あらすじ
「ずっと君のコト想ってる」,「好きでたまらない」….携帯やeメールなど無かった時代,「歌」は恋する人への想いを伝えるための「装置」でした.おなじみリンボウ先生が,恋をテーマに『万葉集』『古今集』『伊勢物語』『源氏物語』など,日本の古典の魅力を縦横に解説,難しいはずの古典がグーンと身近になる絶好の1冊です.
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Posted by ブクログ
これは「ジュニア新書」には惜しい。
10 代前半が読むには惜しい。
大人がじっくり読むのが相応しい。
つい、徒然草 第八段を再び読んで確認してしまった。
Posted by ブクログ
死んでしまった愛する人への語りは、なんと詩情豊かなのだろう。
他人の生死にもさほど関心を向けず、親族の死さえも、葬儀業界のベルトコンベアに載せられて、お膳立て通りに処理される現代。
その流れに囚われて、感情を十分吐露することさえ考えから消えてしまう。
そのゆえに、悲しみを叫びたい無意識との歪みが躁鬱や様々な問題を引き起こす。
悲しいを悲しいを、恋しいを恋しいと思うがままに叫ぶことができた古典の時代の人たちを、とても羨ましく思うのだ。