ジェイ・ルービンのレビュー一覧

  • 能十番―新しい能の読み方―

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    連載してたもので、いとうせいこうの現代語訳の能を英語に翻訳して、その両方を掲載している。
    英語に訳すというのも面白いけど、現代語にまず訳すというところが大事なのかなと思う。舞台演劇としての能ではなく文学としての能という捉え方も、能の楽しみの1つだな。

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    2025年05月31日
  • 能十番―新しい能の読み方―

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    不思議な本だ。もともと古典芸能全般に縁遠く、中でも能は最も敷居が高いと感じていたから著者がこのふたりでなければ、この本を読む機会はきっとなかったはず。けれど、なんだろう?本を手に取った瞬間から感じる懐かしさと、脳内で微かに聞こえてくる声とリズム、そういうことかー!の納得感は!とにかく本の作りが素敵で、表紙の手触りや重みを確かめながら、現代語訳をひととおり読んだところだけれど‥。語り継がれる物語、「言葉」にはやはりそれなりのパワーがあるのだなと、つくづく。

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    2025年03月18日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

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    日本文学、日本文化に対する熱量が半端なく、読んでいるこちらのハートが熱くなる。

    村上春樹がメインだが、芥川龍之介、能、そして、翻訳、自作の小説『日々の光』など、多岐にわたる。

    重複がいくつかあるが、微妙に異同があるので、まあ、よしとしよう。

    日本語が美しい。

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    2018年10月06日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

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    著者は村上春樹氏の翻訳者なので2015年に出版された小説と村上作品の雰囲気が似ているのはある意味当然、好ましく思っていた。
    ところが『日々の光』(初めての小説)は、村上春樹との交流が始まる前、既に完成していたと知り驚く。生まれも育ちも違う二人だけど出会うべくして出会ったのか。
    ほかにも運命の引き合わせのような数々の出会い、家族愛、友情などについて ルービン氏の誠実な人柄と仕事に対する真摯な姿が伝わるエッセイ。
    もともと漱石や芥川など、日本文学の研究と翻訳者だった著者と村上春樹の公私に渡る付き合いの深さは、村上作品にも少なからぬ影響を及ぼしたはず。息子さんと音楽の出会いも素晴らしい。感謝と尊敬の

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    2017年04月15日
  • 能十番―新しい能の読み方―

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    能楽は舞台芸術だが
    そのテキストである謡曲の
    文学としての魅力を
    わかりやすく紹介してくれる。

    源氏物語、平家物語、和歌、漢詩
    豊かな前時代の文化遺産を下敷きに書かれた謡曲を理解できる教養を持ちたい。AIに放り込めば解説してくれる時代なんだろうけど、自分の頭の中で作者が思い浮かべた桜や紅葉、夕景を共有したい。

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    2025年05月11日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

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    村上春樹の翻訳者として有名なルービン教授の翻訳夜話。
    この人のはノルウェイの森を読んだだけですが、春樹っぽい忠実な訳で良かったです。
    ネジマキ鳥は流石に長過ぎて読む気力が…

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    2018年11月08日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

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    永年の大いなる疑問がある。
    もし私の母国語が英語だったとして、やっぱり今と同じように村上春樹が好きだったろうか?

    というのも、私は、村上春樹さんの書く日本語が本当に本当に好きだけど、物語の内容、つまり、ストーリーラインとかキャラクターとか結末とかは全然好きじゃないことの方が多いから。
    だから、違う言語になったら(=大好きな要素が取り除かれたら)好きじゃないかもしれない、という疑念がどうしてもぬぐえない。あるいは、「外国の人は村上春樹の何がいいと思っているんだろう?」とか。

    そういったことを考えていると「そもそもほんとに外国で受けてるのかしら・・・一部のマニア受けを日本人が大げさに言ってるだ

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    2019年06月18日
  • 村上春樹と私―日本の文学と文化に心を奪われた理由

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    村上春樹の海外での評価へ、翻訳に関する話しは面白かった。芥川に関する話しなんかも読んでて興味深かった。しかし、作家の個人的な日本の話しや、息子の話は残念ながら興味ない。残念ながら翻訳家であって本格的な
    作家でもエッセイストでもない。

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    2016年12月29日