青崎有吾のレビュー一覧
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日常の謎系短編集
でもこの本最大の特徴は全編1人vs1人、または
1vs1vs1の構造になっていることだろう
「早朝始発の殺風景」△
とある目的で始発に乗った男子高生と女子高生の何故始発に乗っているのかの腹の探り合い
・ちょっと目的に対しての行動原理が初っ端から?となったのでそこが残念。特にその点の説明も無いし
「メロンソーダ・ファクトリー」☓
女子高生高生3人がクラスTシャツデザインを決める為、ドリンクコーナーを利用し話し合うが
・ほぼ同じネタ(誤認要素)を過去に違う作家で読んだことがあるので。でも良い話でした
「夢の国には観覧車がない」◯
部活の3年生引退パーティーとして遊園地へ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「殺人を彩るにふさわしい異様も、狂気も、怪奇も、猟奇もここにはない」
上の通り。なんだか気の抜けるタイトルだな〜と思いながら読み進めていると影の薄い登場人物がわんさか出てきて『月光ゲーム』を思い出した。著者もあきらめ気味の「読者への挑戦状」を読んでも、ページを戻るようなことはせず、解決編に進んでしまった(苦笑) 解決編では著者のロジックに対する情熱がヒシヒシと伝わってきて火傷しそうだった。傘を起点にしたあまりにも鮮やかなロジックを披露した本作に対して、人間が描けていないというのは褒め言葉だろう。江戸川乱歩賞だったらおそらく選ばれない。これを受賞させた鮎川哲也賞はやはり素晴らしい賞だと再認識した -
Posted by ブクログ
ネタバレ✩はちょっと辛口で3.5。
全体的には、脳汁ドバドバ!な面白さだったのだけど、どうしても最後のフォールームポーカーだけが非現実的でやりすぎ感があり、✩は減点。どうやらフォールームポーカーだけ書き下ろしらしい。
他のゲームも裏の裏の裏というか、違反スレスレの複雑怪奇なやり方だったので、頭の良くない私は、読んでいても自分なら〜とは考えられなかったが、それでもスリルがある展開が続き楽しめた。
ただ、キャラクターの名前が苗字も名前も変わりすぎていたので、序盤は人物把握にちょっと苦戦したのも事実。ゲームがメインなのだからそこはこだわらなくてもよかったのではと思ってしまった(勿論感じに意味があるのは