平岡敦のレビュー一覧
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物語はロンドン警察の巡査が中世風のペスト医者を発見することから始まる。いかにも怪しい風体に加え、ゴミバケツになにかを隠していたように見えたので、巡査はその男を呼び止め、ゴミバケツを確認してみる。だがそこには何も見つからなかった。男は落ち着いた風で、自分は犯罪学博士だと名乗る。てっきり頭がおかしいのだと思いその男を解放するが、もう一度ゴミバケツの中を見ると、そこには死体があった。
事態はありえないような状況からさらにありえない状況へとエスカレートしていくのが、最後には綺麗にまとめ上げる手腕はアルテならではのもの。途中どう収拾をつけるのか楽しみでしょうがなかった。 -
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ネタバレあとがきで知ったけれど、これ災厄の子供たち三部作(未購入)の続きだったんだな……こちらから読んでしまった。いやしかし、それでも面白かった。曲者揃いのペルティエ一家を軸とした圧巻の群像劇。
全員異なるベクトルで狂人というか……。中でもスペック的には最も冴えない長男ジャンが冒頭からさらっと通り魔殺人をかましており、もはや悪癖のように語られるそれに戦慄。しかも弟フランソワは新聞記者で、兄が起こした殺人事件をそうとは知らずに取り上げ、出世街道を邁進するというスリリングすぎる展開。ジャンの妻で毒婦ポジションのジュヌヴィエーヴも絶妙に憎めないところがある。
三男エティエンヌのエピソードだと、シエウ・リン教 -
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むむ、黄色い部屋だと。なぜ黄色…。落ち着かないやろなあ。居心地の悪さでは徹子の部屋と双璧であろう。
さておき、最古典の密室ミステリーだそうで。
まあ、スゴかったですよ。
とにかく神作品を作るぞって気概をガストンルルーから感じました、そうビンビンにな!
なにせストーリーテリングが上手い、推理小説以前に読み物としてのレベルの高さが尋常じゃないです。
謎をもったいぶって、値打ちこいて、まあ自らガンガンハードル上げていくタイプのルルーさん。最後の法廷のシーンでのテンションはこっちが心配になるほどに期待感を高めてきます。
基本、主観は助手役の弁護士視点なんですが、探偵さんが書いた書簡を引用して探偵目線で -
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ルルー氏はあの有名な「オペラ座の怪人」を書いた作者であると言う事で御座いますが、年代的には「黄色い部屋の謎」の方がどうやら先に書かれた作品の様であります。
こちらは早川書房様からも「黄色い部屋の秘密」として発売されており、散々悩んで私は創元推理文庫の方をを購入。
勿論ハヤカワ文庫も数多く所有致しておりますが、如何せん合うカバーがないのがデメリット。
ただ私は大好きな水色のA4カラーコピー用紙を文房具店で購入し、それをカバー代わりに使っておりますので、まあ問題ないと言えばないのでありますが(笑)。
では、あらすじを。
勲章を授与されるほど有名な科学者であるスタンガルソン教授 -
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ホームズとおおよそ同時代の1907年に発表されたフランス古典ミステリ。
舞台はフランスの田舎、物理学科学者のスタンガルソン教授とその娘マティルドの住むグランディエ城。窓も扉も内側から完全に施錠された密室「黄色い部屋」の中でマティルド嬢が何者かに襲われる。犯人の行方は不明。実行不可能と思われる事件の謎を、18歳の新聞記者ルルタビーユとパリ警視庁警部ラルサンが追う。
密室トリックの謎解き自体はまあ当時だとそういうことも可能だったんだろうという感じだけど、ハウダニットで引っ張る推進力がありワクワクする。各登場人物の人間模様が豊かで魅力的。勝手なイメージだけど、何となくフランスっぽい感じがする。本