林望のレビュー一覧
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門外漢にとっては目ウロコ。書誌学がこんなに奥深く、興味深いものだとは思ってもみなかった。読んでゆくうちに、新たな世界が開けてくる。
日本古典の書誌学についての14講。リンボウ先生の専門だけに熱も入り、いつものエッセイとは違って、読者に話しかけるような講義風の文体。もとの単行本は『書誌学の回廊』というタイトルだった。内容的にはそちらのほうが的確かもしれない。
大学院生の時に斯道文庫の阿部隆一先生に私淑。書誌学の道にのめり込んでゆく。その時のエピソードも紹介されている。それがとてもいい。若々しくて、がむしゃらで、勢いがあって。本書はその阿部先生に捧げられている。
(迂闊にも、リンボウ先生の本を何冊 -
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在学した公立中学は荒れていた。そして入った都立戸山高校。そこは別天地だった。時は1964年、東京オリンピックの年、学生運動が勢いづく直前、そして都立高校の悪名高い学校群制度が始まる3年前だ。
個性的な名物教師たちが登場し、クラスメートたちとドタバタ劇が繰り広げられる。クラスメートはたぶん仮名、先生は実名だ。
ちょっとだけ苦く、甘酸っぱく、ちょっとだけバンカラで、ちょっとだけ先進的でロック、しかもちょっとだけ汗臭い。もちろんちょっとだけアンニュイな時間もある。
どこかしらにちょっとだけ坊ちゃん、横道世之介、青葉繁れる、赤頭巾ちゃん気をつけての香りもある。そしてどくとるマンボウ青春記の香りも。こち -
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源氏物語は10代後半から20代前半にかけて幾度となく読んだ。田辺聖子、与謝野晶子、円地文子などなど色んな訳者で読んで、それぞれ自分に合う合わないがあった。
今思えば、どれも女性の訳だった。
そういえば男性の訳した源氏物語ってどんな感じだろうと、謹訳源氏物語を読む前にこちらの本を読んでみようと思った。
林望先生といえば自分の中では「イギリスはおいしい」のイメージが強かったけれど、この源氏物語の解説本はとても読みやすかったし、わかりやすかった。
かつて自分が必死に読んでいた頃から30年近く経っている。自分の立場も変わり、林先生の解説のためか、あの頃と自分が変わってしまったためか感じ方も変わり、なる -
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源氏物語は現代語訳を何度か読んでいますが、平安時代の知識がなくイメージもわかなかったからか、読むには若すぎたのか、正直全然面白いと思ったことがなく…。漫画を読んでみることも考えましたが、あれ、少し省かれて変えられてる?と思い、チャレンジできず。
最近、少し知識も得たし、再チャレンジしようと思いましたが、やはり気後れして(だって長いんだもん)、解説から読んでみました。
リンボウ先生の本は、女性の視点での解説がとても親しみやすくて良いです。また、男性の目線での解説ももちろんさしはさまれていて、ほぉ~と思います。源氏物語を私のレベルで分かるまでに下ろしてきてくれてありがとうございます、リンボウ先生。 -