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書斎は男の城だ、という時代は終わった。女性も積極的に知的創造に関わるべきだ。書誌学者の著者が、合理的、体験的に突きつめた書斎のありかた。設計に始まり、そこでの時間の使いかた、パソコンを始めとする道具の揃えかた、蔵書の整理まで……。何かを生むための自分への投資を通じて、新たな社会人のライフスタイルを提案する書。(『書斎の造りかた』改題)
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Posted by ブクログ
確かこの本は『読書は一冊のノートにまとめなさい』かなにかでオススメされていたので購入した記憶がある。それ以来、何度かカバンに入れてあったりしたのだが、ようやく今回通読できた。 もとはカッパブックスから出ていた『書斎の造りかた』という本の改題文庫版。 その書名の通り、机や書棚、パソコンのモニターの...続きを読む配置、ライトの当て方といった具体的な話もあるが、話はそれだけに留まらず、書斎論、人生論に及ぶ。 印象に残ったのは、 ・書斎は、ものを作り出すための場所である。何かを作り出すという意識は持ち続けないといけない。 ・創造は、秘密の行為。そのため、男女問わず、完全に一人になれる場所を確保すべき。・会社しかない人生はつまらない。会社以外の時間も活用すべき。疲れたら休むのも良いが、それでは人並みの結果しか出せない。 ・転勤という制度はナンセンスだが、本当に何かのプロであれば異動させられない。 ・趣味は、本気になってやらないと面白くない。 などなど。(抜き書きではない。) 費用的に真似できない部分はあるものの、「いつか実現してやる」と思い続けていたいものだ。 [more] (目次) 序章 知は書斎にある 1章 書斎とは何か 2章 書斎の造りかた 3章 書斎での時間の使いかた 4章 書くノウハウ、考えるノウハウ 5章 書斎の道具たち 6章 パソコンの使いかた 7章 書斎とはライフスタイル 8章 知の技術、文章の技術 9章 大人になってからの趣味のつくりかた 終章 理想の書斎
副題に「知のための空間・時間・道具」とある。 リンボウ先生版の「知的生活の方法」です。 渡部昇一先生の「知的生活の方法」と合わせて読むと面白いと思います。 PCを取り込む書斎、のあり方は何かと参考になるのでは?
リンボウ先生の哲学 前半は時流によって変わってしまう内容なので、エッセンスのみ抽出すればよし。 後半の「リンボウ哲学」にはガツンときました。 自主的に「思考する」生活をしている人はこの世の中にいったい何人いることか。 家と会社の往復の中で、定年したら何が残るのか。 そんな毎日から「好きなことをする...続きを読む時間」を作ることで、生活にメリハリが生まれ、自分にとって何が大切かの優先順位が明確になる。 何より「自分はどうしたいのか」を常に問いただすようになるでしょう。 なあなあで付き合わない。 時間は有限です。 なんのために生きるのか。 書斎作りのフィロソフィーが、よもや「どう生きるか」に通じるとは。 個人的にグッときたのは「趣味だからこそ極める」です。
書斎は北側の部屋に設けるなど、実用的なことも書かれているが、話題は知的生産術や生き方にまで及び、全体的にエッセイ風の文章。しかし、考えさせられ、刺激になることもあった。 永井荷風や漱石、梶井基次郎のように、日記を書くことによって自分自身の一日を反省したり、日々思いついたいろいろなことを書き留めたり...続きを読むということができる。 これから向こう十年間、何かのことを努力したいから、そのために書斎が必要だというふうに考えていく。 「荘子」には、「偉くなるということは、それだけ心を苦しめることだ。人の上に立てば、立っただけ苦しみも多くなる。人の上に立たない、出世しないということは、苦しみが少ないということでもある。ゆえに真の人間は、できるだけ偉くならないのがよい」と書いてある。
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リンボウ先生の書斎のある暮らし~知のための空間・時間・道具~
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