平岡敦のレビュー一覧

  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    戦場でプラデルの悪事を見てしまったアルベールは、そのプラデルに生き埋めにされてしまう。エドゥアールがアルベールを助けたがそのせいで爆弾を浴びエドゥアールは顔に大怪我を負う。
    戦後パリに戻った2人は貧しく暮らす。プラデルの出世を知った2人は落胆。国を相手に壮大な詐欺計画を企てるものの、エドゥアールはその成功を見ることなく、自分の父親が運転する車に飛び込み命を絶ってしまう。

    エドゥアールの父の描写が印象的でした。息子が生きている時は父親らしいことを全くしなかったのですが、息子の死を知って、失意と遺恨に悩む父親像が見てとれ、とても悲しい気持ちになりました。

    悪事を働いたプラデルが結婚し幸せに暮ら

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    2019年03月16日
  • クリムゾン・リバー

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    ひょんなことから著者のグランジェ氏と知り合いになったところへ復刊されたので、急いで読む。98年の刊行作かー。今や証拠品に触るだけでも記録がないと「汚染された」と裁判で役立たなくなる、アメリカの科学捜査と異なり、この時代、フランスの刑事たちは熱情的で直情径行で、手がかりをつかめば自らガラス割って侵入したり破天荒。ちょっとジョー・ネスボのハリー・ホーレな風。ちょっと浪漫がすぎる感もあるけど、なかなかの読み応え! JCに会ったらいろいろ聞きたいことあるなー。

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    2018年12月16日
  • 炎の色 下

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    ピエール・ルメートル『炎の色 (下)』ハヤカワ文庫。

    下巻。主人公・マドレーヌの復讐劇が綴られるが、どうにもスッキリしない。ネチネチした復讐の過程と端折って慌ててまとめたような結末に、どうにも納得出来なかったのだ。読み終えてみると、まだ上巻の方が幾分ましなように思えた。

    そう言えば、タイトルの『炎の色』は何の色だったんだろう。

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    2018年12月06日
  • 炎の色 上

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    ピエール・ルメートル『炎の色 (上)』ハヤカワ文庫。

    『天国でまた会おう』の続編。個人的には『天国でまた会おう』は今一つ受け入れることが出来なかったので、本作はどうかと一抹の不安を覚えつつページをめくる。

    読んでみれば、続編と銘打ちながら、独立した物語のようだ。本作の主人公・マドレーヌが『天国でまた会おう』の主人公・エドゥアールの姉という設定が続編としての唯一の接点である。

    莫大な父親の遺産を相続し、その葬儀の最中に息子が悲劇に見舞われる悲劇の主人公・マドレーヌがその相続を善しとしない親族や知人にはめられ、全財産を失い窮地に立ち、復讐を誓うというところまでが上巻の粗筋。

    やや冗長気味な

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    2018年12月06日
  • 世界ショートセレクション1 ルブラン ショートセレクション 怪盗ルパン 謎の旅行者

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    残念ながら今回はヨシタケさんのイラストは合わない…。ルパンを知ってる大人が昔を懐かしんで読むならともかく、子供向けにはタイトル作のようなルパンとしての冒険作品を選んだ方が良かったのでは?

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    2018年11月18日
  • 第四の扉

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    ネタバレ

    数々の謎と次々と展開されていく事件と推理。そのひとつひとつは興味深く次はどういう展開が待っているのかと先が気になる。どういう結末でそこまでどう辿るのか。不思議な雰囲気のある作品。

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    2018年09月02日
  • オペラ座の怪人

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    ネタバレ

    怪人の愛と悲劇。

    劇団四季を観に行ったので。本当は観る前に読みたかったのですが、ちょっと取り掛かりが遅く。原作とミュージカルは割と印象が違った。原作の細かい部分をそぎ落とした感じ。

    ラストで怪人の気持ちがわかってしまったような、一緒に震えたような、そんな自分に驚く。愛するということは、どういうことか。愛されたことのない怪人が、自分への愛を感じて、愛を知り、クリスティーヌを開放する。ラウルとクリスティーヌは身分としては結ばれない恋だった。この事件と共に二人は行方をくらます。世間に広まるのは、一連の悲劇。怪人を掘り下げたという宝塚の方も、機会があれば観たい。

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    2018年04月23日
  • 天国でまた会おう 下

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    女性がみんなかっこいい。男性はみんな女々しい。笑 だからちょいちょいイライラしたけど。エドゥアールの顔の描写が、好き。

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    2018年02月16日
  • 世界ショートセレクション1 ルブラン ショートセレクション 怪盗ルパン 謎の旅行者

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    理論社の世界ショートセレクションの1~逃亡真っ最中のノルマンディー地方行きの列車で乗り合わせた婦人はあとから乗ってきて男がルパンだと言い、本物のルパンは不意を突かれて拘束されてしまった。逃亡した偽ルパンを警察を使って追い詰める。ガニマールを招いたルパンは偶然橋の上から降ってきた品物から殺人事件を見抜き、ガニマールにサファイアが縫い込まれている証拠品のショールを持って来させる。精神を病んでいる夫を待ちきれないオルタンスは男と駆け落ちしようとしてレニーヌ大公に邪魔され、山奥の叔父の過去の殺人事件を知る。レニーヌ大公と腹違いの妹主演の映画を観たオルタンスは共演者と恋に落ちた妹を探し出す~1941年に

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    2017年08月27日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    どうなってしまうの?と、割とドキドキしながら読みました。
    これまで読んできたルメートルの作品と少し違う印象でした。
    メルランの存在が効いている。実際に自分の近くにいたら嫌だけど、なくてはならない人。
    最終的にアルベールがしあわせに?なってくれたのが良かったですし

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    2017年07月16日
  • 天国でまた会おう 上

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    あの、「悲しみのイレーヌ」で有名な著者の作品。

    うーん。「悲しみのイレーヌ」は、非常に衝撃的な作品だったけど、こちらはどうか。紙面ぎっしりと文字が配置されているページもあったりするので、読み進むのには、少し力がいる。また、内容的にも、すこし入り組んでいるので、そういう意味でも力がいる。

    上巻では、テンポが良いとは言い難い。下巻で、どう巻き返すか。

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    2017年06月30日
  • 天国でまた会おう 上

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    アルベールとかエドゥアールとかラブラダンとか登場人物の名前が覚えられない。ゆっくりした展開の割に先に先にと読みやすいが、盛り上がりが結局分からないまま上巻が終わってしまった。。

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    2016年11月23日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    # 天国でまた会おう

    戦争で味方を殺すことによって実績を上げ、戦後は死者を冒涜することによって利益を貪ろうとした中尉は、悪事が発覚し、孤独のうちに死亡する。
    中尉の悪事を目撃した兵士アルベールは、注意によって殺されそうになるが、エドゥアールによって助けられる。
    エドゥアールはアルベールを助ける際に大けがを負い、二度と人前に顔を出すことも話すこともできない姿となる。エドゥアールは恨みから、戦没者記念碑の詐欺を思いつき、国中から金を集める。国外へ逃亡するというその日に、自分の父が運転する車に飛び込んで死亡する。
    アルベールはエドゥアールの詐欺に手を貸し、大金を持って恋人とともに植民地へ逃亡する。

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    2018年11月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    第一次世界大戦末に運命が分かれた者たちを描くフランス小説。

    この時代の小説は初めて読むし、その上フランスが舞台という事で背景感がつかめず苦闘しました。
    また、視点が章の中でも変わるので読みにくかったです。
    ようやく慣れてきたところで、物語が動き出して面白くなってきました。

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    2016年03月18日
  • カリオストロ伯爵夫人

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    カリオストロの城の元ネタとも言える作品。
    但し内容はもちろん全然違う。
    そもそも三世は漫画アニメ。

    それは抜きにして、非常に面白かった。
    アルセーヌ・ルパンものは長い長いシリーズ物のようだ。

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    2018年11月25日
  • 奇岩城

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    まさかシャーロック・ホームズが出るとは思わなかった。
    アニメのルパンをイメージするとよろしくないが、
    話としては面白かった。

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    2018年11月25日
  • ルパン対ホームズ

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    ルパンの赴くところ事件あり。宝くじ争奪、老男爵殺害、青いダイヤ、謎の金髪美人・・・警察は翻弄され、ガニマール警部は苦虫を噛み潰す。事件の関係者たちはついに英国の名探偵シャーロック・ホームズに出馬を要請した。勇躍フランスへと乗りこんできたホームズとワトスンだが、その出鼻にルパンの強烈な先制パンチが・・・神出鬼没の怪盗対不世出の名探偵、世紀の対決が始まった!

    「金髪の女」「ユダヤのランプ」の二篇を収録。やはりルパンの方がカッコよく描かれていますね。原作ではコナン・ドイルの許可が下りずSを後ろにつけて改名していたという解説に驚きました。まあ確かにドイルからすれば微妙な気持ちだったんでしょうね。ルパ

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    2016年01月14日
  • 天国でまた会おう 上

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     休戦間近の戦線において、主人公アルベールは上官が敵の攻撃に見せかけ部下を撃ち殺し、戦意向上させようとしていることを目撃する。
     そして上官に生き埋めにされそうなところをエドゥアールに救出されるが、エドゥアールは大怪我を負ってしまい、戦後のアルベールはエドゥアールの世話に追われてしまう。
     上巻はほんとに舞台設定の説明のみという感じ。
     出てくる人々が大抵駄目で、いわゆるきれいなヒーローやヒロインは存在しな
    い。特にエドゥアールの姉のマドレーヌがすごい。なんだこの迫力は。
     エドゥアールのうつろな穴というか、なんだろう、モンスター化しているとこ
    ろが怖い。あと運命の皮肉さ。
     下巻が楽しみ。

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    2015年12月31日
  • 天国でまた会おう 上

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    戦争が終わるまで後少しの時、ブラデル中尉の愚策のせいでマイヤールは生き埋めになる。その時マイヤールは復讐を決意する。生死の境にいた彼を救ったのはエデゥアール。だがエデゥアールは砲弾の破片が直撃し顔を大きく失くす痛手を受けた。戦後、絵の才能があるエデゥアールとマイヤールの生活が始まる。だが、エデゥアールを死んだ事にし別人に仕立て上げたマイヤール達は生活も苦しい。エデゥアールは裕福な家柄だったのに、助けた代償が自らが障害者になってしまった。

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    2015年12月15日
  • オマル―導きの惑星―

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     うーん…………。
     あまりにも舞台が壮大過ぎて、たぶん10分の1も理解してない。
     登場人物紹介があったら楽だったなぁ。
    (話の展開上つけにくいんだろうけどね)

     ただ、分からないなりにオマルの世界が面白かったので、再読したい。

     全く関係ないけど、この本のタイトルを口にするとそれだけで笑えるんだけど、固有名詞って難しいね。

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    2014年07月14日