平岡敦のレビュー一覧

  • 恐るべき太陽

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    読み終わった。完全に騙された。でも、面白かった。とにかく、ストーリーの展開が上手いと感じた。例えば殺人事件が起こる度ごとに、又は何か大事な出来事が発覚する度ごとに1度、間をおく感じでページを変えたり*や太文字を入れたり、1行開けて完全に場面を変えたりして、興味が続くようにしている。また島の美しい風景を綺麗な文章で表現したかと思うと、鬱陶しいジャングルや泥道、不気味な石像ティキの描き方も上手いと思うし、とにかく表現力が豊かだなと思う。走って逃げる場面など、海外サスペンスドラマを見ているような感じさえなる。
    本の紹介にアガサ・クリスティに挑戦とあったが、確かに本文中に何度も『そして誰もいなくなった

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    2024年01月27日
  • 世界ショートセレクション1 ルブラン ショートセレクション 怪盗ルパン 謎の旅行者

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    ▼気軽に読める、ルパン短編集。あとがきを読んで分かったんですが、この短編集のうち2編は「八点鐘」からでした。「八点鐘」丁度読もうとBOOKOFFで買っちゃんタンですが…。まあでも、この理論社さんの本は、装丁と言い活字密度大きさと言い、なんだかとても好感持てるので許します(笑)。

    ▼この理論社シリーズでいろいろ読んでみたくなりました。

    ▼ハヤカワから出ている平岡さんのルパン新訳、続刊を楽しみにしているのだけどなかなか出ませんな…。

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    2023年12月31日
  • ルパン対ホームズ

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    シャーロックホームズシリーズはいくつか読んだことあるけど、ルパンは初かも。ドラマ(BBCのシャーロックとNetflixのルパン)はどっちも大好きなので、そのイメージが先行しちゃっているかもしれないけど、ホームズ&ワトソンはもうちょっとカッコいいよな?!と思った。(解説にも書いてあった。)

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    2023年12月16日
  • われらが痛みの鏡 上

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    『天国でまた会おう』『炎の色』に続く三部作完結編。間を置いて読んでいるので前二作の詳細は覚えていないのですが、一作目を読んだあとの感想で、「面白かったけれどあえて言うならば男性ばかりでなくマドレーヌとルイーズについてもっと読みたかった」と思っていたら、二作目の主役がマドレーヌで我が意を得たり!と小躍りしたところ、完結編の主役がルイーズでした。素晴らしい。戦時下の話ではありますがルメートルの筆にかかるとどこか洒脱たような乾いた明るさがあって、気重にならずに読めました。教師をしながら週末に近所のカフェを手伝うルイーズとカフェの主人ジュールさん、軍の曹長フェルナンと病弱の妻アリス、真面目な兵士カブリ

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    2023年12月13日
  • 吸血鬼の仮面

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    イギリスを舞台にクラシカルなミステリーを繰り広げる、バーンズ探偵シリーズ。
    今回は吸血鬼を題材にしたミステリーだが、どこをとっても吸血鬼の犯罪にしか見えず、え?これどうやって落とし前つけるんだろう?と言う不安は300ページ辺りから払拭されて後は一気読み。二転三転しながらの伏線回収はお見事。

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    2023年12月12日
  • オペラ座の怪人

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    実在するオペラ座の構造等に着想を得た怪人エリック、舞台俳優のクリスティーヌ、青年貴族のラウールによる三角関係の愛憎劇。
    物語の構成が読み手の興味を惹く。はじめは殺人事件と怪人の謎を提示し、歌姫クリスティーヌと怪人の関係に及ひ、ボンボンのラウールとクリスティーヌの関係が語られる。このラウールがただ愛してると言い続ける薄っぺらな人物として描かれイライラさせられるが、これは怪人エリックの生い立ちが語られるに沿い読者の感情移入をエリックに向けさせる故であろう。建築家や奇術師、優れた歌い手など幾多の才能を持ちながら顔が悪いだけで邪悪な感情を持ちながらも人並みの幸せに憧れる切ない怪人の人物設定故に確立する

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    2023年11月05日
  • 恐るべき太陽

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    面白かったです。
    謎が謎を呼び、もう謎だらけ!全員怪しい!
    伏線が回収されていく時はスッキリしました。

    しかし…
    本の裏筋…書きすぎじゃないかな?
    『叙述トリックの巨匠』だとか『クリスティへの挑戦作』だなんて…ネタバレだと思います(ノᗝ˂。)

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    2023年11月04日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    タイトルとあらすじに惹かれて読みはじめた作品。
    物語の中で感じていた違和感、ミステリーをあまり読まないながらに私がたてていた仮説に近くとも遠からずな結末に大変満足した。
    個人的には、この本を翻訳語として読むことに意味があるなと思った。

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    2023年10月22日
  • クリムゾン・リバー

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    「我らは支配者にして奴隷
    われらはあまねくありて、いずこにもなし。
    我らは測量士
    我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」

    この、なんとも意味の掴めない呪文のような言葉が、この物語の全貌……。

    ニエマンスとカリム、二人の刑事はそれぞれの事件を追っていくうちに、大きな謎の淵へ導かれていく。

    2000年にフランスで映画化された。
    主役のジャン・レノはトヨタのCMでドラえもん、
    相方ヴァンサン・カッセルもオランジーナのCMで小峠と共演、作者ジャン=クリストフ・グランジェの妻は日本人と、結構日本には馴染み深い。

    物語はノワールの香りを漂わせながら、深い謎は徐々に姿をあらわしていくいく……。

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    2023年10月13日
  • 恐るべき太陽

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    著者初読み。
    翻訳本としては読みやすく、それぞれの視点で書かれた章立てが短く(これがストーリーに重要な組み立てだったのだか)没入しやすかった。

    アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュとのことだが、昔読んだはずだがすっかり忘れており、こちらももう一度読みたくなった。

    ヒバオア島の自然と歴史、神秘が背景にある中のミステリーに浸れる至福の時間を味わえた。
    いつかは行ってみたいところである。

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    2023年10月09日
  • 炎の色 下

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    フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇作品『炎の色〈上〉〈下〉(原題:Couleurs de l'incendie)』を読みました。
    『傷だらけのカミーユ』、『わが母なるロージー』、『監禁面接』に続き、ピエール・ルメートルの作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    1927年2月、パリ。
    一大帝国を築いた実業家の葬儀が粛々と進んでいた。
    しかし出棺のとき、思いがけない悲劇が起きる。
    故人の孫、七歳のポールが三階の窓から落ちたのだ。
    故人の長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。
    しかし、そのあいだに、彼女を陥れる

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    2023年08月20日
  • 炎の色 上

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    フランスの作家ピエール・ルメートルの長篇作品『炎の色〈上〉〈下〉(原題:Couleurs de l'incendie)』を読みました。
    『傷だらけのカミーユ』、『わが母なるロージー』、『監禁面接』に続き、ピエール・ルメートルの作品です。

    -----story-------------
    〈上〉
    1927年2月、パリ。
    一大帝国を築いた実業家の葬儀が粛々と進んでいた。
    しかし出棺のとき、思いがけない悲劇が起きる。
    故人の孫、七歳のポールが三階の窓から落ちたのだ。
    故人の長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。
    しかし、そのあいだに、彼女を陥れる

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    2023年08月20日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    ネタバレ

    最近読んだフランスのミステリー、「恐るべき太陽」の中で、本書のタイトルが出てきたため(発想力があることの比喩として)手に取りました。

    最後まで読んで、、
    密室トリックはなにか大掛かりな仕掛けが出てくるのかなと思っていましたが、人の認知と偶然を利用した予想外な方法でした。
    ‥警察の初期捜査、杜撰すぎない?とも思ったけれど、科学捜査も進んでいない時代だったこそ成立するトリックで、まさに当時の時代を楽しめました。

    続編扱いという黒衣夫人も、新訳が出ると手に取りやすいので、是非訳出していただきたいです!

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    2023年08月15日
  • 第四の扉

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    フランスの作家ポール・アルテの長篇ミステリ作品『第四の扉(原題:La Quatrieme Porte)』を読みました。
    ここのところフランスの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    3年連続で〈本格ミステリ・ベスト10〉第1位を成し遂げたフランスのミステリ作家、ポール・アルテ。
    その代表作がついに文庫化!

    オックスフォード近郊の小村に建つダーンリー家の屋敷には、奇妙な噂があった。
    数年前に密室状態の屋根裏部屋で、全身を切り刻まれて死んだダーンリー夫人の幽霊が出るというのだ。
    その屋敷に霊能力を持つと称するラティマー夫妻が越してくると、さらに不思議な事件が

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    2023年07月30日
  • オペラ座の怪人

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    ネタバレ

    劇団四季から入ったけど原作も読んだ方が楽しめる ラウール(原作だとこっち、四季はラウル)のストーカーぶりがより際立っている気がするし、ファントムの狂気ぶりもなかなか クリスティーヌに会いたくて暴走してるラウールを止めようとしないフィリップ、血は争えないね
    ダロガがとてもいいキャラしてるし唯一のまとも人ぽくて好き エリックと面識があったし彼のことを知り尽くしているから、もしファントムがコンプレックスを抱えていなくてまともな人生を歩んでいたら友達になっていたりするのかな 
    生まれてすぐ母に仮面を投げつけられた、とあったけどそこから逃げ出して芝居小屋で見世物になって(そんなに強制力なさそうに読み取っ

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    2023年07月25日
  • オペラ座の怪人

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    読み上げと黙読を使い分けた。結果、半々ぐらいだったかな。
    タイトルだけ知ってて、そこから想像してた物語とは全く違ってた。良い意味で。
    というか、このタイトルからまさかこんなドキュメンタリー風の小説だと想像できる人がいるとは思えない。「オペラ座の幽霊の真実」だったら幾分マシだが、それだとセンスのかけらもない。
    解説でも触れられている「幽霊」か「怪人」か?それが人間だと知った人や信じていた人にとっては「怪人」だけど、知らなかった人や知られるまでは「幽霊」だったんだろうな。
    読み終わった後で考えればそうだけど、実際読んでいるときに「幽霊」と「怪人」が入り乱れていたら、それはそれで分かりづらいだろうな

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    2023年05月12日
  • 第四の扉

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    古典ミステリ好きな自分にとって楽しんで読めた。
    先に読んでたアルテの作品とはちょっと趣が違くて、こちらの方が読みやすかったのだが、訳の違いなのか年月の違いなのか。
    いずれにしてももっとこの著者の作品を読んでみたいなと思わせてくれて嬉しい。

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    2023年05月07日
  • カリオストロ伯爵夫人

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    子供向けのルパンしか読めてなかったので、ハヤカワミステリで読むとまた違って面白かった。
    推理ものというより冒険譚という感じ?
    まだ変装もせずに生身で勝負してる感が若い!って思ってしまった(笑)

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    2023年04月26日
  • われらが痛みの鏡 上

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    上下一括感想
    下巻にて

    第三部は第二次世界大戦の始まりの様子から。
    主に三つのエピソードが、交互に語られる。
    それがどう繋がるか……。

    前半から、もう目が離せない展開。

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    2023年03月19日
  • 炎の色 下

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    「天国でまた会おう」三部作の第二部「炎の色」は、復讐劇の王道を行く痛快な物語。

    始まってしばらく、上巻はとにかくひどい奴ばかりで、腹が立って読めなくなるほど。
    主役のマドレーヌも、いまいちはっきりしないキャラで感情移入できないし……。
    ところが、後半に復讐劇が始まると、がぜん面白くなって、まんまと楽しんでしまった。

    前作「天国で…」はミステリーではなく文学作品?とされており、戦争で負って変わってしまった帰還兵の体と心の闇を、「顔のけが」「仮面」など暗示的でもあり、エドゥアールの最後も何かしらのメッセージが託されているような気にさせるものであった。
    本作の「炎の色」では、一部の登場人物が引き

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    2023年03月16日