いとうせいこうのレビュー一覧

  • 想像ラジオ
    読む前は、ささくれ立っていた心が、どことなく落ち着いた。落ち着いたというか、整理整頓がなされて、次の目的地へ向かう準備ができた。
  • 自己流園芸ベランダ派
    面白かった。園芸の本が写真無しでもこんなに面白いなんて、すごい。花や木が気になって、インターネットで調べながら楽しくよみました。
    最後の対談も深い。
  • 自己流園芸ベランダ派
    面白かった。園芸の本が写真無しでもこんなに面白いなんて、すごい。花や木が気になって、インターネットで調べながら楽しくよみました。
    最後の対談も深い。
  • 「国境なき医師団」をもっと見に行く ガザ、西岸地区、アンマン、南スーダン、日本
    書店の新書コーナーに置かれているのをたまたま見つけて購入した本書。大変失礼ながら、いとうせいこうさんを存じておらず、今回はガザの話が気になり購入。

    「国境なき医師団(MSF)」については、世界各地の紛争地域などで医療活動を行っている団体であることは知っていたが、その理念や実際の活動内容、特に証言活...続きを読む
  • 想像ラジオ
    i started reading this without knowing what it’s about. realized half way through and i started crying the moment i found out because everything sudde...続きを読む
  • 想像ラジオ
    ずっと前に表紙とタイトルに惹かれて買っておいてあった本
    東日本大震災に関連して書かれた本とは知らなかったので、今日読めてよかった
    生きてると死を厳格に考えすぎてしまうけど、亡くなった人はもしかしたらこの本みたいにみんなでラジオを聞いてるんじゃないかくらいの気持ちになれたらすこしホッとした
    作中でも亡...続きを読む
  • 想像ラジオ
    誰にでもいつか大切な人との別れが来る。
    そのときこの本と出会っているかいないかで
    悲しみや死への向き合い方が変わるのではないかなと思いました。

    生きている人がいるから死者がいて
    死者がいるから生きている人がいる。
    捉え方は人それぞれだけれど、自分なりの考え方で、その人のペースで折り合いをつけていけ...続きを読む
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美
    原文の一部が載ってるくらいので読みたいと思ったけれど、完全現代語訳。だけど、それぞれ訳された作家さんたちのセンスがキラリと光り、江戸文学のエッセンスがギュッと詰め込まれた、お値打ち品の一冊。

    好色一代男
    原作: 井原西鶴/ 現代語訳 島田雅彦
     七才の時、夜中に子守に連れられてトイレに行った時、足...続きを読む
  • 想像ラジオ
    3.11の被災地を舞台とした、震災「その後」の物語。
    その後の物語と言っても「残された人々」の物語ではなく、「残してしまった人々」の物語。
    「残してしまった人々の物語」と言っても、過去形ではなく現在形の物語。

    現代の我々の生活は、死者達がいなければ無かった。
    我々は死者たちによって生かされている。...続きを読む
  • 福島モノローグ
    『想像ラジオ』で「語りすぎた」作者が、聞き手として福島の人の話を聴いて。

    いとうせいこうさんが東日本大震災後の福島を訪れ、その地で生きる人々に話を聴き、まとめた本。

    いとうさんは話の聞き手であるが、本の中では一切存在を消している。例えば、どのような質問をしたのか、相槌をしたのかなど、あとがきを除...続きを読む
  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き

    これは感動させられる

    この作品では、出版当時特に激戦地として名高かったガザ周辺地区において、身分や敵味方に関係なく人道としての医療支援を行い続けるという、かなり勇敢な人の生の声を読むことができます。勢力に左右されることなくただひたすら人々を救いたいという気持ちを、たとえ自らが危険と隣り合わせになってでも揺るぎなく貫くこと...続きを読む
  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き
    いとうせいこうによる「国境なき医師団」のルポルタージュ第2弾。比較的安全だった第1弾とは異なり、今回は素人が取材できる中ではおそらく最前線のガザを訪れる。そこは日々イスラエル軍の銃撃をうけた若者たちが運び込まれる野戦病院であり、リハビリテーションセンターであった。身体的にも精神的にも元には戻らない傷...続きを読む
  • 福島モノローグ
    「福島」とか「避難民」とか「犠牲者」とか、記号てひとくくりにすることの恐ろしさ。

    人は皆、生きている。
    一人一人の人生を。

    記号でラベリングして、分かった気になるのは
    やめよう。

    知らないことを知らないと認めることから始めなければ、「知ろう」とする気持ちが生まれない。

    「知ろう」とすることは...続きを読む
  • 福島モノローグ
    原発事故の不合理な影響を受けて、様々なその後を生きている方々の声。
    一人一人が深く様々な考えを持って生きていることを、まざまざと感じる。本当にまざまざと。
    特に最初の話が心に残った。
  • 福島モノローグ
    「想像ラジオ」を世に送り出した
    いとうせいこう さん
    2011.3.11から十年
    また より凄い 心に届く
    一冊を出してくださいました

    特別な人ではなく
    「フクシマ」にまつわる
    「お人」から
    流れ出てくる言葉の数々

    身に沁みて
    心に沁みて
    伝わってきます

    コロナ禍の中
    オリムピック開催是非の...続きを読む
  • 想像ラジオ
    人の頭の中にだけ存在する想像ラジオ。
    そのパーソナリティであるDJ アークの軽快な喋りから始まる本書。

    始めはDJ本人の生い立ちや昔の思い出だったが、そのうちにリスナーからもらうメールを通じて、何が起きているのか、想像ラジオとは何なのかわかってくる。

    時は2011年3月11日 のお話。

    人を亡...続きを読む
  • 想像ラジオ
    想像ラジオとは、生者が「悲しみ」を糧に死者を想像することで聞くことができる死者から生者へのラジオです。この想像ラジオのDJアークは、東日本大震災の津波により亡くなり、引っかかった高い杉の木の上から、妻と息子に向けてラジオを放送しています。多くの情報や多忙さから死者を忘れ前に進むことが良しとされるこの...続きを読む
  • 想像ラジオ
    文体としては軽快で、読みやすいと思う。逆に文学作品等を数多く読みこなして来た人は馴染むまで少しかかるかもしれない。

    多くの人が知っているかもしれないが、これは東日本大震災をめぐる物語である。そして生きる者と死んだ者を繋ぐ物語でもある。私自身は東北や関東から遠く離れた地域に暮らしていて、あのときのこ...続きを読む
  • 想像ラジオ
    津波の被災者である想像ラジオのDJアークと、被災地を訪れ死者の声を聞き取ろうとする作家S、二人の物語は平行なようでいて、メビウスの輪のように切れ目なく繋がっている。死者と生きている者の世界が、境目なく繋がっているように。
    災害や差別などの生きる困難を他者が語るときに必ずぶち当たる「当事者性」(語る「...続きを読む
  • 福島モノローグ
    震災を忘れるなとか何かを取り戻そうとかは外の人の発想
    毎日毎日が続いていくだけ
    そういう声が聞こえる