようにしている。
それくらいゲームには心をのめりこませる何かがある。
そして、そこにネットワークという魔力が加わり、子供達は否がおうにも闘いに巻き込まれていく。
本書で語られる「新しいリアル」のその先の世界に、今、自分達はいる。
ツイッタ―やフェイスブックなど、考えてみればとんでもない世界にいる。
自分をグーグル化させよう!なんて提唱させる経済評論家がいる位だし。(僕もこんなレヴューを手軽に発信できるし)
この時代の向こうにキングがいるのか。
まだまだ闘いは終わらないんだ。 -
Posted by ブクログ
「ノーライフキングの作者だ」と思って読むと
えらい目に遭います(^ ^;
これは「難解な絵本」の系譜というか、
シティボーイズやら中村ゆうじさんやらと
ラジカルガジベリビンバシステムをやってた
「本来の」いとうせいこう氏のノリ(^ ^
本書は、南の島で長期バカンスを楽しむ男の
モノローグの形で進む短編集。
のんびりした時間を過ごしつつ、
ふとした拍子に「おとぎ話」の一節を思い出す。
例えば、砂浜にいる太った犬を見て、
一瞬「オオカミか?」と勘違いして。
勘違いにはすぐ気がつくのですが、
ふと「赤ずきんちゃん」の一場面を思い出して。
せっかくならストーリー全体を思い出そうとするのですが、
中々細かいところが思い出せず、あせり出す主人公。
そうすると、微妙に本来のストーリーからずれてきて。
ネタバレになるので細かくは書けませんが、
「あぁ、違う、それは○○のお話の方だよ!」
と、読みながらツッコミを入れたくなる(^ ^;
正に「志村、後ろ!」の世界というか(^ ^;
そのズレ方、外し方と、当人の必死さが
おかしさの中にもペーソスを感じさせる。
また各章の書き出しの、南の島でのバカンス風景が
実にまじめに、かつ気持ちよさそうに描けているので、
そのギャップもまたをかし(^ ^
かなり知的な遊びという気がします。
文章は読みやすく、またふんだんに挿入された写真が
読み手の「バカンス気分」を盛り上げてくれます(^ ^