林望のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書の幸福(P100〜P173)
○読書っていうのは、そういうときに、ここにカッコをつけて
強調したいんだけど、「その人にとっての意味」があると思う
んですね。(P105)
○どんなものであれ、そのひとにとってモティベーションがある
のであれば、その本の存在価値はある。(P107)
○内的動機なき読書を押しつけるということはね、こういう
鼻持ちならない人間を育てる可能性すら内包しているといわざる
を得ません。(P111)
○だから、私は、内的動機のないところに、課題図書だの読書
感想文だのというような制度的な形で、やみくもに本を与える
ということは、そういう危険をはらんで -
Posted by ブクログ
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむ、とて、するなり」
冒頭の有名なこの文章を知っているくらいで、恥ずかしながら土佐日記をちゃんと読んだことはなかった。
高知に行くことになり、思い立って読み始めた。
まず、とても読みやすい。本文、現代語訳、そして林望先生の解説がある。
ふむふむと思いながら頁を進めたり戻ったり。
林先生の解説がとてもわかりやすい。
古典を読むと思うのは、千年前の人も今と何一つ変わらないということに気が付かされる。
紀貫之のセンスの良さ。この虚構日記のユーモアたるや。
千年前の日本人、やるじゃんと思ってしまう。
(当時は日本人とは言わなかっただろうけど)
伊予と土佐で -
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