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Posted by ブクログ
タイトルから示唆されるように、過去に不自然な死が起こった書斎を舞台に、謎の事件が続く。
取り憑かれたように、書斎に閉じ籠り、物語を書き綴っていた、館の現当主の大叔父。
彼の突然の書斎から出た瞬間の死、書斎の暖炉のそばだけ絨毯が水浸し、疑問は解かれることなく、不審死のまま、書斎と共に封印されてきたが、当主の結婚を契機として、封印が解かれる。
この館を舞台として、2組の結婚により住むことになった人々の間で、書斎の開放とともに、過去の不審死を彷彿させるような事件が起こる。
登場人物の因縁めいた関係が絡まり、事件は暗礁に乗り上げるが、地元の警察署長から個人的な依頼を受けたロンドン警視庁警部が、犯罪学者ツイスト博士を担ぎ出し、謎の解明へと向かう。
読み終わる段階になって、プロローグとエピローグに驚くべき秘密が隠されていることを知る。
Posted by ブクログ
やっぱ殺人事件だけ起きてそれを名探偵が解決するだけじゃ味気ないよねぇ。だから裏にはラブストーリーは突然にあっても良い、ってこれじゃ火サスか。
でもコナンみたいに最初から最後までほとんど事件に関わってるのに何ら役に立たずに何人も死んでしまうような展開ではなく、その場に居合わせなかったからしょうがないぜよ、という探偵なら許せるよね。
そんなこんなで今回は好きなのに気持ちを伝えられずに紆余曲折を経て最後にはハッピーエンドというわりかしオーソドックスなストーリーにさりげなく殺人事件をまぶしてみたという、そしてその二人を結び付けるためになんか都合よく人が死ぬっぷりが、全体的に硬派な流れに反してちょっと適当じゃね?ってのがむしろ良かった。
Posted by ブクログ
ジョン・ディクスン・カーを連想させる作家。全編を縁取る怪奇趣味、謎解きへのプロセス、さらにはキャラの雰囲気から読みやすさまで、“カー色”に溢れているが、決して猿真似というわけではない。むしろ、作品全体の統一感という点では本家に勝るのではなかろうか。これだけガチガチの本格で勝負されると、読むほうも無意味に身構えそうになるのだが、その辺を軽妙な筆致でうまく逸らしてくれるため、ラストまでいいテンポを持続したまま読み終えることができた。難を言えば、事件そのものが少し小ぶりの割りに、それ以上の展開を書こうとして無駄なシーンが目立つことだろうか。トリックは平均レベルだが、舞台設定や構成が巧みなので、それ以上の効果を感じてしまう。自己プロデュースの上手い作家だと思った。
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