林望のレビュー一覧

  • 謹訳 源氏物語 第四十九帖 宿木(帖別分売)

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    世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全

     前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。
     何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライバルの匂兵部卿がさっさと手を出してものにしてしまう。

    薫は中君よりも姉の大君に惚れていたが、その大君が死んでしまうとその面影を忘れられずに妹に惹かれ、その中君をあろうことか匂兵部卿に教えてさっさと奪われてしまうのだから自業自得もいいところだ。

    しかも匂兵部卿の妻となった中君にまだ未練たらたらで、こんなことなら自分が先にものにしてお

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    2013年02月27日
  • 謹訳 源氏物語 九

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    世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全

     前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。
     何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライバルの匂兵部卿がさっさと手を出してものにしてしまう。

    薫は中君よりも姉の大君に惚れていたが、その大君が死んでしまうとその面影を忘れられずに妹に惹かれ、その中君をあろうことか匂兵部卿に教えてさっさと奪われてしまうのだから自業自得もいいところだ。

    しかも匂兵部卿の妻となった中君にまだ未練たらたらで、こんなことなら自分が先にものにしてお

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    2013年02月27日
  • 謹訳 源氏物語 第四十八帖 早蕨(帖別分売)

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    世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全

     前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。
     何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライバルの匂兵部卿がさっさと手を出してものにしてしまう。

    薫は中君よりも姉の大君に惚れていたが、その大君が死んでしまうとその面影を忘れられずに妹に惹かれ、その中君をあろうことか匂兵部卿に教えてさっさと奪われてしまうのだから自業自得もいいところだ。

    しかも匂兵部卿の妻となった中君にまだ未練たらたらで、こんなことなら自分が先にものにしてお

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    2013年02月27日
  • 謹訳 源氏物語 第五十帖 東屋(帖別分売)

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    世界と欲望の対象を前にした無能と行動不全

     前巻から「宇治十帖」に入ったが、ここでは薫二十五から二十六歳までの「早蕨」「宿木」「東屋」の三つの章を収めている。
     何度読んでも歯がゆいのはその薫の優柔不断さだ。さきに美女に惚れるのはいつも薫なのに、中君も浮舟もライバルの匂兵部卿がさっさと手を出してものにしてしまう。

    薫は中君よりも姉の大君に惚れていたが、その大君が死んでしまうとその面影を忘れられずに妹に惹かれ、その中君をあろうことか匂兵部卿に教えてさっさと奪われてしまうのだから自業自得もいいところだ。

    しかも匂兵部卿の妻となった中君にまだ未練たらたらで、こんなことなら自分が先にものにしてお

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    2013年02月27日
  • 古今黄金譚

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    都合で、「我が国における性の快楽を求めるため行う能動的なプレイとしてのスカトロ」の起源を探ろうと見つけて読みだしたのが本書。いわゆる糞尿が日本の古典文学の中にいつから登場し、物語や作品展開にどのような働きをしているかを懇切丁寧に解説している。黄金譚というのは文学研究の上での用語ともいえ、貴種流離譚などと組み合わせて登場する黄金譚通史は、ある面必読。特に落窪物語の解説がわかりやすい。性的プレイとしてのスカトロに近い例として(もちろん筆者は学者であって、そうした観点から作品を分析したり取り上げてはいないは・・)は、『犬つくば集』や『きのふはけふの物語』といった中世・近世あたりの作品かららしい。

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    2013年02月16日
  • 知性の磨きかた

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    自分は今やってるぞ!!って張り詰めている時に、間違っている自分を直すきっかけや、安らかにしてくれる本だと思う。
    まだ、今やってやるぞ!!って状態ではありませんが、、、、、

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    2012年08月29日
  • すらすら読める土佐日記

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    土佐日記なんて、紀貫之が書いたという知識しかなかったけど、
    すらすら読めた!

    古文の教科書と違って読み下し文に、解説までついてるんだからそりゃ読みやすい。

    しかも、内容も本当に土佐日記って面白いということがわかるようになってる。

    こういう形ならもっと古文にも親しみたいな。

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    2012年08月02日
  • 「芸術力」の磨きかた 鑑賞、そして自己表現へ

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    物事を「観察」することの重要さを学んだ。木を見て「木」と大枠にカテゴライズするのではなく、その木はどのような形でどのような特徴があるかなど、細部に渡って観察することで日々の暮らしは刺激的になるのではないか。そんなことを思わされた。

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    2012年07月02日
  • 恋の歌、恋の物語 日本古典を読む楽しみ

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    死んでしまった愛する人への語りは、なんと詩情豊かなのだろう。

    他人の生死にもさほど関心を向けず、親族の死さえも、葬儀業界のベルトコンベアに載せられて、お膳立て通りに処理される現代。
    その流れに囚われて、感情を十分吐露することさえ考えから消えてしまう。
    そのゆえに、悲しみを叫びたい無意識との歪みが躁鬱や様々な問題を引き起こす。

    悲しいを悲しいを、恋しいを恋しいと思うがままに叫ぶことができた古典の時代の人たちを、とても羨ましく思うのだ。

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    2012年05月31日
  • 思想する住宅

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    住宅地域のイギリスと日本の町並の違ひについて得心した。
    高温多湿の日本なのに、南向の家を建てたがる日本人の不合理性をつく。序の話で、リンボウ先生曰く、男も座って用足しすべし。
    文化論としても、これから家を建てる人の参考書としても面白い本である。

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    2012年02月21日
  • 思想する住宅

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    最初はイギリスの事例でわかりにくいが、途中から読みやすくなってきた。偏りはあるけど、たしかに!と思う部分も多い

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    2012年02月09日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第四十一帖 幻

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第四十帖 御法

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第三十六帖 柏木

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第三十八帖 鈴虫

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第三十九帖 夕霧

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第三十七帖 横笛

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語 七

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    夕霧と落ち葉の宮、紫の上の死、源氏の出家という源氏世代の終わり。

    それにしても紫式部はすごい。限られた世界の中で、描かれる人間模様。男性の身勝手さや、男女問わずに評判を気にするところは、現代に通じるのでは。でも、男性視点ではどうなんでしょう?

    こんな風に感じられる林望先生の訳が素晴らしいせいだけど。

    次巻が待ち遠しい!

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    2011年12月15日
  • 謹訳 源氏物語(帖別分売) 第十一帖 花散里

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    ネタバレ

    藤壺が・・・!
    源氏が・・・!
    とどきどきドラマチックでした。

    特に藤壺が出家する場面。
    源氏のように落胆している自分。
    千年前の舞台に自分も立っていました。

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    2011年12月08日
  • 謹訳 源氏物語 二

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    ネタバレ

    藤壺が・・・!
    源氏が・・・!
    とどきどきドラマチックでした。

    特に藤壺が出家する場面。
    源氏のように落胆している自分。
    千年前の舞台に自分も立っていました。

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    2011年12月08日