平岡敦のレビュー一覧

  • オペラ座の怪人

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    ガストンルルーといえば、高校の時に「黄色い部屋の謎」を読んだような記憶があったが、光文社の古典新訳文庫から「オペラ座の怪人」がでたと知って早速読んでみた。期待していたのだが、洋書の翻訳は意味不明な部分が多く、あまり深く考えずに読み飛ばしていくのが正しいと実感した。前半は怪人の怖さがあったが、後半はダーエとの愛憎が読んでるこちらにはあまり感じられなく食傷気味だった。

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    2020年03月05日
  • 炎の色 上

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    前半だけだと、まだ全体の半分も理解できてなさそう。
    まだまだマドレーヌ、ポール、アンドレ、シャルル、等々の秘密が下巻で出てきそう。

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    2020年01月05日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    男性陣の展開がメインとは言え、それぞれに絡む女性陣の生き生きとした魅力ときたら!女性陣の登場がなければ、ただの戦争と復讐の物語だったでしょう。ラストの、マドレーヌのプラデルに対する冷徹さ、詐欺と分っていて瞬殺で付いていくことを決めたポリーヌが特にいい。ハッピーエンドとは言えないところもありますが、それぞれの着地が巧くて納得の収束。上下巻ですが、面白くてあっという間に読めました。

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    2019年12月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    *1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞*

    とても壮大でスリリングな展開。最初はややまったりとしたテンポなのですが、途中から一気に加速し、この後どうなるのか見当もつかないワクワク感でいっぱいです。早く下巻読みたいです。

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    2019年12月04日
  • 天国でまた会おう 下

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    カミーユ刑事シリーズの作者だったので評価をあげすぎて臨んでしまった。当時の情勢、そこで織りなされる関係者の群像劇、魅力的な詩的表現は素晴らしかった。物語の帰結は落語みたいというか、、ルメートル本人も悩んだんじゃないのかな、、この終わり方でいいの?みたいな。
    小胆でお人好しのアルベールと奔放でお金持ちのエドゥアール、友達になるはずのない二人が友達になり国を相手に大博打を打つのはハラハラしつつも楽しかったです。
    映像化はもう少しテンポが良く喜劇調にまとめられてた。ラストが少し違うかな。どっちが好きかといわれると難しいところ...。

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    2021年05月07日
  • 炎の色 下

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    ネタバレ

    3部作の2作目とのこと。今作も前作同様、実際にフランスで起きた事件を題材にしているらしいが、元ネタを知らなくても十分楽しめる。というかこのドタバタ劇に元ネタ(そのままでないにしても)があること自体がちょっとした驚き。前作今作ともに身体的ハンディキャップがある人が主要人物なのは何かしら作者の思いがあるんだろうか。

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    2019年08月30日
  • あやかしの裏通り

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    ネタバレ

    この本が2005年の作品ということを考えると確かに本格作家界隈で話題になる作風である。

    たまにこういう本格ミステリを読むとクリスティを読み漁っていた学生時代を思い出す。
    難解な事件、本書においては難解どころか、通りが消えるという奇抜で突飛でありえない事件のWho、How、Whyを暴いていく。

    1900年代の古めかしさの中でこその、ぎりぎり許せるそりゃ無茶だろうと思うようなトリックだが、この手の話はそういった現実性よりも事件の裏にある意外なストーリー、伏線がすべてかちっとはまっていくさまを楽しむことなのだろう。

    作品とは関係ないが、この本のサイズ、紙の感触はとても心地よい読書体験を生んだ。

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    2019年08月20日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    戦争をフックに、正義や金や幸せなどの価値観に大きな疑問を投げかける。

    人生は金ではない。
    外見でもない。
    何をしたか、でもない。が、何をしたかによって人は納得できる何かを得られるのだろう。

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    2019年08月12日
  • 第四の扉

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    幽霊が出ると言われる屋敷で、次々と不可解な事件が起こる。フランス人作家による、戦後のイギリスの小さな村が舞台のミステリー。

    交霊会やら密室殺人やら怪しげな謎が登場し、さらには全体をとおしての仕掛けもあって、本格派好きの人を喜ばせるトリックがてんこ盛り。
    大雑把な展開も、それはそれでこの作品の雰囲気には似合っているのかも。

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    2019年08月23日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    戦後の混沌と貧富格差と不正詐欺。読んでいて嫌になるがラストは収まるところに収まった感じ。読み始めは展開が全く見えなかったが中盤から物語の数奇で壮大で複雑な構造が見えてきてからはどう収束するのか気になって終盤は一気読みだった。一貫した主人公のお人よし?なキャラクタを愛せるかどうか。自分的には主人公の彼女(後のほう)のキャラクタが一番気に入りました。

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    2019年07月17日
  • あやかしの裏通り

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    ネタバレ

    20世紀初めを舞台にしたミステリー。序盤はなかなか読み進みにくかったが、終盤はなかなか面白く読めた。
    ただ、主人公のキャラクターは今一つかな。
    消える路地の謎については古き霧のロンドンならではかな。

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    2019年07月16日
  • 金時計

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    ネタバレ

    作風が変わった気がするのですが。いい意味でフレンチミステリーらしくないところが好きだったのに、ずいぶん変化球を投げてきたというか、こってりして結果的にフレンチっぽくなってきたというか。
    雪の中での不可能犯罪は、

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    2019年07月11日
  • 世界ショートセレクション1 ルブラン ショートセレクション 怪盗ルパン 謎の旅行者

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    短編集。ミステリ。
    ルパンといえば、日本のアニメのイメージが強かったけど、真っ当なミステリでした。
    読みやすくて良いです。

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    2019年06月04日
  • オペラ座の怪人

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    アーサー・コピットさん脚本の「ファントム」を以前観に行ったのでせっかくならとこの本を読んだ。けっこう内容が違うのね!
    「ファントム」の良さを語るのは割愛するとして…この作品に登場するエリック、つまりファントムは前半かなり怖い。本当に人間なのかと疑うくらいだった。後半のペルシャ人の手記あたりからファントムの人間味が徐々に描写されていく感じだった。なので後半を読みすすめるとちょっと胸が苦しくなる。特にファントムがクリスティーヌに言った台詞「愛されさえすれば〜」は、幼少期から孤独に生きていたファントムの背景を想像すると涙なしでは読めない。
    最期まで孤独な人だったなという印象だったけど、解説を読むこと

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    2019年05月29日
  • あやかしの裏通り

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    ネタバレ

    美術評論家でもある名探偵オーウェン・バーンズの家にアメリカの外交官でもある旧友ラルフ・ティアニーが飛び込んできた。
    正体不明の路地に迷い込んで妙な光景を目にしたという。実は同じようなことが過去にもあったと新聞は伝えている。
    その路地は通常存在せず、迷い込んだ者は戻らないか心を病んでしまう。彼らはその路地で不気味な人々を目にするのだが、そこでみたシーンはどうやら現実に起こることらしい。
    オーウェン・バーンズが捜査に乗り出す。

    というお話なのですが、このオーウェン・バーンズがなかなかの気取り屋で鼻につく上に、だらだらと描写が長い。
    よって面白くなるまでにやや時間を要する気がします。

    この名探偵

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    2019年11月30日
  • 炎の色 下

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    前作の続きと思っていたので、期待しすぎてしまった。
    これは、フランスの歴史を知っていたら、とても楽しめるのでは?
    過去の重大な事件も書かれているし、そういうのを知っていたらワクワクして読めたんだろうなぁ。そこがもどかしかった。

    でも次の作品も、楽しみにしています。

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    2019年04月29日
  • 天国でまた会おう 下

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    どうしても身近でない群像劇のため深入りできなかったが、時間が経つにつれ、よくよく考えると実は戦争の悲劇からくる個々の葛藤をみんなに考えて欲しい、と奥深い、著者のうまさなのかも。最後のスピード感は圧巻。何気にメルランが刺激を与えてくれる。

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    2019年03月28日
  • 天国でまた会おう 上

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    身近でなかった話なので新鮮でした。戦争の悲惨さは衆知のごとくですが、この時代ですでに欧州にアフリカ人だけでなく中国人もいたという、うわべだけですが実感、歴史知識なさすぎを痛感。さらに花粉症もあったなんて。日本語訳なだけで違うかもしれませんが。
    まだ序盤。ジェットコースターストーリーを期待して下巻をめくります。

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    2019年03月14日
  • 炎の色 下

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    「天国でまた会おう」がまさかの3部作の1作目だったと知ったときの驚きたるや、筆舌に尽くしがたい。あれはあれで、とてつもなく完璧に完成された一作だとおもっていたから。ただ続篇が出たとなれば、近いうちに買ってしまうだろう気はしていた。「天国~」が一時も目を離せない作品だったのに対し、本作はどちらかといえばじっくり読むのが合っている。単に恨みを晴らしたいだけではないマドレーヌの、失敗できない復讐劇。腹を決めた人間の逞しさは、倫理を度外視させる威力をもつ。そして、注目の第3作ときたら……あの人物が主人公だという!
    (“道徳”と書こうとして、いやいやもっとクソみたいなやつがいたではないか、とおもいなおし

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    2019年02月15日
  • 第四の扉

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    フランスの作家なのに、舞台はイギリス。
    密室殺人。次々と提示される謎。
    交霊会、雷雨、ほの暗い雰囲気。
    最後のどんでん返し。

    ただ、物語の進め方は、ごつごつとした感じ。
    デビュー作だからか。

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    2019年02月11日