作品一覧

  • 能十番―新しい能の読み方―
    4.7
    能とは、こんなに面白いものだったのか! 精選十曲の詞章+現代語訳+英訳+解説で650年の古典の神髄を味わい尽す。柴田元幸氏との鼎談「謡を英語にする醍醐味」、酒井雄二氏(ゴスペラーズ)との対談「世阿弥に学び、「芸人実感」で謡を考える」も収録。
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    「私は完全に村上作品に魅了されたのだ。専門的な学者としてよりも一個人として、ただのファンとして、村上作品に夢中になった」――日本の近代文学の研究者であり、ハーバード大学教授であったジェイ・ルービン氏。ひょんなことから、当時話題になっていた村上春樹作品『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで、度肝を抜かれたという。それ以来、村上作品のファンとなり、村上作品を世界に紹介する翻訳者となっていく。 本書は、『1Q84』『ねじまき鳥クロニクル』をはじめとする村上春樹作品、夏目漱石『三四郎』、芥川龍之介『羅生門』など数多くの日本文学を翻訳し、その魅力を世界に紹介したジェイ・ルービン氏が、村上春樹さんとの出会いと交流、日本文学の翻訳の難しさ、そして愛する日本のことを綴る好著である。

ユーザーレビュー

  • 能十番―新しい能の読み方―

    Posted by ブクログ

    連載してたもので、いとうせいこうの現代語訳の能を英語に翻訳して、その両方を掲載している。
    英語に訳すというのも面白いけど、現代語にまず訳すというところが大事なのかなと思う。舞台演劇としての能ではなく文学としての能という捉え方も、能の楽しみの1つだな。

    0
    2025年05月31日
  • 能十番―新しい能の読み方―

    Posted by ブクログ

    不思議な本だ。もともと古典芸能全般に縁遠く、中でも能は最も敷居が高いと感じていたから著者がこのふたりでなければ、この本を読む機会はきっとなかったはず。けれど、なんだろう?本を手に取った瞬間から感じる懐かしさと、脳内で微かに聞こえてくる声とリズム、そういうことかー!の納得感は!とにかく本の作りが素敵で、表紙の手触りや重みを確かめながら、現代語訳をひととおり読んだところだけれど‥。語り継がれる物語、「言葉」にはやはりそれなりのパワーがあるのだなと、つくづく。

    0
    2025年03月18日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

    Posted by ブクログ

    日本文学、日本文化に対する熱量が半端なく、読んでいるこちらのハートが熱くなる。

    村上春樹がメインだが、芥川龍之介、能、そして、翻訳、自作の小説『日々の光』など、多岐にわたる。

    重複がいくつかあるが、微妙に異同があるので、まあ、よしとしよう。

    日本語が美しい。

    0
    2018年10月06日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

    Posted by ブクログ

    著者は村上春樹氏の翻訳者なので2015年に出版された小説と村上作品の雰囲気が似ているのはある意味当然、好ましく思っていた。
    ところが『日々の光』(初めての小説)は、村上春樹との交流が始まる前、既に完成していたと知り驚く。生まれも育ちも違う二人だけど出会うべくして出会ったのか。
    ほかにも運命の引き合わせのような数々の出会い、家族愛、友情などについて ルービン氏の誠実な人柄と仕事に対する真摯な姿が伝わるエッセイ。
    もともと漱石や芥川など、日本文学の研究と翻訳者だった著者と村上春樹の公私に渡る付き合いの深さは、村上作品にも少なからぬ影響を及ぼしたはず。息子さんと音楽の出会いも素晴らしい。感謝と尊敬の

    0
    2017年04月15日
  • 能十番―新しい能の読み方―

    Posted by ブクログ

    能楽は舞台芸術だが
    そのテキストである謡曲の
    文学としての魅力を
    わかりやすく紹介してくれる。

    源氏物語、平家物語、和歌、漢詩
    豊かな前時代の文化遺産を下敷きに書かれた謡曲を理解できる教養を持ちたい。AIに放り込めば解説してくれる時代なんだろうけど、自分の頭の中で作者が思い浮かべた桜や紅葉、夕景を共有したい。

    0
    2025年05月11日

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