源氏31歳の冬から36歳まで。
齢も重ね、それなりの立場となり、冷静な言動が見られるようになってきている。
源氏30歳を過ぎ、亡き夕顔に対する思いが滲みでている。
夕顔の子である玉鬘に執心。今後の展開が楽しみ。
本巻は心の葛藤とか空気感といった目に見えないものに着目して描かれているように思う。
そういう意味で池澤夏樹 日本文学全集で源氏物語を担当する角田光代がその空気感をどう表現・訳し、玉鬘の心理をどう描くのかとても楽しみ。
(角田光代の源氏物語は2017年5月から2018年3月に上中下3回に分けて発売される予定)