平岡敦のレビュー一覧

  • 殺人七不思議

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    オーウェンの元に届いた一通の手紙。
    次々と予告されては実行される不可能犯罪。
    世界七不思議になぞらえた事件の捜査に乗り出したオーウェンは、二人の青年と一人の美女の関係に注目するが……。→

    7つの事件はどれも不可能でアクロバティック。予告は毎回絵画にまだ乾かない絵の具で直書き。
    どの事件もまるで作られた芸術作品のようで、まるで動機が見えない。
    振り回されるウェデキンド警部がなんとも悲しい……。
    登場人物の一人である美女アメリーが苦手なタイプでなかなか嵌まれず→

    気づけば読み終わっていた感じ……うぐ。
    あと、「あやかしの裏通り」では「ほっそりとした長身で顔つきは若々しく」だったオーウェンの描写

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    2024年08月07日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    GW中に海外の古典ミステリーを読み直そうって思って。高校生のころに読んだ時は70年ほど前の作品だったけど、今や120年ほど前の作品になってしまいました。新訳になったので新たな気持ちで。

    作品は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。この作品の探偵役は、18歳の記者ルルタビーユ。探偵として読む分にはいいけど、どうも好きになれないタイプ(大概の海外ミステリーの探偵は、大げさと言うほど思わせぶりで、自信満々で、他人を小ばかにするから嫌い)

    トリックもすっかり忘れていて新鮮な気持ちで読めました。120年ほど前の世界、科学捜査もない時代だから論理だけが優先される感じ。科捜研の女に捜査

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    2024年05月06日
  • 炎の色 下

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    やられたらやりかえす。

    半沢直樹ばりの倍返し
    ですね。

    権勢を誇るもつかの間、

    チンピラどものあっけ
    ない三日天下。

    名家の長女を舐めたら
    いかんぜよ、

    と、マドレーヌ演じる
    は夏目雅子さん。

    鬼龍院花子ばりの任侠
    ドラマ・・・

    では全くありませんが
    私の脳内変換はそんな
    感じです(笑

    時代や国やら違えども、

    男性はけっきょく金と
    女と権勢欲なんですね。

    そしてあざとい女性に
    してやられるのでした。

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    2024年04月27日
  • 炎の色 上

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    世間知らずな資産家に
    ハイエナやハゲワシが
    如く群がる詐欺師たち。

    資産管理を他人に任せ
    っぱなしにしてはダメ
    ねと。

    気づけば全てを奪われ
    てた主人公マドレーヌ。

    しかし彼女を愚鈍な女
    と侮るなかれ。

    この物語は獲物を詐取
    された雌ライオンが、

    ハイエナやハゲワシに
    襲いかかる復讐譚なの
    です。

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    2024年04月27日
  • 恐るべき太陽

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    アガサの「そして誰もいなくなった」のオマージュ。舞台を現代のタヒチに移し、異国らしさ民族のことを含みつつミステリーが完成!もし自分が犯人だったらと考えることはほとんどないけど、この本は考えてしまった。きっと大変だし、ずっとヒヤヒヤしてるだろう…どの犯人もかもしれないけど。
    タヒチに行ったことないけど亜熱帯の空気、スコール、海が想像される。映画化したら素敵な場面ばかりだろうな。大きなスクリーンで見たい小説。

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    2024年04月19日
  • 天国でまた会おう 下

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    ミステリって感じじゃないな。どちらかといえばヒューマン系の感触。
    読み終わってしばらく経っても余韻があるし、大筋も良く、その中でも新しい知識の発見が多々あり、滋養となる本でした。
    いかにもフランス風といった風情がありそこが新鮮で良かった。

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    2024年04月09日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    一気に読んだ。そして誰もいなくなったのオマージュと紹介されただけあって孤島に集められた5人が次々に殺されていく。最後毒を飲まされたのはクレムだと思ったがエロイーズだったとは。ヤンも疑っていたが違った。面白かった。

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    2024年03月24日
  • 恐るべき太陽

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    美しいマルケサス諸島の風景とタナエの作る地元の美味しそうな料理がとても印象的。それと対照的な凄惨な殺人事件。伏線がありすぎてよく意味が分からず途中までは読みづらかったけど、2転3転する結末に最後までハラハラさせられた。ポリネシアンタトゥーの話やティキと呼ばれる彫像の話、ムルロア環礁での核実験の後遺症の話などもとても興味深かった。

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    2024年03月07日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    古典小説&元はフランス語?なのもあってちょっと読みにくかった(特に登場人部の名称がコロコロ変わったりするところとか)けど、最後の謎解き部分はなるほどーっと楽しく読めました。騙されたー!あとルルタビーユめちゃめちゃもったいぶるじゃん。

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    2024年02月15日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    フランス領ポリネシア、ヒオビバ島のペンション「恐るべき太陽」荘で開催されている人気作家ピエール・イヴ・フランソワ(PYF)が講師の創作アトリエ(ワークショップ的なもの!?)。
    そこに参加するのは公募から選ばれた5名の作家志望女性、プラス同行者2名(ある参加者の夫ヤン、また別の参加者の子どもマイマ)。

    講師のPYFはアトリエの場で意味深な言葉を残したのち、姿を消す。
    そこから始まる『そして誰もいなくなった』劇場(参加者が次々に、、、)。

    ある参加者が滞在中の出来事を交えつつ書き記した作中作『海に流すわたしの瓶』、マイマの日記、ヤンの独白、3つの交互視点で語られる物語。
    どうにも矛盾したり、噛

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    2024年02月10日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    読み終わった。完全に騙された。でも、面白かった。とにかく、ストーリーの展開が上手いと感じた。例えば殺人事件が起こる度ごとに、又は何か大事な出来事が発覚する度ごとに1度、間をおく感じでページを変えたり*や太文字を入れたり、1行開けて完全に場面を変えたりして、興味が続くようにしている。また島の美しい風景を綺麗な文章で表現したかと思うと、鬱陶しいジャングルや泥道、不気味な石像ティキの描き方も上手いと思うし、とにかく表現力が豊かだなと思う。走って逃げる場面など、海外サスペンスドラマを見ているような感じさえなる。
    本の紹介にアガサ・クリスティに挑戦とあったが、確かに本文中に何度も『そして誰もいなくなった

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    2024年01月27日
  • 世界ショートセレクション1 ルブラン ショートセレクション 怪盗ルパン 謎の旅行者

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    ▼気軽に読める、ルパン短編集。あとがきを読んで分かったんですが、この短編集のうち2編は「八点鐘」からでした。「八点鐘」丁度読もうとBOOKOFFで買っちゃんタンですが…。まあでも、この理論社さんの本は、装丁と言い活字密度大きさと言い、なんだかとても好感持てるので許します(笑)。

    ▼この理論社シリーズでいろいろ読んでみたくなりました。

    ▼ハヤカワから出ている平岡さんのルパン新訳、続刊を楽しみにしているのだけどなかなか出ませんな…。

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    2023年12月31日
  • ルパン対ホームズ

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    シャーロックホームズシリーズはいくつか読んだことあるけど、ルパンは初かも。ドラマ(BBCのシャーロックとNetflixのルパン)はどっちも大好きなので、そのイメージが先行しちゃっているかもしれないけど、ホームズ&ワトソンはもうちょっとカッコいいよな?!と思った。(解説にも書いてあった。)

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    2023年12月16日
  • われらが痛みの鏡 上

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    『天国でまた会おう』『炎の色』に続く三部作完結編。間を置いて読んでいるので前二作の詳細は覚えていないのですが、一作目を読んだあとの感想で、「面白かったけれどあえて言うならば男性ばかりでなくマドレーヌとルイーズについてもっと読みたかった」と思っていたら、二作目の主役がマドレーヌで我が意を得たり!と小躍りしたところ、完結編の主役がルイーズでした。素晴らしい。戦時下の話ではありますがルメートルの筆にかかるとどこか洒脱たような乾いた明るさがあって、気重にならずに読めました。教師をしながら週末に近所のカフェを手伝うルイーズとカフェの主人ジュールさん、軍の曹長フェルナンと病弱の妻アリス、真面目な兵士カブリ

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    2023年12月13日
  • 吸血鬼の仮面

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    イギリスを舞台にクラシカルなミステリーを繰り広げる、バーンズ探偵シリーズ。
    今回は吸血鬼を題材にしたミステリーだが、どこをとっても吸血鬼の犯罪にしか見えず、え?これどうやって落とし前つけるんだろう?と言う不安は300ページ辺りから払拭されて後は一気読み。二転三転しながらの伏線回収はお見事。

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    2023年12月12日
  • オペラ座の怪人

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    実在するオペラ座の構造等に着想を得た怪人エリック、舞台俳優のクリスティーヌ、青年貴族のラウールによる三角関係の愛憎劇。
    物語の構成が読み手の興味を惹く。はじめは殺人事件と怪人の謎を提示し、歌姫クリスティーヌと怪人の関係に及ひ、ボンボンのラウールとクリスティーヌの関係が語られる。このラウールがただ愛してると言い続ける薄っぺらな人物として描かれイライラさせられるが、これは怪人エリックの生い立ちが語られるに沿い読者の感情移入をエリックに向けさせる故であろう。建築家や奇術師、優れた歌い手など幾多の才能を持ちながら顔が悪いだけで邪悪な感情を持ちながらも人並みの幸せに憧れる切ない怪人の人物設定故に確立する

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    2023年11月05日
  • 恐るべき太陽

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    面白かったです。
    謎が謎を呼び、もう謎だらけ!全員怪しい!
    伏線が回収されていく時はスッキリしました。

    しかし…
    本の裏筋…書きすぎじゃないかな?
    『叙述トリックの巨匠』だとか『クリスティへの挑戦作』だなんて…ネタバレだと思います(ノᗝ˂。)

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    2023年11月04日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    タイトルとあらすじに惹かれて読みはじめた作品。
    物語の中で感じていた違和感、ミステリーをあまり読まないながらに私がたてていた仮説に近くとも遠からずな結末に大変満足した。
    個人的には、この本を翻訳語として読むことに意味があるなと思った。

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    2023年10月22日
  • クリムゾン・リバー

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    「我らは支配者にして奴隷
    われらはあまねくありて、いずこにもなし。
    我らは測量士
    我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」

    この、なんとも意味の掴めない呪文のような言葉が、この物語の全貌……。

    ニエマンスとカリム、二人の刑事はそれぞれの事件を追っていくうちに、大きな謎の淵へ導かれていく。

    2000年にフランスで映画化された。
    主役のジャン・レノはトヨタのCMでドラえもん、
    相方ヴァンサン・カッセルもオランジーナのCMで小峠と共演、作者ジャン=クリストフ・グランジェの妻は日本人と、結構日本には馴染み深い。

    物語はノワールの香りを漂わせながら、深い謎は徐々に姿をあらわしていくいく……。

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    2023年10月13日
  • 恐るべき太陽

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    著者初読み。
    翻訳本としては読みやすく、それぞれの視点で書かれた章立てが短く(これがストーリーに重要な組み立てだったのだか)没入しやすかった。

    アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュとのことだが、昔読んだはずだがすっかり忘れており、こちらももう一度読みたくなった。

    ヒバオア島の自然と歴史、神秘が背景にある中のミステリーに浸れる至福の時間を味わえた。
    いつかは行ってみたいところである。

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    2023年10月09日