平岡敦のレビュー一覧
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ネタバレ美術評論家でもある名探偵オーウェン・バーンズの家にアメリカの外交官でもある旧友ラルフ・ティアニーが飛び込んできた。
正体不明の路地に迷い込んで妙な光景を目にしたという。実は同じようなことが過去にもあったと新聞は伝えている。
その路地は通常存在せず、迷い込んだ者は戻らないか心を病んでしまう。彼らはその路地で不気味な人々を目にするのだが、そこでみたシーンはどうやら現実に起こることらしい。
オーウェン・バーンズが捜査に乗り出す。
というお話なのですが、このオーウェン・バーンズがなかなかの気取り屋で鼻につく上に、だらだらと描写が長い。
よって面白くなるまでにやや時間を要する気がします。
この名探偵 -
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「天国でまた会おう」がまさかの3部作の1作目だったと知ったときの驚きたるや、筆舌に尽くしがたい。あれはあれで、とてつもなく完璧に完成された一作だとおもっていたから。ただ続篇が出たとなれば、近いうちに買ってしまうだろう気はしていた。「天国~」が一時も目を離せない作品だったのに対し、本作はどちらかといえばじっくり読むのが合っている。単に恨みを晴らしたいだけではないマドレーヌの、失敗できない復讐劇。腹を決めた人間の逞しさは、倫理を度外視させる威力をもつ。そして、注目の第3作ときたら……あの人物が主人公だという!
(“道徳”と書こうとして、いやいやもっとクソみたいなやつがいたではないか、とおもいなおし -
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ネタバレ戦場でプラデルの悪事を見てしまったアルベールは、そのプラデルに生き埋めにされてしまう。エドゥアールがアルベールを助けたがそのせいで爆弾を浴びエドゥアールは顔に大怪我を負う。
戦後パリに戻った2人は貧しく暮らす。プラデルの出世を知った2人は落胆。国を相手に壮大な詐欺計画を企てるものの、エドゥアールはその成功を見ることなく、自分の父親が運転する車に飛び込み命を絶ってしまう。
エドゥアールの父の描写が印象的でした。息子が生きている時は父親らしいことを全くしなかったのですが、息子の死を知って、失意と遺恨に悩む父親像が見てとれ、とても悲しい気持ちになりました。
悪事を働いたプラデルが結婚し幸せに暮ら -
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ピエール・ルメートル『炎の色 (上)』ハヤカワ文庫。
『天国でまた会おう』の続編。個人的には『天国でまた会おう』は今一つ受け入れることが出来なかったので、本作はどうかと一抹の不安を覚えつつページをめくる。
読んでみれば、続編と銘打ちながら、独立した物語のようだ。本作の主人公・マドレーヌが『天国でまた会おう』の主人公・エドゥアールの姉という設定が続編としての唯一の接点である。
莫大な父親の遺産を相続し、その葬儀の最中に息子が悲劇に見舞われる悲劇の主人公・マドレーヌがその相続を善しとしない親族や知人にはめられ、全財産を失い窮地に立ち、復讐を誓うというところまでが上巻の粗筋。
やや冗長気味な -
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ネタバレ怪人の愛と悲劇。
劇団四季を観に行ったので。本当は観る前に読みたかったのですが、ちょっと取り掛かりが遅く。原作とミュージカルは割と印象が違った。原作の細かい部分をそぎ落とした感じ。
ラストで怪人の気持ちがわかってしまったような、一緒に震えたような、そんな自分に驚く。愛するということは、どういうことか。愛されたことのない怪人が、自分への愛を感じて、愛を知り、クリスティーヌを開放する。ラウルとクリスティーヌは身分としては結ばれない恋だった。この事件と共に二人は行方をくらます。世間に広まるのは、一連の悲劇。怪人を掘り下げたという宝塚の方も、機会があれば観たい。 -
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理論社の世界ショートセレクションの1~逃亡真っ最中のノルマンディー地方行きの列車で乗り合わせた婦人はあとから乗ってきて男がルパンだと言い、本物のルパンは不意を突かれて拘束されてしまった。逃亡した偽ルパンを警察を使って追い詰める。ガニマールを招いたルパンは偶然橋の上から降ってきた品物から殺人事件を見抜き、ガニマールにサファイアが縫い込まれている証拠品のショールを持って来させる。精神を病んでいる夫を待ちきれないオルタンスは男と駆け落ちしようとしてレニーヌ大公に邪魔され、山奥の叔父の過去の殺人事件を知る。レニーヌ大公と腹違いの妹主演の映画を観たオルタンスは共演者と恋に落ちた妹を探し出す~1941年に
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