いとうせいこうのレビュー一覧
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ネタバレ能はよくわからないと思っていた。
NHK教育で放送しているのを見たことはあったと思うけれども、当時は「ゆっくりとした歌と舞」という程度にしか受け取れず、チャンネルを変えていた。まず最初に能に興味を持ったのは、オードリー若林さんが世阿弥の能楽論『風姿花伝』をウッチャンナンチャンの南原清隆さんに勧められて読んだという話を聞いたところからだったと思う。『風姿花伝』はパラパラとめくっただけで、積ん読になっている。次は、いとうせいこうさんが能を現代語に訳し、それをさらに英語に訳す連載が『新潮』でされていると知ったときだった。その書籍化がこの本である。
能を「読むもの」「文学」として楽しむ、とは考えたこ -
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観葉植物を私もルーマー笑 している身としては
これは読みたい!と思って手に取った本。
いとうせいこうって、なんか隙がないし小綺麗でなーんか近寄りがたいなという
私の中のでの偏見があったけど、読み進めたら全くそんなことなかった。
むしろ「ああーわかる!うちと一緒!!」とか「数増えますよねぇ、うんうん」みたいに
謎にめちゃくちゃ親近感が湧いた。
我が家も真っ最中のマンションの大規模修繕工事の話とか
あと、ちょっとだけ野菜の栽培してみたり
季節によってあっちへこっちへ移動したり
今まで幾度となく沢山の植物を枯らしてきたり、それでも育て続けたり。
本当すごく手間だし何も育てない方がもちろん楽なのは分か -
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ここ数年のうちに、ベランダ園芸家=ベランダーから、室内園芸家=ルーマーになったいとうさんの、植物にまつわる成功と失敗と苦悩と失敗と苦悩と失敗と苦悩(とときどき原発問題や気候変動)のはなし。家のなか密林化計画に思いを馳せ、つる性植物を壁じゅうに這わせようと画策し、多肉植物の寄せ植えがうまくいかずに「ダメな人間だ」と己を卑下し、本物のようなうそグリ(フェイクグリーン)にバグを起こして奇行に走り、植物の名前に混乱し、胡蝶蘭を自分で自分に贈り、死んだと思って打ち捨てた植物が蘇生したことに自然の力強さを感じ、床に点々と落ちた黒い塊を見てあおむしの存在を確信して、人間にとっても植物にとっても生きていくこと
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以前、文芸誌で本書か東北モノローグを読んだ記憶がある。
いま急に読みたくなったのは、震災があった日が近づいていたからか。
地震や津波、液状化、孤立地帯、SOSの文字、遺体安置所、当時の記憶は色濃く残っている。でも、今より知識の少なかった私は原発のことをあまり理解できていなかった。
放射性プルームが降ったこと、そのことを知らずに地域の方は生きるために外出していたこと、食物への影響など、本書を読んで衝撃を受けたことが何個もあった。あまりに無知だった。
永井玲衣さんの解説がまたとても良かった。
歴史的な出来事は教科書に載るけれど、それによって小さい出来事に纏められてしまうことがある。語り手がいるこ -
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楽しめました、ボリュームたっぷりデラックス版!
「三十三年後の約束」の件、JAF会報誌のみうらさんエッセイで知りました。行きたい!行こうと思ったのですが、既に仕事の予定が入っておりなくなく断念。
その当日、想像以上の盛り上がりで仕事を調整してでも行くべきだったと後悔しきり。
その残念さをこの本が埋めてくれました。
仏像には全く知識がないもののいとうさんの語り口とみうらさんのイラストで違和感なく受け入れられます。
そして、みうらさんの天然さが最高!それをうまく文章化できるいとうさんも!
上陸大師像、これは是非実物を見に行きたいと思っています~ -
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前作の『国境なき医師団』に感銘を受けたので、こちらもすぐに購入しました。
こちらも「国境なき医師団(MSF)」で働いているスタッフ、その患者や派遣先の人々、そして取材スタッフの行動や思いが、そのパッションとともに丹念に描かれています。
特に印象に残った人物は、MSFに何度も調整して今は紛争地で活動している日本人のファーマシー・スタッフの方です。
一度や二度の挫折では折れず、ようやく夢をかなえてMSFに入った。そして、今の仕事に対し、自分が選んでここにいるという充実した思いしかないという。
こういう仕事を見つけ、実際に就くことができるのは幸せなのだろうと感じます。また、自分は今その仕事に -
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NPO団体「国境なき医師団(MFS)」の活動を丹念に取材して書かれたルポルタージュです。
この本の特徴は二つほどあり、一つは難民や貧困の悲惨さがストレートに出ているところにあります。
紛争により住んでいた土地を離れざるを得なかった「難民の方々」。彼らの置かれた悲惨な状況がこれでもか、これでもかと伝わってきます。それは今の日本では到底想像できないことですが、それは明日の私かもしれないし、あなたかもしれない。
その中でも希望を持ち、心優しい姿は胸を打つものがあります。
もう一つは、出てくる登場人物やMFSの周りの人々がとても魅力的に描かれている、ということです。
・60歳を超えて社会に貢