林望のレビュー一覧
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ネタバレ今さら現金主義に戻るつもりはないが、キャッシュレスのリスクもよく分かる。
特にネットの買い物。ワンクリックとクレジットカード決済では、”モノを買った””お金を遣った”実感がまるで無い。モノを買うハードルを格段に下げる仕組みがネット販売”と”キャッシュレス”。
つまり、お金を気軽に遣わせるため社会全体が生活者に仕組んだ罠なのだ、ぐらいに思っておいたほうがいいのだと思う。
一方で「我々団塊の世代が額に汗した高度経済成長はもう望めない」だとか(それは結果論でしかない)、「4800万円で買ったマンションが2800万円でしか売れずに2000万円の大損」だとか(でもその間の家賃相当額は損してないよね)とか -
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ネタバレ合理的で透徹した頭脳の持ち主、世阿弥の『風姿花伝』を、主だったところ現代語訳しつつ補足を加えた書。演劇論というだけでなくて、仕事とかもっと言えば人生とかにも広く当てはまる内容だと思った。とにかく謙虚で努力家の世阿弥の人となりが垣間見えた。上手は下手の手本、下手は上手の手本。今のように流派が厳しく分かれていなかった時代、勉強になると思えば他派の演者にも白拍子の女にも学ぶその姿勢。
花というのは、その時分に合っていて観客に珍しいと思わせるもののこと。秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず、って聞いたことがあったけれど、たしかにオチとか見どころを最初に全部公開されてしまったら、珍しさは死んでしまう。 -
Posted by ブクログ
キャッシュレス時代になった今では、現金を殆ど使うことがなくなったと感じる。
とくにコロナが蔓延した頃から現金を使うことが少なくなったように思う。
少額ならpay payを利用し、少し高額だとクレジットカードを利用する。
冠婚葬祭に使うときのみに現金を利用する。
スマホひとつで用は足りるとなるとあまり現金を持ち歩かなくなったように思う。
便利ではあるが、危険性もあるかもしれない。
その辺りは、自身で見極める必要がある。
投資についてもよく知らないとやめた方がいいかもしれない。
節約について、お金をおろすときは、やっぱり3万4千円という拘りがあったり、ブランドものは一切買わないし、デパートは利 -
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十人十色の「孤独論」とあるが、実際に20人近くの知識人、著名人による寄稿の寄せ集めなので、ダイジェストとしての読み応えはあるが、全てが皮層的で浅い。なんだか格言や至言を探し出したり、その言葉の周辺を少しだけ肉付けしたような文章。それでも思考のきっかけを得たり、脳内に連鎖して考えさせられるのだから、読書は面白い。複数人分を読んで、余韻で考えるのが、私自身のオリジナルな「孤独論」というわけだ。
人は、社会的分業をしているために完全な自給自足にはなり得ない。また、直接会話をする相手がいなくても、本や看板など、目に入る日本語は、その集団に帰属している証拠。ゆえに言葉が分からぬ海外での孤独感は一層強ま -
Posted by ブクログ
学校で学んだ平安時代の宮廷暮らしを綴ったという「枕草子」、さらには「源氏物語」等は当時さっぱり面白味に欠けていた単なる古書だと思っていたが、現代訳された本書のような男女関係が多い物語(恋愛、恋文、女心・男心)少々エロチックな場面等は学生に教えようとすること自体がやはり難しかったのかと言う気がする。この清少納言ほど口の悪さはないとあるが、実のところいい男に巡り会えなかったのか、とさえ思う。男に対しては「油断ならぬ不条理だ」と記しながらも、30歳近くになり大切なことは「男にしても女にしても思いやる心が大切だ」と力説している所は宮廷での情をうまく読み取っていたと思う。第152段でのイタズラ付きの子ど
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