【感想・ネタバレ】テーブルの雲―A Book for a Rainy Day―のレビュー

あらすじ

漉し餡を愛で、ホーロー調理器具を慈しむ。授業では『平家物語』を朗々全巻読了の熱血ぶり、でも実は鼻喉脆弱で鼻洗滌とマスクは必需必携。愛車を駆り風景観察に興じつつ、何もせぬイギリス的休暇が一番と思う。「運命結婚」し御先祖家族を愛すけど、アノテの話も結構好き。そう、人生は晴雨こもごも……。「三つ子の魂」を集大成し、愛用マックで練り上げた、極上エッセイ73編。

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Posted by ブクログ

国文学者、林望先生のエッセイ。インターネットより少し前くらいだが、すでにコンピューターの話なども入ってくるのに対して突然、鴎外の時代に戻ったかのような文章が出てきたりするのが面白い。

基本的に、オチは特にない柔らかいエッセイなので、気軽に読める。また、面白いとはいえ、始まりと終わりで全く違う話になったりもしない。テーマを決めたらそこからはなれないので理解もしやすいだろう。

ところが、毎回テーマが決まっているわけでもないのか、どこか別のエッセイから寄せ集めているのか、時々はさまれる、一般論をぼんやり書いた短い文章が浮いている。

やはりエッセイの醍醐味というのは、自分の体験を書いたものに有るのであって、一般論で説教されたくないものである。

それはそうと、面白いのがシモネタの話。まあ、ここまで上品にシモネタを書ける人って、なかなかいないんじゃないかと思う。上品なシモネタって矛盾してますが。

細切れで読めるので、電子書籍にも向いてます。

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2015年04月18日

Posted by ブクログ

本を読んでいて、出会うべくして出会った、と思える瞬間がある。
幸せなことに、この本でもそんなことがひとつ。

それ以外に、全体を通して林さんの考えるところが滔々と書いてあり読んでいておもしろい。
また、一日で一気読みできたのは、文章の魅力故とも言える。
あまい/すっぱい/しほからい/にがい/からいという章立てもおもしろい。それぞれのイラストが素敵。

このタイミングで読めたことに感謝して、☆4つ。

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2011年09月19日

Posted by ブクログ

何につけ一過言あるハヤシセンセイ。テーマは多岐に渡るけれど、軽妙にして洒脱な文章で、するする読める。

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2009年10月04日

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