平岡敦のレビュー一覧
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「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。
「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。
作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや江戸川乱歩が本作を絶賛している。
海外の「古典」と称される「名作」は、日本語への新訳がなされるたびに、新たなファンが生まれ、いく世代にも渡りファンに読み継がれるのも楽しみの一つ。
また、どんなミステリー作家がどんな「密室」をうみ、どんな解決で物語るのか……読者の楽しみは尽きない。
それだけでも -
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久々のルメートル
あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか
主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし
ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな
そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる
九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く
一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが -
Posted by ブクログ
フランス人作家ポール・アルテの1987年のデビュー作。
フレンチなのにノワールではなく本格ミステリーなのは、本人がジョン・ディクスン・カーのファンだから。
洋館、屋根裏部屋、夜響く足音、奇術師、密室殺人、
……怪しげな霊媒師の女
私にとって、どれも江戸川乱歩の香り漂うものばかり。
こんな古風なムードでありながら、起きる事件はハチャメチャ。
いつものように犯人のめぼしをつけようとしても、そのあとすぐゴチャゴチャにされてしまう。
なぜこんな展開なのかは、読み進めるとわかるのだが、ネタバレなので✖
実際あのまま終わっていたら、「なんじゃこれ!」に……危ないところでした。 -
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「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。
『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。
-----story-------------
膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の -
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「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。
『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。
-----story-------------
膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の -
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ネタバレ古典ミステリを読もうと思う周期があり、ちょうど新訳しかもカバーデザインがクラフト・エヴィング商會なので買った。
翻訳ものは苦手で敬遠していたのですが、こちらはとても読みやすかったです。
まず勘違いしていたのが、黄色い部屋は何か犯罪後の異常な事態でそうなっていたのかと思っていたら壁紙が黄色い部屋のことだった。
密室の謎も物理というより心理によるもので、そこは確かになるほどなと思わなくはないが、少し拍子抜けでもある。
廊下の消失は、変装そんな凄いの⁉︎服装同じじゃない⁉︎あ、これオペラ座館のやつだ!(一番ダメな気付き)数十年越しにオペラ座だから同じ作者の作品からパクったと知りました…。
撃 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「天国でまた会おう」の三部作の最終作。
小学校の教師で週1回レストランでウエイトレスとして働いているエレーヌ。
レストランに訪れた客の男から、裸を見せてくれと頼まれる。
逡巡したあげく望みに応じると目の前で拳銃自殺をされてしまう…。
一方、ドイツ軍の侵攻に備える軍隊の軍曹。
調子が良く賭け事や物資の横流しに長けている部下に振り回される。
三部作のはずがどこにつながりが、と思っていたら、
エレーヌが「天国でまた会おう」に登場した、
二人の主人公が住んでいた家の貸主の娘だった。
拳銃自殺をした男が母の昔の恋人であり、
二人の間に息子、エレーヌの兄がいるとわかり、
探そうとするエレーヌ。
だ