平岡敦のレビュー一覧

  • 天国でまた会おう 上

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    1918年11月、休戦間近の西部戦線。最後のチャンスと仕掛けをした中尉とそれを目にしてしまった兵士、窮地に陥った兵士を助けようとした兵士もまた傷付いてしまう。戦後、上手く立ち回る元中尉の行動には、そこまでするのかと呆れてしまう。復員した二人の兵士の暮らしぶりには何も言えない。

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    2015年12月09日
  • ルパン対ホームズ

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    「よろしければ葉書でも…宛名はパリ、ルパンで十分です。切手はいりませんから。さようなら、また近いうちに…」

    こりゃ、書いてる作家も、訳してる人も楽しいでしょうねえ(笑)

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    コナン・ドイル(1859年生まれ)さんとモーリス・ルブラン(1864年生まれ)さんは、同時代人だったんですね。

    アルセーヌ・ルパン(1905年から発表)は、当時人気のあったシャーロック・ホームズ(1886年から発表)を意識して、探偵ヒーローならぬ怪盗ヒーローを意識して作られたそうです。

    今回、数年に渡ってホームズ・シリーズを全部読んでしまって。名残を愉しみたい気分もあり「ルパン対ホームズ」。

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    2015年10月30日
  • 怪盗紳士ルパン

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    ネタバレ

    『怪盗紳士ルパン』1907
    (原題:Arsène Lupin, gentleman-cambrioleur)

    収録作
    アルセーヌ・ルパンの逮捕
    (L'Arrestation D'Arsene Lupin)
    獄中のアルセーヌ・ルパン
    (Arsene Lupin en Prison)
    アルセーヌ・ルパンの脱獄
    (L'Evasion D'Arsene Lupin)
    謎の旅行者(Le Mysterieux Voyageur)
    王妃の首飾り(Le Collier de la Reine)
    ハートの7(Comment J'Ai Connu Aresene

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    2015年09月12日
  • 赤髯王の呪い

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    フランスのミステリー作家、ポールアルテの作で主役はツイスト博士。フランス・アルサス地方の出身でイギリスでコックをしているエティエンヌはイギリスに渡って10年になる。数年前の交通事故で記憶の一部がなくなる。アルザスは普仏戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦でいずれもドイツに併合されるという怨念をドイツ人に対して持っていた。少年時代にドイツ人の美少女が惨殺されるという事件が起こる。その美少女エブァが現れ、10年振りにアルザスに帰って、ツイスト博士が解決していく。掌編も3部まとめられている。

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    2013年09月01日
  • 怪盗紳士ルパン

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    今さらという気もしますが、実は読んだことがないという人も多いはず。ということでアルセーヌ・ルパンのデビュー本を読みました。
    いきなり、逮捕されてしまうという意表を突いた登場のルパン。細かいトリックというよりは、心理トリックで獲物に近づくルパン。冒険も活劇もありだけど、一方でアイデンティティの喪失や恋に悩む一面も。短編それぞれに趣があってあっという間に読み終わっちゃいました。
    それにしても、いきなりデビュー作品でシャーロック・ホームズと対戦させるとわね。ところで、このシャーロック・ホームズ、原作ではエルロック・ショルメとなっていることを初めて知りました!コナン・ドイルの抗議があったらしいよ。そこ

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    2020年03月13日
  • ルパン、最後の恋

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    著者ルブラン没後70年に発表された「アルセーヌ・ルパン シリーズ」の幻の作品。そして題名の通り、最後の話しとなるようです。

    小学生の頃児童文学書となっている「ルパン シリーズ」は、当時はアニメの影響で図書室でも人気でした。大人になって読むルパンはもっと深い人物な気がします。恋愛に重点をおかれている感じもしましたが、この作品が舞台化されるということでどう脚色されるのかとても楽しみです。

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    2013年05月29日
  • 怪盗紳士ルパン

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    ネタバレ

    短編集
    アルセーヌ・ルパンの逮捕(L'Arrestation D'Arsene Lupin)
    獄中のアルセーヌ・ルパン(Arsene Lupin en Prison)
    アルセーヌ・ルパンの脱獄(L'Evasion D'Arsene Lupin)
    謎の旅行者(Le Mysterieux Voyageur)
    王妃の首飾り(Le Collier de la Reine)
    ハートの7(Comment J'Ai Connu Aresene Lupin:Le Sept de Coeur)
    アンベール夫人の金庫(Le Coffre-fort de Madam

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    2013年03月24日
  • ルパン、最後の恋

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    た ま ら な い !

    最後の章を読むまでは、まぁ面白いミステリくらいな感覚だったんだけど、も、最後のルパンのフレーズのせいで、すべてのここまでの物事が、一気に色づいてと言うか。
    あー!冒険活劇はこうでなきゃ!みたいな。ルパンは40歳くらいのオッサンになってますけどね。

    正に紳士!で、また、コラもすごく魅力的な。宮崎アニメのヒロインのような。
    ジョセファンとマリー=テレーズの兄妹の活躍っぷりとか、悪党3人組の間抜け具合とか、いやもう、王道っちゃ王道なのかもだけど、やっぱり王道がいいわよ。
    で、こういう王道を宝塚で上演って、正に!だと思うので、宝塚もかつての「王道」通りの作劇をしていただきた

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    2013年03月13日
  • 怪盗紳士ルパン

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    大西洋を行く客船プロヴァンス号に無線が入った。「貴船にルパンあり。一等船客、金髪、偽名はR・・・」あの怪盗紳士がこの船に!いったい誰がルパンなのか?船客たちは恐怖と興奮に沸きたつが――。世界に知らぬ者なきヒーローが誕生した記念すべき「アルセーヌ・ルパンの逮捕」など、傑作九篇を収録。ルパンの前にルパンなく、ルパンの後にルパンなし。変幻自在、神出鬼没、快刀乱麻の怪盗の活躍を、最新訳で贈る第一弾。

    小学生の頃に南洋一郎氏版で全巻親しんだルパンの新訳ということで、ずっと読みたかったのですが、品切れになって手元に置けなかったのがようやく再版にこぎつけたようでとても嬉しいです。多分最新作の影響でしょうが

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    2012年12月16日
  • 水晶の栓

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    中学生の頃夢中になって読んだルパンシリーズの中で、一番気に入っていた作品。二十数年経ってさすがに内容を忘れてしまっていたが、納得の面白さだった!とにかくルパンが苦戦する。部下の裏切りから始まり、罠に嵌ったり怪我を負わされたり…。それだけに最後、クライマックスでのルパンの勝利には本当にゾクゾクした。さあ次は「813」だ。笑

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    2012年10月31日
  • カリオストロ伯爵夫人

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    ネタバレ

    ルパンものは,1作づつ,違うルパンが現れるように7変化。

    カリオストロ伯爵夫人のような魅力的な女性が現れるのも,フランスものの特徴だろうか。
    イギリスのホームズに対してフランスのルパンという文化の対比ができるかもしれない。
    人の心の動きの機微に触れるのはルパンだと思う。

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    2012年06月30日
  • 水晶の栓

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    逮捕されてしまった部下を救うため、ルパンが大物悪徳議員のドーブレックが持つ水晶の栓の謎に迫る話。

    とにかく導入部から水晶の栓をめぐって様々な謎や見えない敵の影もちらほらするなど、気になる展開でどんどん引っ張っていってくれます。

    ドーブレックの悪役ぶりもすごい! ルパンを相手に一歩も引かないどころか常に先手を打ち、様々な策略を張り巡らすなど二人の勝負には最初から最後まで引き込まれてしまいました。

    ポプラ社版ではカットされていたラストも、ルパンらしさが溢れていて良かったです。ルパンらしいというよりかは、フランスらしいの方が正しいかもしれないですが(笑)

    ルパンとその乳母ヴィクトワールのやり

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    2012年04月13日
  • 赤髯王の呪い

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    短編集

    大体どんでん返しっぷりに慣れてきた。
    ミステリーとしても、過去の作品のパロディを用いており、そこら辺は解説でわかる。たまたま知ってる作品だから良かったが。
    トリックの構成は面白いが、現実的にこれをやる犯人って何考えてるのかわからん。不確実性が少し目に付いた。

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    2011年05月27日
  • 赤い霧

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    故郷の村で10年前に起きた殺人事件を調べにきた主人公。

    自分の素姓を隠したまま、事件に乗り出すが、またしても同じような事件が起きてしまう。

    意外な方向に話が進んでいき、相変わらずのどんでん返し。うむうむ。

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    2011年05月27日
  • 殺す手紙

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    二段組みが一段組みになって死ぬほど早く読み終えた。

    友人からの不可解な頼みごと、それに沿って行動した結果、不可思議な事件に巻き込まれる。

    話の展開もよろしくて、どんでん返しまで満足いく作品でした~

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    2011年05月27日
  • 虎の首

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    新作が出ていたことに気づかず今頃になって読んだが、期待に違わず面白かった。年二回のペースで訳が出るのは非常にありがたい。

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    2009年10月04日
  • 七番目の仮説

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    物語はロンドン警察の巡査が中世風のペスト医者を発見することから始まる。いかにも怪しい風体に加え、ゴミバケツになにかを隠していたように見えたので、巡査はその男を呼び止め、ゴミバケツを確認してみる。だがそこには何も見つからなかった。男は落ち着いた風で、自分は犯罪学博士だと名乗る。てっきり頭がおかしいのだと思いその男を解放するが、もう一度ゴミバケツの中を見ると、そこには死体があった。
    事態はありえないような状況からさらにありえない状況へとエスカレートしていくのが、最後には綺麗にまとめ上げる手腕はアルテならではのもの。途中どう収拾をつけるのか楽しみでしょうがなかった。

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    2009年10月04日
  • 奇岩城

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    有名な怪盗アルセーヌ・ルパンが登場する、モーリス・ルブランの代表作。展開の速さと次々と登場する謎。読み応えのある名作。

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    2009年10月04日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    ホームズとおおよそ同時代の1907年に発表されたフランス古典ミステリ。

    舞台はフランスの田舎、物理学科学者のスタンガルソン教授とその娘マティルドの住むグランディエ城。窓も扉も内側から完全に施錠された密室「黄色い部屋」の中でマティルド嬢が何者かに襲われる。犯人の行方は不明。実行不可能と思われる事件の謎を、18歳の新聞記者ルルタビーユとパリ警視庁警部ラルサンが追う。

    密室トリックの謎解き自体はまあ当時だとそういうことも可能だったんだろうという感じだけど、ハウダニットで引っ張る推進力がありワクワクする。各登場人物の人間模様が豊かで魅力的。勝手なイメージだけど、何となくフランスっぽい感じがする。本

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    2025年12月14日
  • 怪盗紳士ルパン

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    ネタバレ

    ルパン・シリーズは少し読みにくいところがあったんですがこの訳は読みやすくって良かった(笑)字が大きかったのも読みやすくなった一因かな(笑)長編のルパンは強敵に翻弄され危機に陥ることが多いけど短編に登場するルパンは怪盗らしく余裕があるのが良いですね(笑)

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    2025年12月07日