いとうせいこうのレビュー一覧

  • 見仏記

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    (01)
    仏像を見る際に,どのように既存の文脈から切り離して自分の目の前にあるものを見るか.この難問に著者の二人は取り組んでいる.寺院からのアプローチ,由来や縁起などの創作,フェノロサ,和辻,亀井といった近代の批評,他の観光客や観光産業関係者など,著名な仏像を取り巻く言説を華麗にいなし,かわしつつ,自らのポップやサブカルの文脈に近づけつつも,仏師や仏像そのものの想いや方法をダイレクト(*02)に見る方法に挑戦している.

    (02)
    そのとき,眼は興奮し,恋愛やエロスなどに類似したフェティシズムの視線によって仏像が捕らえられる.みうら氏は吉祥天に向かい,いとう氏は文殊菩薩に向かったその視線(*0

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    2018年07月08日
  • 鼻に挟み撃ち

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    初読み作家さん。
    文通相手と文通読書会しようと持ち掛け、その第一冊目に選んだ本。文庫本発売の時購入。表紙いいよね。
    一応短編集の仲間に入るのかな。


    『今井さん』
    テープ起こしで生計をたてている鵜殿さんが編集者から「その場で話していない内容が書き足されているようだが」と電話を受けて、それについて、テープ起こしとはいったいどんな仕事なのかを説明というのか、説得をしている、電話で、と思い込んで読んでしまった私への、オチ。
    『私が描いた人は』
    大学時代に出会ったPQを私は長い時間をかけていくつかの絵を描いた。PQとの思いでと、その絵たち。
    『鼻に挟み撃ち』
    ある日男はマスク姿で公共の場で唐突に演説

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    2018年06月19日
  • 鼻に挟み撃ち

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    文通友だちさんからいただいた本です。
    いとうせいこうさんの本を読むのは久しぶりですが、登場人物の語りにぐいっと惹き付けられました。面白かったです。
    どの語りも奇妙でしたが、表題作が好きでした。
    わたしも病で一時期マスク人間だったのですが、確かにあれは安心します。
    誰でもない人になって、誰でもない人を眺める。例え、鼻が無くても分からないよな、と思いました。
    「民族衣装かと思うくらいマスク。」に笑いました。
    読んでしまった今の気持ちを上手く表現出来ないですが、風変わりな読書体験でした。

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    2018年05月29日
  • 見仏記7 仏像ロケ隊がゆく

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    『新TV見仏記』も観ている人なら2倍楽しめそう。私は本しか読んでいないから、「TVだとこういう苦労があるんだなー」くらいの感想でしたが。

    今回の見仏記では時間の流れ、そして、変わらないようで変わっている様々なことについて考えさせられました。
    お二人も「年を取った」と感じているようですし、お寺(仏像)の方でも、LEDライトが導入されたり、配置換えがあったり、と変化があって。
    驚いたり、寂しく感じたり、嬉しく思ったり、色々ですが・・・全てをひっくるめて愛せるようになってこそ『見仏人』なんでしょうね。

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    2018年04月30日
  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    ますます自由度が増したお二人の旅。確かに「ぶらり旅」ではありますが、行動範囲は広い!並々ならぬ仏像愛を感じます。
    それにしても、「ゆるキャラ」を広めたみうらじゅんさんが、売店でゆるキャラグッズの豊富さに翻弄されるのは面白いですね(笑)。
    色々な所で買い込んだ沢山のゆるキャラグッズ、それに仏グッズ(誕生仏のレプリカとか)は、みうら家でどんな風に飾られているんだろう・・・。

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    2018年04月18日
  • 漱石漫談

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    三四郎は、東京の当時の学生生活を描く、最先端な、おしゃれ小説だった。
    なんとなく、クリスタル 的小説

    漱石の孤独は、人とコミュニケーションして、失敗しちゃう孤独

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    2017年08月04日
  • どんぶらこ

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    表題の「どんぶらこ」は、介護をする側される側の心情を描いていてよかったのだけれど、そのほかの作品は間延びしてしまった。いとうさんの自伝?話が飛びすぎて日記をそのまま書いているようでこちらだけなら☆2つだな。

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    2017年05月28日
  • 存在しない小説

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    この著者の小説を読んだのは始めてでしたが、こうゆう小説を書くのですね~と意外でした。存在しない小説なのだから小説ではないのかな?いやでもこうやって読めるわけだし...といささか頭の中をとっ散らかしながら読みました。短いお話(でも内容はけっこう濃ゆいと思った)の合間に挟まれる(わたしにとっては難解な)解説によって考えをあちこちに飛ばされるかんじで、あれ何を読んでたんだっけ?となりましたが、概ね面白かったです。

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    2017年04月30日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。

    芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を

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    2016年11月21日
  • 好色一代男/雨月物語/通言総籬/春色梅児誉美

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    それぞれ初めて読みました。
    井原西鶴 好色一代男
    上田秋成 雨月物語
    山東京伝 通信総籬
    為永春水 春色梅児誉美

    それぞれ、江戸文化の良さや面白さについていまいち
    理解できないというか、合わない感じがしました。

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    2016年08月12日
  • 植物はヒトを操る

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    読書録「植物はヒトを操る」3

    著者 いとうせいこう、竹下大学
    出版 毎日新聞社

    p152より引用
    “竹下 もともと芽に栄養はなくって、芽
    の外側にくっついている胚乳にあるわけです。
    つまり胚乳はエネルギータンクなんです。植
    物の赤ちゃんである芽を育てるお乳でもある。
    麦芽や発芽玄米が体に良いのは、その時期に
    芽を育てるためのいろいろな酵素が活性化す
    るから。種のまんま食べるより栄養的に優れ
    ているからなんです。”

    目次から抜粋引用
    “植物の生命戦略
     植物が日本人をつくる
     この世にオスは必要か
     植物は偉人を操る
     権力と植物”

     クリエイターと育種家の二人による、植物
    と人間の関係

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    2015年11月06日
  • ノーライフキング

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    SFの雰囲気もあるし、サスペンス的でもあるし…。
    子供達の間で大人気のゲームソフトにとりこまれ壊れていく様と、子供達の間で飛び交う様々な噂で壊れていく現実。
    どちらも、現実に(程度と形は違えど)起きている事だろう。ヴァーチャルとリアルの境い目がアヤフヤになって、そもそもリアル(本当)がどれだか分からなくなってしまう。怖い事だけど、起きてないと言い切れるだろうか。
    この物語が、2008年に既に編まれていた事が凄い。

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    2014年12月04日
  • 見仏記

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    仏像に対する印象とか解説とか書いてあって興味も湧いて面白いんだけど、どうもイメージが付きづらい。
    写真がほしいなー。

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    2014年08月04日
  • 小説の聖典

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    小説をあまり読まないので、読んでみました。
    最初は横文字が多く、難しく感じましたが、読み進めていくとおもしろくなる本。

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    2013年11月24日
  • 小説の聖典

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    初心者向け、、、か?疑問。小説を書く姿勢を主に述べている。漫談風なので比較的読みやすくはあるけど、内容は中々難しい。構造論っぽく小説における書き手と読者を解説したり。本人たちわかってるのか?と思ってると「よくわからない」となったり。面白いとは思うが、小説って何だろ、と考えたい人向け。

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    2013年11月13日
  • 世界文学は面白い。文芸漫談で地球一周

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    この二人の掛け合いは面白い。
    ライブで聞いてみたいし、それだけ取れば★4なのだが、いかんせん題材にしている作品が古い。
    リアルタイムで批評するのは生々しすぎて難しいとは思うが、最近の作品についても聞いてみたい。

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    2013年03月04日
  • 見仏記5 ゴールデンガイド篇

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    正直なところさすがに5作目ともなるとダレてきた感はある。
    隙間時間を使いながら少しづつ読んだので、余計にそう思うかもしれない。一気に読めば、1巻のころの二人が時間の経過とともに仏像と向き合うスタンスが随分と変わってきたのにもっと気づけるとは思う。
    MJが強く「信仰」という言葉を使い出してきたのは印象的。信仰はすきじゃないけど、信仰されている人は好き。

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    2013年01月13日
  • 見仏記2 仏友篇

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    なんかはまるのがいやで避けていた本です。わたしもいろんなお寺さんなどに伺いいろんな仏さまにお会いしましたが、他人ごととは思えない行動に、何度も笑ってしまいました。

    2はちよっと珍しいところを訪ねているのでお勧めかも。
    東京の仏様もお勧めですよね!

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    2012年10月15日
  • 見仏記6 ぶらり旅篇

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    この本をもとに見仏の旅をしてみたくなります。
    初期の頃よりいとうさんが仏像に詳しくなりすぎて、説明っぽくなっているところが気になりましたが相変わらずの面白さがあります。

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    2012年10月01日
  • 見仏記2 仏友篇

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    もう、なんていうか、間違いないですね。

    今回のテーマはホモですか?ってくらいホモ疑惑という文字がふんだんに散りばめられていて面白かった。

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    2013年02月15日