【感想・ネタバレ】通言総籬・仕懸文庫のレビュー

あらすじ

江戸のマルチクリエイター・山東京伝による、吉原・浅草芸者の風俗を描いた黄表紙と洒落本の傑作、かつ当時発禁処分となった2篇を画期的現代語訳で。「仕懸文庫」は本邦初作家訳し下ろし。

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Posted by ブクログ

山東京伝による吉原および深川の遊郭での通な会話や所作の江戸時代のルポ。
後半の仕懸文庫は、蔦屋重三郎による出版らしい。そして2人が処罰された。

現代語訳は過去にも何人かが行っているようだが読み比べていない。いとうせいこうによる現代語訳では、注が多く(見開き2ページの3分の1になることも)、それも今風に解説してある。でも多すぎて、注は飛ばして本文を読み進めた。ときおり注を見るくらいだった。

吉原と深川では、金に余裕のあるものが「尻をふりふり」通い、通な言葉のやりとり、流行やならわし、当時の着物や食べ物などが詳細に解説。本気なのか浮気なのか、二者に分けられないのか、臨機応変な会話などが描かれる。両所の違いもわかる。

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2025年12月15日

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