あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
みっちゃんは、なぜなめちゃったのか? 人はなぜ尾籠な話が好きなのか? 国文学者リンボウ先生が古典文学を解説しつつ、日本人の糞尿大好き的ココロの奥深い謎に迫る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
都合で、「我が国における性の快楽を求めるため行う能動的なプレイとしてのスカトロ」の起源を探ろうと見つけて読みだしたのが本書。いわゆる糞尿が日本の古典文学の中にいつから登場し、物語や作品展開にどのような働きをしているかを懇切丁寧に解説している。黄金譚というのは文学研究の上での用語ともいえ、貴種流離譚などと組み合わせて登場する黄金譚通史は、ある面必読。特に落窪物語の解説がわかりやすい。性的プレイとしてのスカトロに近い例として(もちろん筆者は学者であって、そうした観点から作品を分析したり取り上げてはいないは・・)は、『犬つくば集』や『きのふはけふの物語』といった中世・近世あたりの作品かららしい。
子供を罵倒するとき何故「クソガキ」とクソという言葉を添えるのか、女性の尿を何故「聖水」と言うのかのヒントもしっかり書かれていて、プレイとしてのスカトロ表記探索の基本的用語を確認するという作業には必要な知識もかなり含まれていいる。
Posted by ブクログ
尾籠な話なれど、古今黄金譚つまり「古典の中の糞尿物語」です。スカトロと片付けてはいけないでしょう。「西の横綱」モーツァルトはあまりにも有名ですが、さてその他にどのような人がいたかというと(作品は別として)……私も寡聞にして。これは、日本文学史を繙き、「汚穢にして黄金、ケガレにして神聖。糞尿の二つの意味を、日本古典文学に探る。」書です。私にとって初めて触れるエピソードも多いのですが、そこはリンボウせんせい、愉快に読ませてくれます。万葉集から、乃木将軍の屁、までですよ!さて、こんな知識を得たとして、日本古典文学の読み方が変わるのかな、どうかな?「見方」がひとつ増えた、ということは言えるかもしれません。
Posted by ブクログ
脱線…。みっちゃんは、なぜなめちゃったのか? 人はなぜ尾籠な話が好きなのか? 古典文学を解説しつつ、日本人の糞尿大好き的ココロの奥深い謎に迫る。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]