平岡敦のレビュー一覧

  • カリオストロ伯爵夫人

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    世紀の怪人物の末裔を称し、絶世の美貌で男たちを魅了するカリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌ。彼女は権謀術数を駆使する怪人ボーマニャンを相手に、普仏戦争のどさくさで失われた秘宝をめぐる争奪戦にしのぎを削っていた。その闘争の最前線に一人の若者が割り込む。その名はラウール・ダンドレジー。彼こそは、のちの怪盗紳士アルセーヌ・ルパンその人だった。妖艶なる強敵を相手にした若きルパン、縦横無尽の大活躍。

    2017年最初の一冊はルパンでした。文庫を買ってから大事に積みすぎた作品ですw青年ルパンの原点とも言えるカリオストロですが、やっぱりいいなあ。ダンドレジーが若くて有頂天になったり恋におぼれたりと隙は多いけど

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    2017年01月04日
  • 天国でまた会おう 上

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    悲惨な戦争を潜り抜けた戦友たちが主人公となり物語を繰り広げ、そこに戦争を経て肥え太った元兵士も絡んでくる…といった図式から、オールスンの「アルファベット・ハウス」が髣髴された。

    「その女アレックス」で一躍我が国では有名になったピエール・ルメートルの作で、ミステリー仕立てではないが、行く末が気になって焦れてくる巧みな筆運びはさすが。
    生々しい負傷の描写などをぼかさず、直截的に書き切るあたりも、"らしい"。

    作中世界がとにかく濃厚で、読者は知らないうちにそこにどっぷりと引き込まれてしまっているので、カウントしてみると僅か1年余りのスパンの物語なのだが、なんだか長大な大河作品

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    2016年08月30日
  • 天国でまた会おう 上

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     売れっ子のピエール・ルメートルの版権を獲得した早川書房は、その快挙に欣喜雀躍したに違いない。ハードカバーと文庫との同時出版となったのもその表れだろう。

     しかし、実のところルメートルの作品は、あの怪作『その女アレックス』の登場後、即座に、過去に翻訳出版されていたにも拘わらずその時点では全く注目を集めなかったルメートルのデビュー作『死のドレスを花婿に』、そして少し後にカミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズとしては第一作に当たる『悲しみのイレーヌ』も出版されるというルメートル旋風が、翻訳小説界に巻き起こることになる。

     『その女アレックス』が世界に席巻するルメートルのブームの発端となったにせ

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    2016年11月15日
  • 天国でまた会おう 上

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    第一次大戦末期から戦後にかけてのドラマ。戦場で九死に一生を得た兵士、下顎を失う兵士、出世欲が強い没落貴族の下士官、が登場。この上巻はまだ本筋はあらわれてこず、下巻で一気に物語が回転する予感。

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    2016年02月08日
  • 天国でまた会おう 上

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    読者の浅はかな予想を翻弄するかのごとく展開した「その女アレックス」とは趣を変え、本書は第一次世界大戦の戦場における場面からじっくりとした語り口で惹きつける。上官の私欲による愚かな惨劇の被害者となった二人の若者が辿る運命が重い。

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    2016年01月17日
  • 天国でまた会おう 上

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    去年の読み始めはアレックスで楽しませていただいたからというわけでもないのだが今年もピエール作品でスタートすることになる。
    顔を溶かした前作同様今回も顔半分を吹き飛ばしまさに畸型フェチ全開ミステリーかと思いきやどうやら趣きが異なるようで…ググればゴングール賞なるものはエスプリの効いた純文学に贈られる仏版芥川賞らしくそこは納得。
    しかしながら我々日本人と西洋人の思想の乖離は如実(特に戦争というとてつもないものには)で前説然とした展開と併せて非常に読みにくい。
    さて後半はどうなるのか?期待感だけは半端ない

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    2016年01月06日
  • 天国でまた会おう 上

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    やっぱりピエールルメートル、負傷の描写がハンパない。こういう風貌の方がいたら度肝抜かれます。これから何かが起こる期待感が募ります。こういうもっていきかた、巧みです。

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    2015年12月03日
  • カリオストロ伯爵夫人

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     後の怪盗ルパンとなる青年ラウール・ダンドレジーと妖艶な美女ジョジーヌ、怪人ボーマニャン、三者の秘宝をめぐる争奪戦を描いた小説。

     子供の頃、ポプラ社版「ルパンシリーズ」を愛読していた自分にとって、アニメ「ルパン三世」のルパンの女好きっぷりに違和感を持っていたのを覚えています。
    ポプラ社のルパンは女好きというより女性に優しいジェントルマンの印象だったからです。

     しかし、これを読むとルパン三世の女好きの方がアルセーヌ・ルパンの実像を捉えていたのだな、と思いました。

     若いルパンにはクラリスという彼女がいるのですが、その彼女をほったらかし、カリオストロ伯爵夫人ことジョジーヌに入れ込みます。

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    2015年05月06日
  • オマル―導きの惑星―

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    う~ん。
    これがフランスのロニー賞を獲った作品?
    冗長な展開だよね~。どこにクライマックスがあるの?
    設定は面白い、全くの異世界、異星人、異文明、3種類の知的生命体が住むオマルと称される巨大な大地。
    惑星という概念もなく、空を飛ぶのは飛行船、星間航行の技術は失われた世界。
    スチームバンクの要素を取り入れた異世界SFというところでしょうか。
    「フェジー」というチェスの様な、碁の様な、ゲームが物語の重要な部分を占めるがこれがダルイ。
    3種族の身体的特徴の描写は面白いし、(特にシレ族は見たいね)飛行船の形状も面白そう、物語の端緒となる卵の殻も。挿絵かイラストでも入れてくれたらもう少し物語に入り込めた

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    2014年07月09日
  • オペラ座の怪人

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    ミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」観劇を機に、オペ怪原作を読もうと思いたって。
    もともと、ロイド・ウェバー版とコピット版のちがいが気になって居たんだけど、原作を読んで「どっちも違うじゃんww」となる私。
    原作のエリックが一番哀しいんじゃないかな…と。
    お父さんの話もしっかり書かれていたことが分かり、長年疑問だったロイド・ウェバー版の「墓場にて」のシーンがしっくりきた。
    オペラ座の怪人って原作読んでないといけない作品だったのかwww

    原作の登場人物たちは、自分の欲望(欲求ではない)に忠実で、それぞれのぶつかり合いの果てに悲劇が生まれる。
    途中、えぐいシーンもあるけれど、いろいろなことが納得でき

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    2014年05月18日
  • ルパン、最後の恋

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    いつ読んでも、ルパンはルパンで、大金を学校事業に投じたり、公共事業に投じたり・・・四十路にして紳士で素敵。
    イギリスの諜報機関との戦いもなんとなくユーモアを忘れないところもルパンたる所以で微笑ましい。
    確かに、未発表になってしまったというだけあって、多少練り足りないところもあるかもしれないが、それでも、この時代、再びルパンという人物を目にすることが出来てとても嬉しく思っている。
    ルパンは永遠の恋人かも。

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    2014年01月15日
  • ルパン、最後の恋

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    アルセーヌ・ルパンシリーズは小学生の頃に読んだが、思い出せるタイトルが『奇岩城』『813の謎』『ルパン対ホームズ』くらいだからさほど読んでなかったかもしれない。それも児童向けに編集されたものだったので、原作に近い形で読むのは初めてかも。ルパン三世のイメージが強すぎて、本家ルパンのあまりに紳士的な人物像に面食らった。電動保安装置には時代を感じたが、当時は画期的だったんだろう。危なげなくハッピーエンドに向かっていくので落ち着いて読めた。

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    2013年12月03日
  • ルパン、最後の恋

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    人生のどんなときにおいても、自分の哲学を曲げない怪盗紳士。最後に自分を許し、最後の恋に落ちる。
    子供の頃に読んだルパンシリーズとは、違う感慨があって、新鮮だった。

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    2013年11月27日
  • オペラ座の怪人

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    醜いエリックは「人並みの幸せ」を求めてオペラ座の歌姫クリスティーヌを攫う。この辺に何となく反発したあたり、やっぱり自由主義が(俺の中で)ナンバーワン!

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    2013年11月18日
  • ルパン、最後の恋

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    ルパンシリーズはこれしか読んでないので何も語れないが、ミステリーっぽさはほとんどない。
    コラ嬢の背景をもっと知りたく思わせるのがいい。
    一作目も併録されていたのがうれしかった。

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    2013年08月11日
  • ルパン、最後の恋

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    作者モーリス・ルブランが亡くなられてから70年を経て世に出た、ルパンシリーズ最終作「ルパン、最期の恋」。
    楽しめた!

    ルパンの冷静で、強く、抜け目が無く、そして魅力的な姿が描かれている。

    冒頭で、ルパンの祖先が手に入れた一冊の本から話が展開するなんてのも、感激!

    そして、愛に生きるルパン
    大きな人類愛、そして、一人の女性に対する愛が素敵に描かれていた。

    やはり遂行途中のままの原作であるということなので、完成していないのが残念なんだけども、ルブランがこのように「ルパン」を終わらせたのは意味があると思う。

    本書には、巻末に、ルパン第一作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」も収録されていて、こちら

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    2013年04月27日
  • ルパン、最後の恋

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    2012年5月に発表された幻の原稿の翻訳版。これまでのルパンのイメージとは少し違って暖かく気持ちになりました。

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    2013年04月20日
  • 怪盗紳士ルパン

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    元々好きなシリーズで、小学生のときに読んで以来。
    有栖川有栖の「密室大図鑑」で紹介されてた「王妃の首飾り」が収録された短編。
    密室トリックもなかなか思いつかないトリックだけど、ストーリーが素敵すぎる。
    ルパンのルーツだね。

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    2013年04月17日
  • ルパン、最後の恋

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    舞台化が決まったので、予習のために読んだ。
    私は良いミステリの読者でもなければ、ルパンに思い入れがあるわけでもなく、読んだ動機も不純なのでアレだけど、単純に「あー、これは舞台でやっても面白いと思うわー」と楽しく読めた。
    冒険活劇で、洒脱で、恋もあって。登場人物も魅力的。
    ジョゼファンとマリ=テレーズの兄妹が特に可愛い。

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    2013年03月13日
  • ルパン、最後の恋

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    怪盗ルパンのシリーズ、著者没後、70年にして公開された最後の作品だと。

    ルパンの硬派なキャラクターと、抜群の頭脳プレイが面白く、善人のために悪人を退治する様が、気持ち良い。恋愛交じりで、すんなり読めました!

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    2013年02月25日