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“フランスのディクスン・カー”と評され、日本でも二年連続ベスト1に輝いた著者が、十九世紀末の英国を舞台に、十年前の密室殺人とロンドンの連続娼婦殺人事件を融合させた冒険小説大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
故郷の村で10年前に起きた殺人事件を調べにきた主人公。 自分の素姓を隠したまま、事件に乗り出すが、またしても同じような事件が起きてしまう。 意外な方向に話が進んでいき、相変わらずのどんでん返し。うむうむ。
クドイ(笑)けど、発想力が奇抜で豊かだなと思う。”フランスのディクスン・カー”とはまさに良い得て妙かと。先が読めてしまうところはあるけれど、それはそれで許せるし楽しめるって思わせるのがこの作者の一番の見せ所かな。『第四の扉』も必読。
19世紀を舞台にした密室殺人事件モノ。なんだか黄金時代の本格を読んでいる印象がずっとあった。密室殺人のネタはまあまあだけど面白い。 ただこれが中盤からがらっと雰囲気変わる。まさかこういう趣向で来るとは。「えっ?」と驚いたあとはドキドキしながら先を読み進めた。いや、すごかった。
切り裂きジャックの話とは途中まで全然気づきませんでした。 でも、異常者になってしまった原因がちょっと、安易すぎないかなあ、と思ってしまいました。 なかなか、ぐいぐい読ませる力は 感じました。
嫌いではないのですが、バックボーンを きちんと把握できていないせいか 今まで読んだ作品に比べると見劣りしてしまった。 ただ、ドキドキ感はさすがと言うところ。 残念だったのは犯人が殺人を起こした動機。 う~ん、そういう風にしちゃうんだ…と ちょっとがっかり。
前半と後半の繋ぎが無理やりに感じられた。 別々の本にした方がよかった。 前半の雰囲気は好きだった。 語り部の正体については予想してなかった人物だったので、新鮮な驚きをもって次に読み進める事ができた。 犯人(1人目)が殺戮に至る経緯や心の動きは、この枚数では表現できておらず、不自然さしか感じなかった。...続きを読む 被害者が即あんな犯罪を犯す人格に変貌する訳ないじゃん、としか思えない。 また、この本の主役といえる犯人の方は、経歴などで途中から分かっていたが、そのサイコな心理を追う物語にするのか、パズラーの要素を追求するのか、どちらかに振った方が良かったのではないか。どちらも中途半端になってしまった印象しかない。
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