あらすじ
1946年、ベイルート。長男ジャンが犯した殺人を追う次男フランソワ。不審死を遂げた三男エティエンヌ。長女のエレーヌにも秘密が……
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Posted by ブクログ
あー面白かった。上巻とは違い怒涛の展開で一気読み。新シリーズの序章という事でまだ不明確な部分はあれど、次回作がすごく今から楽しみ。
「天国でまた会おう」また読みたくなった。
(ニーヌって何者?)
Posted by ブクログ
終わり方に絶叫!
続編があるのね、一族の大河ドラマなのね、フランスでは既に発行されてるのね、と自分を納得させる。始めに長男夫妻が鼻持ちならない印象を受けたが、訂正します。暗くなりがちな展開にアクセントとなり、少し気分が上向くのは希代の悪女ぶりを発揮する長男の妻のお陰。そして激情に駆られての殺人をやめられない長男のお陰。それに比べるとどんな過去にしろペルティエ家の両親は素晴らしい。アンジェルにも拍手、彼女を信じる夫のルイにも拍手。
Posted by ブクログ
期待していたミステリーではなかったけれど、読み応えありました。女優の事件はどうなったんでしょう。次作に持ち越し?ジュヌビエーブは悪妻だけどしたたかで目が離せない感じ。アンヴィルも。強いな、女性は。
Posted by ブクログ
全く先が読めない展開は著者ならでは。
そして小説のジャンルもこれと言い切れない面白さがある。
長男の秘密がびっくりする内容なのにあまりにさらっと明かされて思わず読み返した。とにかく長男夫婦の今後が気になる。
Posted by ブクログ
何という展開
新たに語られる過去
真実はいったい……
長男夫婦のこの先にゾクゾクする
次男は上手く立ち回っていけるのか
末娘はやりたいことが見つかったの?
母がしたことを三男はどう思ったのだろう
父は認めていそうだけれど……
長男の妻の個性的なことにビックリ、首を左右に振りながらちょっぴり感心してしまった
Posted by ブクログ
ピエール・ルメートル『欲望の大地、果てなき罪 下』ハヤカワ文庫。
長篇連作小説『栄光の時代』シリーズの第1弾。
下巻では、レバノンの首都ベイルートで石鹸工場を営む富豪ベルティ家の恐るべき血に塗られた大罪が次々と明らかになり、驚愕の連続となる。ベルティ家の出来の悪い長男で、欲望のままに密かに殺人を繰り返すジャンが一番の悪人かと思えば……
果てなき罪……
一族が次々と窮地に追い込まれ、大切な物を失う理由も理解出来よう。しかし、一族はただでは転ばない。
パリの劇場で女優のマリ・ランプソンが惨殺された事件を巡り、何故かジャンの妻であるジュヌヴィエーヴが警察にジャンを目撃者の首実験の対象に加えることを進言する。しかし、目撃者はジャンが犯人であるとは認めず、マリ・ランプソンの夫に嫌疑がかかる。
一方、サイゴンのインドシナ両替局に勤務していたエティエンヌは国際的な不正送金事件の証拠を掴んだことから、仲間と共に抹殺される。さらにはその余波がベルティ家の家族全員を襲い、ベルティ家の過去からの大罪が一つ一つ掘り起こされていく。
ベルティ家の大罪がまな板の上にのり、この先どのような未来が広がるのかというところで、第1弾は幕を閉じる。
本体価格1,500円
★★★★