林望のレビュー一覧

  • 往生の物語――死の万華鏡『平家物語』

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    平家物語の登場人物の「最期」のシーンをピックアップし、時には謡曲や後世の解釈に物申しながら、各人物の死に様を見ていく本。
    タイトルの『往生の物語 死の万華鏡『平家物語』』とは上手く言ったものだなあと思いました。

    開口に述べられているように、私も平家物語を読んでいた時に、これはなんと死の物語(筆者でいう「タナトスの文学」であり、だからこその生き様を照射している)だろうと思いました。華々しく簡単に死ぬなんていうことはできないわけで、その死ぬ時の苦悩や煩悶がリアルさがあって心をうつわけです。

    また作者は現代語読んだあとに原文も読んで欲しいなあと言っているのだけど、忠度の章で、「見事な文辞の華を味

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    2022年04月17日
  • すらすら読める風姿花伝

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    『世阿弥最後の花』(藤沢周著)で興味をもち、岩波の『花姿風伝』を手に取るも壁を感じ、本書にたどり着いた。現代語でわかりやすく書かれており、とてもありがたい。とても理知的で本質的。

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    2021年12月12日
  • すらすら読める風姿花伝

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    能、というのはもっとお堅くて一方的なものだと思っていた。しかし観客やその日その場の雰囲気に合わせた演技をするのが良い、など書かれていてこれから初めて能を見に行く者としては少しホッとした。またいわゆる根性論のようなものではなく、柔軟で合理的な理論だったのが良かった。だからこそ、現代でも変わらず演じられているんだと納得した。また人間の本質を捉えるような文章も多く、考えさせられる。まさに人生論ともいえるものだと思う。
    芸事に携わる者だけでなく、一般の人にも当てはめて言えるような言葉が多く、勉強になった。基礎がしっかりなければ何をやってもうまくいかない、というのはよく言われるが今回読んで改めて身に染み

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    2021年08月28日
  • おこりんぼう ひと言申し上げたい

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    「イギリスはおいしい」
    を読んだのはいつだったか
    忘れてしまうほど前である
    何が書いてあったのかは
    ほぼ忘れてしまったけれど
    ーそうか イギリスの世情から眺めると
     日本はそう見えるのか
    と強烈に思ったことだけは
    よく 覚えている

    そのリンボウ先生も齢を重ねて古希のお年に
    その頑固一徹さをますます発揮しての
    エッセイ集

    クラフト・エヴィング商會さんの装幀が素敵です

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    2021年05月07日
  • すらすら読める風姿花伝

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    You Tubeのアバタローさんがこの本を紹介しており、興味が湧いたので読んでみました。

    この風姿花伝は伝統芸能である「能」の演技、演出などについて書かれた秘伝書ですが、能のみならず、現代の一般人でも使えるようや事物の捉え方、考え方も書かれており、とても参考になります。

    非常に簡単に、分かりやすく書かれているので、能の知識ゼロの私でも読めました!

    ずっと秘伝書として受け継がれていた本を読むことが出来るとは❕

    ぜひぜひ読んでみてください

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    2021年04月14日
  • 帰らぬ日遠い昔

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    リンボウ先生、都立戸山高校時代の物語。時代は、1964年頃、楽しかった、帰らぬ日、遠い昔であります。

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    2021年04月10日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第八帖 花宴

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第七帖 紅葉賀

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第六帖 末摘花

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第十一帖 花散里

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第十帖 賢木

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第九帖 葵

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • 謹訳 源氏物語 二

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    末摘花から花散里まで。
    桐壺帝や葵の上がいなくなり下降気味な源氏。
    、な中でも色心は旺盛なのがさすが。
    やっぱり紫の上との一連の関わりはちょっと引く。

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    2021年01月24日
  • すらすら読める風姿花伝

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    ネタバレ

    風姿花伝、正式な書名は「花伝」。室町時代の申楽師であった世阿(法名:世阿弥陀仏)の、申楽(能)の奥義を後継に伝えるための書である。
    本書は芸能の分野にとどまらず、現代におけるビジネスや教育の分野においても金科玉条のごとく通用する処世訓といえるだろう。
    例えば、「第一」の書では、7歳の頃の教育について「さのみに、よき、あしきとは教ふべからず。あまりにいたく諫むれば、童は気を失ひて、能、ものくさくなりたちぬれば、やがて能は止まるなり」と記されている。つまり、これは良い、悪いなどと口うるさくいうと、子供はやる気を失うから、「心のままにせさすべし」、その子の好きなようにやらせるのが良い、と述べている。

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    2020年03月05日
  • 恋の歌、恋の物語 日本古典を読む楽しみ

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    これは「ジュニア新書」には惜しい。
    10 代前半が読むには惜しい。
    大人がじっくり読むのが相応しい。
    つい、徒然草 第八段を再び読んで確認してしまった。

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    2019年11月19日
  • 知性の磨きかた

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    ・二元論の恐怖
     →読書する人は頭が良くて、読書しない人は頭が悪い、といったゼロサム考え方
      ・読書を否定するものではない
      ・読書に絶対性を求めることが問題
      ・教養があっても悪い奴は一杯いる

    ・読書よりセックスの方が大事
     →読書なしでも生きられるが、セックスしなかったら人類が存続しない(笑)
      ・これくらい肩の力を抜いた生き方が好き

    ・読書しても人間的に偉くなるわけじゃない。その人に対して何か力を与えるもの。
     

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    2019年06月29日
  • すらすら読める風姿花伝

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    少々難しいが、高校生の時に読みたかった。年来稽古条々は芸の世界の以外でも通ずるところがありハッとさせられた。「秘すれば花」などの姿勢も参考になる。しばらくした後、読み返そうと思う。

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    2019年05月08日
  • 習近平の中国 百年の夢と現実

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    ネタバレ

     「習近平は毛沢東になれるのか」(室井秀太郎著、原書房)からの流れ読み。
     本書は前著と同様、著者が中国駐在経験をもとに記した本である。どちらかというと本書の内容の方が整然として頭の整理には良いと思う。
     中国共産党の「核心」として、毛沢東、鄧小平、江沢民に続き習近平は4人目に位置付けられた。
     習近平は、若い頃、毛沢東の上山下郷(下放)で農村の暮らしを学び、また、地方書記時代には米国アイオア州でホームステイを経験している。地方幹部として実力を積み上げ、農村の暮らしや米国の発展を知り、また欧米や日本との対立と混乱という歴史を背景に、習近平の中華民族を復興させるという強固な意思を読み取ることがで

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    2019年02月11日
  • すらすら読める風姿花伝

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    印象に残った言葉
    巌に花が咲かんがごとし
    麒麟も老いては駑馬に劣る
    上手は下手の手本、下手は上手の手本なり

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    2019年01月13日
  • 役に立たない読書(インターナショナル新書)

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    タイトルに反して、読書の楽しさ、本を所有する楽しみなどが書かれていて、もっと本を読みたいと思わせてくれる本だった。

    実用的に、役立たせるだけが読書ではない。
    何冊読んだとひけらかすのではなく、読んでどんなことを感じたかが大切。

    あと、自分の本棚の整理がしたくなった。

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    2018年11月12日