稲垣えみ子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.02.28
稲垣さんの著書は何冊も読ませていただいたが、ピアノというか楽器にいっさいの興味がないので、う?うーん、あ、そうなんだ…というかんじで、曲も作曲家もよくわからず、終始ピンとこなかった本だった。
でもこの情熱、スゴイな!とは思った。
最後の締めくくりの78歳のピアニストの演奏を聴いてからの、私はどこに行きたいのだろう?どこにも行かずに1小節でも1音でも自分が納得行くまで「ああ、美しいな」と思えるように音を奏でるだけで良いではないか。それが練習ではないか、というところに妙に感動してしまった。
が、ストリートピアノやお店で即興で曲を弾けたらとってもカッコいいな!と思うけれど、自分にはそこまでの情熱はないな。。。
私も中年になって、仕事がなくなった(辞めた?)時にはこういう夢中になれる趣味を見つけたいなと思った。 -
Posted by ブクログ
こんまりコンサルタントの方の動画を観て本書を知りました。
★家事を圧倒的に楽にするための稲垣流3原則
・便利に頼らない
・可能性を広げない
・分担をやめる
この本を読んで知った新しい考え方とは、
家事を増やしてしまっているのは家族ではなく、
もっと便利にしたい、もっと美味しいものを食べたい、
もっとお洒落な服を着たい、という
「欲望」と「可能性」を優先させてしまっている自分自身だ、ということでした。
とは言いながら、便利さはやっぱり求めてしまう自分がいて、
読書の後日にドラム式洗濯乾燥機を買ってしまったのでした。
ただ、本当の自分は、案外ちょこっとのことで満足できるし、
著者の言う通り、人様に自分の家事をやっていただく(クリーニング、銭湯に通う、揚げ物を買う etc)も、立派な家事力なんだ、と前より思うことができました。
要は、「自分の手に負える範囲の家事容量にしておきなさいよ」ということなのだと解釈しています。書籍の中にも書いてありましたが、「自分の手中に戻せ」というメッセージなのかな、と。
「これ欲しいな」と思った時に、「私は今、欲か、可能性を優先しているのか?」と冷静に立ち止まって、できるだけ振り回されずシンプルに行きたいと感じました。 -
Posted by ブクログ
家事について書かれたエッセイを読むと家事に対して意欲的になれる、という自分の性質に気づいてからいろいろ読んでいるけど、これは家事とタイトルに付きながらも内容は家事を捨ててしまったような人のエッセイでした。
この方は高所得の仕事を50歳でリタイアして、収入に合わせて高級マンションから安アパートへ引っ越し、衣服やインテリアに留まらず家電を一切捨ててしまっていまや布巾一枚で家中掃除して、その布巾を最後にタライで洗っておしまいというような状態。それで「いまは家事には30分もかからないし、満ち足りている。これが幸せ」と仰っているのだけれど、なんとなく読んでいて「家事」という言葉に違和感。
そもそも家事が大変なのは一家に何人も家族が住んでいて、その全員が使ったものの後始末が大変なのであって、一人で暮らしているなら…もちろんひとりで暮らしたって部屋が散らかる人は散らかるし掃除も大変なんだろうけど、何かこの究極のライフスタイルに「家事力」という言葉を当てるのには違和感を感じます。
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Posted by ブクログ
いろんな人のエッセイを読んできたけど、力強さと説得力は稲垣えみ子さんがダントツだと個人的に思ってる(次いでくどうれいんさん)
ピアノエッセイだったけだけど、思うこと色々あったなー
私自身子どもの頃ピアノを習っていてなんも面白くなくて途中で辞めたので、「思うに、ピアノは人生を知らぬ子供にはあまりにも早すぎる相手だったのではなかろうか。「本当に楽しいこと」にたどり着くには目の前の楽しいことに飛びついているばかりではダメなのだ。苦しみの先の楽しさを知っているのは間違い無く子供ではなく大人である…はずである。』にすごく納得した
大人の武器は忍耐力があること。そして努力すれば報われると知っていること。
これはなんとなく潜在意識にあったけど、はっきり自認することがなかったからそれも良かった!
えみ子53歳で頭や体にガタが出る中で毎日2時間練習したんだから、私も字の練習できるやろ…と思わざるを得ない
夏から放置してるから再開しよな…
老いとは何かを知れたのも良かった気がする
27歳、老いるつらさが全然想像できなかったけどこんなかんじなのか…と
えみこさんみたいにバリバリ働いて人と話して頭も使ってきた人でさえ脳が動かなくなってきたと感じるなら、私も絶対ボケるわ
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Posted by ブクログ
ネタバレ何か行動をとる時に自分の中に生まれる雑念の数々、事細かに綴られていて、著者の板状況を具体的に想像しながら楽しく読めました。
そしてこうやって、やってみた経験を文章にして物語ることを仕事にできるのは強いと思った。本にする、世に出す、ことだけではなくても、つらい経験をしている中でもそれをネタにできる、と思って人は物事を乗り越えたりする、その時にたぶん必要なのは読み手、聞き手、乗り越えた先に待っている人、戻る場所、とかなんじゃないかなーとよく思う。
そうやっていろんな経験を経てそれを伝えることで、他者を勇気づけられる人にもなれる、と考えたりしながら、何とかやっていっているのかな。 -
Posted by ブクログ
新聞記者を経てフリーになった筆者。日本酒絡みのイベントを主催したりもしている。東京新聞・中日新聞で連載されたエッセイ「ああ憧れの一人飲み」を再編集した本。
最初は恐る恐る踏み出した「一人飲み」の世界にしっかり根ざしてしまうまで、筆者はあまり時間がかからなかったようだ。初期の頃のドキドキ感から、馴染んでから見えてくる「一人飲みの極意」などを綴っている。
出張先で一人で晩飯という機会がたまにあり、筆者の初心者の頃の心情がよくわかる。つい手持ち無沙汰になって、自分はスマホではなく読書に入り込んでしまう。一人飲みを楽しむなら、何もせずに「周りの会話をじっくり聞いてみる」のも良いらしい。今度気が向いたら実践してみるか。 -
Posted by ブクログ
50歳からの人生を振り切ったようなシンプルな暮らし方と、そこに至った思いなどが綴られている。
原発事故での節電生活で家電を減らし、お母さんが老いのためにできることが減っていく姿を目の当たりにし、そして退職によって、いよいよ暮らしをコンパクト可せざるを得ない状況になる。
モノを持っているが故のストレスから解放されることがどんなに快適か。必ずやってくる老後には小さな暮らしで自分の世話ができることがどんなに安心か。ここまでできるのかという実証実験のようだ。共感するも、これは稲垣さんスタイル。快適と安心を手に入れるには、自分にあったスタイルを試行錯誤しながら見つけていくしかないかなぁ、と思う。