【感想・ネタバレ】第四の扉のレビュー

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良質などんでん返し!
古典ガチ勢がしっかり伝統芸の型を継いで書いてくれてるタイプの作品ほんと安心する

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2024年03月22日

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幼なじみのジョンが住む幽霊屋敷と呼ばれている家に居候し始めた霊能者夫妻。同じく幼なじみのヘンリーの母が交通事故に遭ったのち、“ぼく”は彼らの交霊実験に巻き込まれて……。
本番は第三部から。とりあえずそこまで読んでほしい。脳がバグるから。→

相変わらず楽しんで書いているのが伝わるお話。三部以降、絶対アルテニヤニヤしてるやん。最高やん。こんな流れは想像できんかったやん?
その後もいい。ツイスト博士が出てきてからがさらにいい。とにかく楽しい。ぜひ読んでほしい。
私はアルテ追いかけます!

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2022年09月05日

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幽霊屋敷、降霊会、怪しげな影、密室殺人。素敵にいかがわしいオカルト要素が満載のミステリ。こういうの、大好きだわ本当に。次々に不審な事件が起こり、これだけ風呂敷広げといてきちんと解決できるんだろうか、とちらりと思ったりもしましたが。杞憂です。
サスペンスフルな展開が魅力です。ぐいぐい引っ張られ続け、そして一段落つくところの展開が! えー、「手が冷たい」ってそういう意味か!!! あれは鳥肌ものでした。ミステリ的にもあそこで一気に混迷に陥ってしまいましたし(苦笑)。
探偵役のツイスト博士がなかなか出てこない、って思ってましたが。なるほどそういう物語だったのね。そして最後の最後でまさしくガツンとやられた心境。

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2019年05月18日

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フランスの作家ポール・アルテの長篇ミステリ作品『第四の扉(原題:La Quatrieme Porte)』を読みました。
ここのところフランスの作家の作品が続いています。

-----story-------------
3年連続で〈本格ミステリ・ベスト10〉第1位を成し遂げたフランスのミステリ作家、ポール・アルテ。
その代表作がついに文庫化!

オックスフォード近郊の小村に建つダーンリー家の屋敷には、奇妙な噂があった。
数年前に密室状態の屋根裏部屋で、全身を切り刻まれて死んだダーンリー夫人の幽霊が出るというのだ。
その屋敷に霊能力を持つと称するラティマー夫妻が越してくると、さらに不思議な事件が続発する。
隣人の作家アーサーが襲われると同時に、その息子ヘンリーが失踪。
しかもヘンリーは数日後、同時刻に別々の場所で目撃される。
そして、呪われた屋根裏部屋での交霊実験のさなか、またもや密室殺人が…。
犯罪学者アラン・ツイスト博士が、奇怪な事件の真相を暴く。
解説/麻耶雄嵩
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1987年(昭和62年)に刊行されたツイスト博士シリーズの第1作… コニャック・ミステリ大賞を受賞した著者デビュー作品です。

密室で夫人が自殺して以来、奇怪な噂の絶えないダーンリーの屋敷… 幽霊が歩き回るというこの家に移り住んできた霊能者の夫妻は、関係者を集めて交霊実験を試みる―それは新たな事件の幕開けだった、、、

死体を担ぐ人影、別の場所で同時に目撃された男、そして呪われた部屋に再び死体が現れる… 密室犯罪、幽霊屋敷、交霊会、分身、奇術。

めくるめく怪奇趣味と不可能犯罪奇術のごとく繰り出される謎また謎! 各探偵の語る最後の一行が読者にとどめを刺す! 犯罪学者アラン・ツイスト博士が、奇怪事件の真相を暴くシリーズ第1作、、、

1987年度コニャック・ミステリ大賞受賞… フランス本格推理の歴史的傑作。

ジョン・ディクスン・カーに憧れて創作活動を始めたというだけあって、イギリスを舞台にして、密室殺人や怪奇趣味、不可能犯罪といった要素がギュッと詰め込まれた作品で、本格推理小説への敬意が感じられる作風でした… カー作品の良さというか、雰囲気が滲み出てましたね、、、

密室のトリックは、まずまずでしたが… 作中作というフィクションを扱うと見せかけて現実に引き戻される終盤の展開や、最後の一行で驚かされる(騙されていたことに気付く)叙述トリックの展開は好みでしたねー 次もポール・アルテの作品を読んでみようと思います。

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2023年07月30日

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古典ミステリ好きな自分にとって楽しんで読めた。
先に読んでたアルテの作品とはちょっと趣が違くて、こちらの方が読みやすかったのだが、訳の違いなのか年月の違いなのか。
いずれにしてももっとこの著者の作品を読んでみたいなと思わせてくれて嬉しい。

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2023年05月07日

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紹介文の「歴史的傑作」は随分盛ったなぁと思いながら読み進めたけど、確かにこれはその名に恥じない大傑作…!
こんな構成のミステリーは読んだことがない。小説ならではの仕掛け。最後は畳み込むような真相解明で動揺してるところに、ラスト1文で打ちのめされます

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2023年01月29日

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雰囲気も良く物語の展開も早くて一気に読めるし、内容も面白かった。そして最後は、なるほど…となる展開。個人的に好き。翻訳ミステリーはカタカナの登場人物の名前を覚えられないから苦手、という方にはおすすめ。人物関係が分かりやすくて理解しやすい。

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2022年01月22日

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初ポール・アルテでどんな作家なのか知らないままに読んでいましたが、なかなか凝ったプロットとアジな演出な作品でした。
次々と起きる事件やおどろおどろしい物語背景から、なんかあの人の作風のモノマネっぽいなあと思っていたら、これはオマージュだったんですね!(^-^)
後半のトリックの種明かしで題名がそのまんまやんけ!と心のなかで叫んでいましたが(笑)、どうりでこれもオマージュっぽさを出していたんですね!(^-^)
最後はそのオマージュも勢い余って飛び出していて、これまたびっくり!!
半分ニヤニヤもんのラストなだれ込みでした!(^-^)
読み終わってみて、警部がみんなを集めての推理披露とか、一人称の語り口なんかは、もうひとりへのオマージュも入っていたんですかね。

第二次世界大戦が終わって間もない頃、イギリスはオックスフォード近郊の田舎村で事件は起きた。
舞台は、ある古屋敷の女主人が密室で惨殺されていたという暗い過去を背景に、その古屋敷にある夫妻が引っ越してきたところから、また新たな謎が巻き起こる。
怪しげな降霊会や男女関係の錯綜も重なり誰もが不安になるなかで、再び事件が…。

昔ながらの本格推理小説の醍醐味を味わえるともに、一捻りも二捻りもある意外な展開に、物語構造の妙も楽しめる一作となっています。
作者の本格推理小説に対する思い入れの深さにも頭が下がります。

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2021年04月04日

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この頃はさっぱり手にしない推理小説。帰郷している週末、土曜日の新聞の紹介を見て日曜日に昔通っていた本屋さんで見つけ実家の自分の部屋で一気読みです。40年前ははそうやってカーとかクイーンとか読んでいたな…と読書気分タイムトリップになりました。実は本書もディクスン・カーとか本格推理小説への深いリスペクトを感じます。完全密室とか交霊会とか道具立ても万全。あまりの不可能性に「あれ?実は…」とも思ったりするのですが、そのタイミングで構成自体にサプライズが用意されていて、そしてその後は、本格派の嫡流というだけにとどまらないような展開に翻弄されました。動機の設定も全く衝撃的だし、ラストの着地も「マジ?」です。さすが世紀の奇術師フーディニを素材に取り上げているだけあって観客、いや読者の認知を操りまくる技術、すごいです。初めて読む作者でしたが、この作品は1987年にフランスで出版され、2002年にポケミスに入って、今回の文庫化になったとのこと。もしかしたら自分と同じ時代に本格推理小説にハマった人なのかもしれませんね。

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2018年09月03日

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ネタバレ

カーをリスペクトした作品だと知り読んでみた。
舞台設定や雰囲気までならず、本作に登場する探偵役(?)ツイスト博士はカーのフェル博士がモデルらしい。モデルどころか、初めはフェル博士そのものとして書いていたそうで、著作権の問題でキャラを変えざるを得なかったという。

立て続けに起こる謎に満ちた事件。
然、真相も犯人も分からなかったが、実はこのトリック、最近読んだある作品とそっくりで、後から思えばどうして気づかなかったのかと残念だ。

二部構成になっていて、最後には驚くべき事実が明かされる。おもしろい構成の本だった。

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2023年07月07日

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フランス人作家ポール・アルテの1987年のデビュー作。
フレンチなのにノワールではなく本格ミステリーなのは、本人がジョン・ディクスン・カーのファンだから。

洋館、屋根裏部屋、夜響く足音、奇術師、密室殺人、
……怪しげな霊媒師の女
私にとって、どれも江戸川乱歩の香り漂うものばかり。

こんな古風なムードでありながら、起きる事件はハチャメチャ。
いつものように犯人のめぼしをつけようとしても、そのあとすぐゴチャゴチャにされてしまう。
なぜこんな展開なのかは、読み進めるとわかるのだが、ネタバレなので✖

実際あのまま終わっていたら、「なんじゃこれ!」に……危ないところでした。

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2022年10月31日

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冒頭読み進めて、まず思ったのが「雰囲気が軽い!」ということでした。
ギミックとしては、幽霊屋敷、密室殺人、交霊、生まれ変わり、etc…。
意外な展開の連続で、実は何十年にも渡る殺人絵巻的なストーリーだったり、メタミステリぽかったりもします。

重厚なゴシックミステリを期待すると肩透かしを食らうと思いますが、物語の仕掛け自体は楽しめました。

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2022年08月17日

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ポール・アルテという作家の推理小説を次々読んで感じるのは、導入部の面白さと謎解きの物足りなさだ。「第四の扉」でも、おどろおどろしい導入ストーリーはとても面白く、ぐんぐん読めてしまう。しかし謎解きとなると・・・果たしてこれは本格推理と呼ぶべきなのか?

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2021年12月22日

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幽霊が出ると言われる屋敷で、次々と不可解な事件が起こる。フランス人作家による、戦後のイギリスの小さな村が舞台のミステリー。

交霊会やら密室殺人やら怪しげな謎が登場し、さらには全体をとおしての仕掛けもあって、本格派好きの人を喜ばせるトリックがてんこ盛り。
大雑把な展開も、それはそれでこの作品の雰囲気には似合っているのかも。

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2019年08月23日

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フランスの作家なのに、舞台はイギリス。
密室殺人。次々と提示される謎。
交霊会、雷雨、ほの暗い雰囲気。
最後のどんでん返し。

ただ、物語の進め方は、ごつごつとした感じ。
デビュー作だからか。

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2019年02月11日

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ネタバレ

数々の謎と次々と展開されていく事件と推理。そのひとつひとつは興味深く次はどういう展開が待っているのかと先が気になる。どういう結末でそこまでどう辿るのか。不思議な雰囲気のある作品。

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2018年09月02日

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