平岡敦のレビュー一覧
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ネタバレめちゃめちゃ面白かった!
地底に入るまでは長かったけど、地底に入ってからは読んでてすごいワクワクした。
地底は一体どうなってるんだろう、無事に帰って来れるのか、どうやって帰ってくるのだろうか、、、。
想像してなかった地底の世界が次々に描かれてワクワクしたし、読むのに夢中になった。
この『地底旅行』は、ディズニーシーのミステリアスアイランドや、センターオブジアースの元になった作品の1つらしい。
特に、巨大キノコのシーンや、火山の噴火により勢いよく地上に押し戻されるシーンには、センターオブジアースを強く感じた。
元々センターオブジアースの地下の風景や、実験道具などのプロップスを見るのが大好きだったけど、次乗った時は、もっと感動するだろうな。早くまた乗りたい。 -
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インドシナ戦争中のサイゴンが主要な舞台で、上下巻通していわゆる「ピアストル事件」が背景になっている。ベイルートで石鹸工場を営む夫婦と、その3男1女を軸に語られる戦争の傷痕、インドシナ戦争の裏側。ベトミンとフランスの関係。長男のジャンは石鹸工場の後継ぎだが、経営の能力はなくパリへ。フランソワはENSを期待される能力を持つが、彼もパリでジャーナリズムの道へ。エティエンヌは愛した男性レイモンを追ってサイゴンへ。ここで就いた職場、両替局から話は広がる。
途中、第一次大戦末期の記念碑詐欺の話が出てきて、あれ?どこかで読んだ記憶が…というのがうれしい驚き。記憶を辿りつつ、そういうことだったのか、という連鎖を楽しめる。次作が楽しみでもある。 -
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うわあ!またすごい作家に出逢えた!!
大ネタがわかったときは、大袈裟でなく声を上げてしまった。自宅でよかった。
解説の阿津川辰海によれば(その解説が読めるのも豪華。ぜひ解説まで読んで欲しい)、フランス・ミステリーの真髄は「かたり」にあるそうで。
気持ちよくやられた〜という、ミステリ好きとしては素晴らしい読書体験だった。シチュエーションもかなりクローズド・サークルに近いし、島での殺人事件なんて面白くないわけがないでしょう。
ミシェル・ビュッシ、わたしが知らなかっただけで、翻訳されている既刊がけっこうあるみたいなので、読破したいと思います。フランス・ミステリーはあまり読んでこなかったからとても新鮮。やはり国によって雰囲気や特徴ってあるものなのだなと再認識。いろいろな国のミステリをこれからも読み比べたくなる、そんな嬉しい発見だった。 -
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『十角館』フェアのアガサ→ポウ→カー→エラリイ→ヴァンに続いて、6人目「ルルウ」こと、ガストン・ルルー初読み。
『オペラ座の怪人』で有名なガストン・ルルー。
移動手段は馬車の時代。1908年と年代が古いので読みにくいかと心配だったけど、さすが新訳版!読みやすくスラスラ読める。
内側から施錠された完全な密室で令嬢が襲われた。犯人は一体どこに消えたのか…
謎に挑むのは、弱冠18歳の新聞記者ルルタビーユとパリ警視庁警部ラルサン。
犯人がわかってもなかなか明かさずに、かなり焦らされる。
でも全てがわかった時に、密室トリックの謎と、なぜ焦らされたのかに「なるほど〜!」とすごい納得できた。
キーワードのような伏線回収も面白かった。
・古典が好き
・空間が狭ければ狭いほど好き
・心理的要素が絡んでいるのが好き
という自分の好みにピッタリだった。
最後まで読んで、もう一度最初からザーッと読んでしまったくらい面白かった。
何度も読みたいのでこの本は購入しよう(^o^)
(※私の好みはだいぶ偏ってるのでオススメはしません)
解説によると、この作品は密室を扱った最古典の長編ミステリとのこと。
この時代にもうこんなに完璧な密室殺人の小説が出来上がっていたとは。
ディクスン・カー『三つの棺』の密室講義の中でもフェル博士が史上最高だと言ってたな。
作中で『モルグ街の殺人』と『まだらの紐』のがっつりネタバレしてた。
この作品を読む人は当然読んでいるから問題ないんだろうけど、私も先に2作品を読んでて良かった。
そして、続編を匂わす言葉を残して終わったと思ったら、この作品には『黒衣婦人の香り』という続編があるとのこと。でも新訳版が出てない(;_;)
『十角館』フェアも残すは1人だけ!
「オルツィ」ことバロネス・オルツィ。
オルツィは作品数が少なくて、『紅はこべ』か『隅の老人』のほぼ2択。
2択はさすがに選択肢少なすぎる。。。(T_T)
『紅はこべ』は歴史小説で無理だし、『隅の老人』は新訳版が出てないので読みづらそう…。
でも綾辻さんが選んだ7人だから、きっとオルツィも読んだら何か感じるんだろうな。
いつかオルツィにもチャレンジしよう(*´∀`)
『十角館の殺人』を読んだ時には、アガサしかよくわからなくて、ルルウは男性か女性かすらわからなかった。
そのルルウがこんなに面白かったとは!
読んでみて良かった。嬉しい驚きだった。
★10 -
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ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 下』創元推理文庫。
下巻に突入。型破りのフランチ警察ミステリーである。何しろ、捜査権を持たない62歳の元刑事とヘロイン依存症で休職中の若手刑事がコンビを組み、謎のベールに包まれた巨悪に挑むのだ。
久し振りにグランジェ劇場を堪能した。
アルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者でオルガン奏者のウィルヘル・ゴーツが謎の凶器で両耳の鼓膜を破られ、殺害された事件を切っ掛けに、同様の殺人事件が連鎖していく。周囲に血文字で書かれた聖歌『ミゼレーレ』の歌詞。
捜査権のない元刑事のカスダンとヘロイン依存症で休職中の刑事ヴォロキンにより明らかになる聖歌隊の少年たちの失踪、南米のナチ残党の兵器研究、謎のカルト教団の存在。ついに2人の驚愕の過去が明るみになり、2人に絶体絶命の危機が訪れる。
2人が掴んだ衝撃の真実とは……そして、大いなる謎を残したままの結末。
本体価格1,300円
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ジャン=クリストフ・グランジェ『ミゼレーレ 上』創元推理文庫。
何年振りに文庫化されたグランジェのミステリー小説。
その昔、海外翻訳物の連続殺人鬼ミステリー小説ばかり読んでいた時期がある。扶桑社海外ミステリーが創刊され、勢いのあった時代である。グランジェもその時に読んだ作家の1人であった。その時は、後に映画化された『クリムゾン・リバー』と『コウノトリの道』を読んだ。2作とも非常に面白く、その後『ヴィドック』と『狼の帝国』も読んだ。
それから何と長い時間が経過したのだろうか……
さて、本作の上巻であるが、やはりグランジェだった。何とも重厚な雰囲気の中で奇怪な殺人事件が描かれる。謎が謎を呼び、殺人事件は連続殺人事件へとつながっていく。その謎の中核を成すのが、憐れみたまえという意味を持つ美しい聖歌『ミゼレーレ』だった。
2006年12月、パリのアルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者でオルガン奏者のウィルヘル・ゴーツという名の63歳の男性が殺害される。彼は謎の凶器で両耳の鼓膜を破られ、激しい痛みの中でショック死していたのだ。
たまたまアルメニア使徒教会を訪れていた元殺人課主任警部のリオネル・カスダンが捜査権が無いにも関わらず、この事件の捜査に着手する。
同じ頃、過去のトラウマからヘロインの依存症で休職中の青少年保護課警部のセドリック・ヴォロキンも、この事件に興味を持ち、独自に捜査を始める。
捜査の過程で知り合ったカスダンとヴォロキンはコンビを組み、捜査を進めるうちに、この事件は次第に連続殺人事件へと発展する。
本体価格1,300円
★★★★★ -
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ネタバレ三部作の最初の物語ですって。
舞台は第一次大戦下のヨーロッパ。もう終戦間近で、戦況も大勢は決していて、とっとと終わりたいってな状況。それなのに、最後に一発、ダメ元で手柄を立てようとするプラデル中尉の命令で、絶望的な攻撃に駆り出されてしまうアルベールとエドゥアール。からくも生還したものの、エドゥアールはアルベールを助けるために、顔を激しく負傷してしまう。終戦後パリに戻っても、障害者となったエドゥアールを抱えて、アルベールの生活は貧困を極めます。なぜか、エドゥアールが傷痍軍人向けの年金を受けとろうとしないし、大富豪の子息なのに身分を隠そうとするからです。
どうも、エドゥアールは親と確執があるっぽいのですが、だからってアルベールに苦労をかけてよいものなのか、この辺がフランスの個人主義なのかもしれませんが、命の恩人ってことで、エドゥアールを見捨てられないアルベールが不憫でした。
上巻はこんなかんじで、2人の辛酸を極める貧乏暮らしと悪辣なプラデル中尉のサクセスストーリーですすみます。なんと、プラデルはその美貌を活かし、エドゥアールの姉を篭絡し、大富豪の娘婿におさまって、順風満帆。戦没者の墓地造営で大儲けしようとたくらむのですが、果たして。
プラデルがいいかんじに悪党です。無条件に呪えます。