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Posted by ブクログ
ピエール・ルメートル『欲望の大地、果てなき罪 上』ハヤカワ文庫。
長篇連作小説『栄光の時代』シリーズの第1弾。
まともな人物が1人として居ないベルティ家を中心にベイルート、パリ、インドシナを舞台に混沌とした物語が展開する。ミステリーなのか、サスペンスなのか、歴史小説なのか、上巻を読んだ限りでは判然としないが、興味惹かれるストーリーだった。
1948年、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ベルティ家の長男のジャンは父親のルイから後継ぎとして期待されていたが、何をやっても上手く行かず、ベルティ家の稼業から締め出された挙げ句、郵便局長の娘のジュヌヴィエーヴと結婚し、パリに出奔する。
聡明な次男のフランソワもパリに移り住み、現地で新聞記者になる。三男のエティエンヌは同性愛者で、レイモンという青年と付き合っていた。レイモンは、インドシナで外人部隊に加わり、ベトミンと闘っていたが、ベトミンたちに捕虜にされ、激しい拷問を受ける。音信不通となったレイモンの身を案じたエティエンヌはインドシナへ向かい、レイモンの消息を探る。
そんな中、パリの劇場で映画の上映中、マリ・ランプソンという若い女優が惨殺される。犯人はベルティ家の長男のジャンで、ジャンにとって殺人は初めてではなかった。そして、殺人事件の起きた劇場には新聞記者のフランソワが居合わせ、初めての記事をモノにしようとする。
本体価格1,500円
★★★★
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