青崎有吾のレビュー一覧

  • 早朝始発の殺風景

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    どの短編もはずれなし。少ないページ数なのに、興味を惹かせて、最後きちんと伏線が回収されていって爽快でした。

    メロンソーダ・ファクトリーは、女子高生3人の個性的で、明るくまっすぐなキャラクターと、みんなに優しい解決案の提示があって、一番好き。

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    2025年09月26日
  • 水族館の殺人

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    クセ強高校生の裏染天馬が事件の謎を解くシリーズ。水族館のサメに刺殺体が食べられちゃうというグロテスクな事件が起こった。

    裏染天馬が事件の謎を解いたときの決め台詞はこれ。

    俺は馬鹿だ
    こんな簡単なことに気づかないなんて

    ここから犯人追及の謎解きが始まる。
    凡人のわたしは素直に解説を求めたい。

    部室に隠れ住むアニオタ高校生というイメージから人には興味がないのかなと思いきや、静かに犯行動機に迫る一面もある。裏染天馬の観察力、推理力、思考力の高さを感じることができた。袴田妹から柚乃って呼んであげる日が来るのかしら、次回作に期待が高まる。

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    2025年09月20日
  • 本格王2025

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    白井智之の作品が入っているので購入!
    読んでみると、他の作品もそれぞれ話の切り込み方が違っていて面白かった。
    一部読んだ事のある話が混ざっていた気はするけど、
    個人的には潮谷験の話も読みやすかった。
    潮谷先生の作品は他の本も一度読んでみたい。

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    2025年09月08日
  • 風ヶ丘五十円玉祭りの謎

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    青崎有吾の短編集、初めて読んだ。ミステリとしてはどれも面白い。思いもよらない謎解きでよくこんなに綺麗に思いつくなと思う。
    ギリギリありそうな範囲な気もする。
    ただ、体育館の殺人に比べて、嗜好的な部分がやや強く出ていた印象。作者の趣味なのか、読者に合わせてるのかは分からないけど、ちょっと気になるな〜という感じがした。

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    2025年09月07日
  • 早朝始発の殺風景

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    ネタバレ

    読みやすい短編集。
    どれも会話から謎解きをしていく構成が面白かった。
    ただ、どうしても好きじゃない話があって
    猫の話で、自分で猫を飼っておいて、お付き合いしてる女性が猫アレルギーという理由で、一年くらい一緒に暮らしていた猫をあっさり捨ててしまう父親。
    卒業式の話で、風邪で休んだ仲がいいわけでもないクラスメイトの家にアルバムを届けて、なぜか長居するところ。風邪うつるからすぐ帰るでしょ!と思ったら、もう読む楽しみが激減してしまった。

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    2025年08月31日
  • 水族館の殺人

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    ネタバレ

    本格ミステリーにライノベを纏わせた印象。キャラ造形は面白いが、容疑者を集めた後の犯人当て以降が駆け足。動機、犯行を犯した罪、犯人の周辺の者の反応など、少し理解しにくく、エラリークイーンばりではあるが、犯罪の社会的意味を描いて欲しかった。人間はうそをつくが、生き物は嘘をつかない。イルカのために同僚を殺してしまうものなのか。天馬には興味がないらしいが、人間の描くには、やはり必要な気がするが、蛇足だろうか。しかし殴って気絶するか? またそれである必然性が納得いかない。
    ストーリーはわかりやすく、展開も手慣れたもので、ファンが多いのも納得。水族館のバックヤードの描写も、入念な取材があった模様。イルカの

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    2025年08月24日
  • 本格王2025

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    ネタバレ

    【収録作品】
    序 本格ミステリ作家クラブ会長 麻耶雄嵩
    「速水士郎を追いかけて」真門浩平(『ぼくらは回収しない』所収)
    「概念探偵」潮谷験
    「スティームドラゴンの奇走」霞流一
    「縄、綱、ロープ」青崎有吾(『有栖川有栖に捧げる七つの謎』所収)
    「放送部には滅ぼせない」坪田侑也
    「誰も読めない」白井智之(『もの語る一手』所収)

    単行本収録の三作は既読。
    鉄道物は苦手なので、「スティームドラゴンの…」は面白さがよく分からない。
    「概念探偵」はシリーズ化希望。主人公のメンタルの強さが面白い。そして、まだこの手があったかという驚き。
    謎解き場面の絵面を想像するとシュール。
    「放送部には…」は素直な学園

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    2025年08月17日
  • 図書館の殺人

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    ネタバレ

    裏染天馬シリーズの4作目。
    今回も安定の面白さ。
    シリーズものは読むごとにキャラの解像度が上がっていくのが楽しくて好き。何気に仙堂のフルネームが初公開されて個人的にアガった。みんなで仙堂のお見舞いにいくのもなんだか微笑ましい。
    事件の方もちゃんと面白い。毎度のことだけど裏染の推理によって分からなかった事件の真相が一気に紐解かれていく感じが気持ちいい。頭の中の?がスーッと解消されるのがたまらない。
    あとは数学のテストで八橋が天馬に仕返しをしようとしたシーンが個人的に好き。天馬が八橋の立てた計画を全て読み切って逆にやり返すのが痛快だった。八橋は体育館の殺人から回を増すごとにどんどん残念な子になって

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    2025年08月13日
  • 早朝始発の殺風景

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    「小説すばる」掲載短編5編と
    小洒落たエピローグ1編

    高校生たちのちょっと気まずい、どこか愛おしい日常の謎がしのび込む短編集。
    本格ミステリというよりは、“気になるあの子との気まずい会話劇”や“ちょっとした思い違い”が、ふんわり解けていく感じ。

    なかでも『夢の国には観覧車がない』は、ちょっと不思議で優しい後輩男子が可愛くて、その後の関係にうきうき。ちなみに先輩も男子です。
    ラストのエピローグで、短編に登場したカレカノ達がふっと再登場するのも粋で、お上手でした。

    「体育館の殺人」のシリーズよりも、わたしはこちらのほうが好みでした
    青春の気まずさ、眩しくさ、優しさ、そんな5つの青春が、早朝の

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    2025年08月09日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    ホームズ、ルパン、ポアロ、ミス・マープル、ジェームズ・ボンド……世界の名だたる探偵たちをオマージュした作品集。馴染みのある作家さんも多くて面白かったし、各話の最後にある《ガイド》も読み応えがあった。紹介されている作品も読み返したくなる

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    2025年08月09日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    有栖川有栖好きじゃないけど
    書いている作家さんたちが好きで読んだ。
    一穂ミチのが、あまりにひどくてつまらなかった
    けど、他のはまあまあ面白かった。
    白井智之が、らしくない笑

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    2025年08月07日
  • 平成ストライク

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    平成という時代をコンセプトとする短編アンソロジー 実際に起きた事件、流行った物事をテーマとして

    「加速していく」青崎有吾
    JR福知山線脱線事故を題材として
    事故当事者とならなかった少年の心象を描きながら、当時の安全管理労働環境を

    「炎上屋尊徳」井上夢人
    通信機器の変貌とネット環境の普及
    運動部の体罰体質を隠蔽する学校とコーチへの報復 YouTubeバイトテロ等踏まえて

    「半分大人」千澤のり子
    平成の二分の一成人式」への反抗
    私もこの家庭状況までカーストされるようなこの儀式は好きでない
    ネグレクトと性虐待に苦しむ小学生達の策略
    なかなか読ませる

    「bye bye blackbird」 遊

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    2025年08月07日
  • 有栖川有栖に捧げる七つの謎

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    あまり知らないのに、手を出した自分が悪いです。
    もう少し元ネタが分かったら、もっと楽しめたんだろうなぁ
    本棚に入れておいて、いつか読み直そうと思います。

    女子校の2人がとても新鮮でした。

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    2025年08月04日
  • 風ヶ丘五十円玉祭りの謎

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    ネタバレ

    裏染天馬シリーズの番外編的な作品。
    日常にある不可解な謎を推理して解決していく話。
    どのお話も短いながらもまとまっていて面白かった。
    個人的には針宮さんの話が1番良かった。針宮さんめっちゃ可愛い。
    番外編なのもあって色んなキャラの新しい一面が見れたのが良かった。特に天馬。
    ブラジャーを見たり、針宮さん達の関係を面白がったり、幽霊が怖かったり、サウナで張り合ったりとちゃんと高校生の男の子なんだなって感じた。
    あとは親父こんな形で出てくんのかよとは思った。正直もうちょい引っ張ると思ってたし重い内容なのかと思ってたらめちゃくちゃくだらなそうな内容で笑った。
    次回作が早く読みたい。

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    2025年08月03日
  • 早朝始発の殺風景

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    読後感が最高に気持ちいい。2時間かからずサクッと読めて、爽快感がいかにも高校生を題材にした作品としてぴったりでいいなぁと思った。
    群青劇でありながらも、同じ町で起きていることなので、最後それがつながっていくさまがとても楽しかった。ドラマでいえば「モダンラブ」だし、小説としての個人的な入りは伊坂幸太郎さんの「ラッシュライフ」だったので、久々な清涼感を味わえた。

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    2025年08月02日
  • 水族館の殺人

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    ネタバレ

    裏染天馬シリーズの2作目。
    今回は水族館で飼育員が首を切られた後に水槽に落とされてサメに喰われるという中々えげつないシチュエーション。文字だけで見るとシリアスな感じをイメージするけど実際はかなり読みやすい。
    メインの登場人物が高校生なのもあってかなりキャッチーでコミカル。登場人物同士の掛け合いや天馬と柚乃が何回もデートかと聞かれたりするシーン、プールでの実験などクスッと笑えるシーンが多かった。
    とても殺人事件に立ち向かっているとは思えない雰囲気で新鮮。まるで夏休みの自由研究をしているかのような印象を受けた。良い意味でミステリー小説っぽくなくてこのシリーズならではの良さだと思う。
    なのに中身はし

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    2025年07月31日
  • 体育館の殺人

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    コミックスのよう
    キャラクターが個性豊かで、想像しやすい
    多少強引なところはあるが、
    内容は本格的なミステリー
    自分には新しいジャンルのミステリーだった

    段々と主人公の謎も明かされていくのだろうか?
    名探偵コ◯ンのように
    やはり主人公の周りで殺人が頻発するのか!?

    今後も楽しみ

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    2025年07月24日
  • 水族館の殺人

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    体育館の殺人に続く2作目
    本当に難癖になるけれど、どうしても1つトリックが納得できなくて………でもまぁ、1作目と同じ雰囲気

    でもさぁ……刑事が……ただの高校生に…事件の依頼はおろか………重要事項話すかなぁ???うーーん

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    2025年07月21日
  • 体育館の殺人

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    きちんと理屈が通った推理物が読みたい方にうってつけ。ちゃんと解けますしね
    個人的には裏染天馬の小話がいちいち笑えて、ゲーム、アニメ、漫画検定にもなります

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    2025年07月21日
  • 風ヶ丘五十円玉祭りの謎

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    天馬シリーズ3は短編。
    天馬妹が2つ、天馬父が1つ、と天馬家が少し明らかに。
    相変わらず主人公達は個性的な作品。

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    2025年07月19日