平岡敦のレビュー一覧

  • オペラ座の怪人

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    ブンガク
    かかった時間180分くらい

    言わずと知れた作品だが、意外に初読。
    はじめの設定にはやや難儀したが、訳者の言うように、流れに乗れれば夢中になって読める作品だと思う。物語は魅力的で、語られる言葉は、これも訳者の言葉にあるように、身近でありながら大時代的で、とりわけ音楽の美しさや愛の至高性について語られた部分は、ほんとうに流麗でよい。

    一昨年くらいから、近現代小説の名作?みたいなものを読むようにしているが、やはり読み継がれているものには価値があるなあと思う。この物語については、別の訳者の訳でも読んでみたいと思った。

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    2019年05月02日
  • 水晶の栓

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    政界の黒幕ドーブレック代議士の別荘へ侵入したルパン一味。ところが計画が狂い、ルパンが可愛がっていた青年ジルベールを含む二人の部下が逮捕されてしまう。怪盗の部下逮捕の報に世間は沸きたち、迅速な死刑が決定した。部下救出に策を凝らすルパンは、そもそもの発端であるドーブレックがその力の源とする、ある品物に狙いを定めるが・・・迫りくるタイムリミット、強大な敵との対決。ルパン最大の苦闘が、今始まった。

    はあーー意図せず平成最後の日に読み終えることになりましたが、やっぱり最高だ。ルパンシリーズの中でも屈指の名作だと思います。最後の最後まで気が抜けないというか、上手くいったと思わせたりこれはもう本当にダメな

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    2019年04月30日
  • あやかしの裏通り

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    霧の中から現れ、そしてまた消えてしまうクラーケン・ストリート。迷い込んだ人たちが過去や未来の幻影を目の当たりにし、あるいは失踪してしまう「あやかしの裏通り」の謎を追う幻想的で不可思議なミステリ。
    どこからどう見てもこれはもう「不思議」としか言いようのない事件です。時空の歪みとか、どう解釈すればいいのやら。もうこれは本格じゃなくって広い意味での幻想ミステリなんだろうなあ、まあそれでも面白いからいいや、って思いながら読んでたら……本格ミステリだった!
    しかも真相が見えたと思ったその後もまだまだ気を抜けず。やられたなあ。

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    2019年03月17日
  • 炎の色 下

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    『天国でまた会おう』の続編と思って読むと、何か違う感じ。。。
    三部作だそうで次も手に取ると思うけど、同じ設定上にある別の物語ぐらいに思ってた方がイイかな?

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    2019年03月05日
  • 炎の色 下

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    説明過剰な感もありましたが、周到にやりきったな、という感じです。雰囲気としては、やっぱり「アレックス:が好きです、

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    2019年02月20日
  • あやかしの裏通り

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    ポール・アルテの実に8年ぶりの新刊。今までのハヤカワ・ポケミスから、聞いた事の無い出版社に変わった事情は知らないけど、もう読めないのかと危惧していたので有難かった。デビュー以来一貫していた不可能犯罪系ミステリの作風は健在で、今作は路地が忽然と消失する謎。そのメインの謎自体はバカミスに近い都合の良い物だったが、その回りの細かいサブ的な謎が巧くて、ポール・アルテの面目躍如。幾つかの手掛かりが後出しでも気にならない位に面白かった。是非この新シリーズは最後まで刊行して貰いたい。

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    2019年01月22日
  • クリムゾン・リバー

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    ネタバレ

    凄惨な殺人や別の町で起こる事件との関連や次々と展開されていくのは面白い。主人公2人の刑事も魅力的で行動すれば何か起こるし起こす。事件の裏にある恐ろしい計画が見え始めてくると人間の歪んだ感情に驚かされる。もう少し2人の刑事に迫ってほしかったなという思いもあった。でも一気読みの作品。

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    2019年01月16日
  • 炎の色 上

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    1927年ー1929年
    1933年

    所はパリ。実業家の頭首が亡くなり、残されたのは娘と孫。葬儀の日に孫に起きた起きた悲劇。二人を食い物にする輩がそこにもここにもいる中で協力者はいるのだろうか

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    2019年01月03日
  • 天国でまた会おう 下

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    じわじわ高まっていく緊張感と、物語が結末に向かいはじめてからのスピード感は秀逸。クライム小説なんだけど、時代の描き方や、人物の描写が頭抜けているからか読み終わった後の満足感が凄い。

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    2018年12月04日
  • 天国でまた会おう 下

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    "スリルに満ちた物語、ページをめくらずにはいられない。
    父と息子の物語
    生と死の物語
    戦争をあざ笑うかに見える物語
    主人公は気の良いどちらかといえば控えめな青年。
    過去に経験のない読後の余韻を味わえる作品だった。"

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    2018年11月20日
  • 天国でまた会おう 上

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    第一次世界大戦の終戦間際。一旗あげたいと思った将校がとった行動に翻弄される一兵卒の二人。不思議なつながりで絡み合う人々。つい先が読みたくなる物語。まだ全貌が見えない前半が終わった。

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    2018年11月20日
  • 天国でまた会おう 下

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    フランスの作家ですが、日本ではミステリー作家として有名なようです。私は初めて彼の小説を読みました。

    あとがきで知ったのですが、題名は第一次世界大戦で敵前逃亡の汚名で、見せしめとして銃殺された兵士が妻に宛てた最期の手紙の中の言葉、とのことです。

    著者自身が言うように、戦争で人生を踏みにじまれた若者たちへのオマージュがこの作品の基調にあります。一方で主人公のエドウアール、アルベールによる社会への反抗が結末で達成され、主要な登場人物それぞれの物語が決着を迎えるところ、活劇のクライマックスのような高揚感を感じました。

    ”どんな問題にも結末は必要だ。それが、人生の定めだろう。耐え難い悲劇だろうと、

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    2018年11月10日
  • 天国でまた会おう 上

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    フランスの作家ですが、日本ではミステリー作家として有名なようです。私は初めて彼の小説を読みました。

    あとがきで知ったのですが、題名は第一次世界大戦で敵前逃亡の汚名で、見せしめとして銃殺された兵士が妻に宛てた最期の手紙の中の言葉、とのことです。

    著者自身が言うように、戦争で人生を踏みにじまれた若者たちへのオマージュがこの作品の基調にあります。一方で主人公のエドウアール、アルベールによる社会への反抗が結末で達成され、主要な登場人物それぞれの物語が決着を迎えるところ、活劇のクライマックスのような高揚感を感じました。

    ”どんな問題にも結末は必要だ。それが、人生の定めだろう。耐え難い悲劇だろうと、

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    2018年11月10日
  • 第四の扉

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    この頃はさっぱり手にしない推理小説。帰郷している週末、土曜日の新聞の紹介を見て日曜日に昔通っていた本屋さんで見つけ実家の自分の部屋で一気読みです。40年前ははそうやってカーとかクイーンとか読んでいたな…と読書気分タイムトリップになりました。実は本書もディクスン・カーとか本格推理小説への深いリスペクトを感じます。完全密室とか交霊会とか道具立ても万全。あまりの不可能性に「あれ?実は…」とも思ったりするのですが、そのタイミングで構成自体にサプライズが用意されていて、そしてその後は、本格派の嫡流というだけにとどまらないような展開に翻弄されました。動機の設定も全く衝撃的だし、ラストの着地も「マジ?」です

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    2018年09月03日
  • 狂人の部屋

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    やっぱ殺人事件だけ起きてそれを名探偵が解決するだけじゃ味気ないよねぇ。だから裏にはラブストーリーは突然にあっても良い、ってこれじゃ火サスか。
    でもコナンみたいに最初から最後までほとんど事件に関わってるのに何ら役に立たずに何人も死んでしまうような展開ではなく、その場に居合わせなかったからしょうがないぜよ、という探偵なら許せるよね。
    そんなこんなで今回は好きなのに気持ちを伝えられずに紆余曲折を経て最後にはハッピーエンドというわりかしオーソドックスなストーリーにさりげなく殺人事件をまぶしてみたという、そしてその二人を結び付けるためになんか都合よく人が死ぬっぷりが、全体的に硬派な流れに反してちょっと適

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    2018年02月14日
  • 天国でまた会おう 上

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    ネタバレ

    フランスは戦勝国であるが、苦労している描写に驚いた。
    (主人公二人が特殊な状況であだからかもしれないが・・・)

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    2018年02月01日
  • 天国でまた会おう 下

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    ネタバレ

    フランスは戦勝国であるが、苦労している描写に驚いた。
    (主人公二人が特殊な状況であだからかもしれないが・・・)

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    2018年02月01日
  • 天国でまた会おう 下

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    どこかで紹介されていてそれで読んでみようと思ったのだけれど、『ルメートルの作品』だからじゃなく、『第一次大戦を扱った小説』というような括りじゃなかったかな。それで実際に手に取って「あ、これ書いたのルメートルだったか」って知ったという。でも、文春文庫の三作を読んだ後だからか、ルメートルってよりJ.アーチャーを読んでるような気分だったけど。

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    2017年07月25日
  • 天国でまた会おう 下

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    上巻は、微妙に冗長さを感じましたが、下巻に入ると一気に物語が進みます。戦死者の遺族を相手にした詐欺と言う、あまり心地よくないテーマですが。

    やっぱり悪人には鉄槌が降りるんですね。それはそれで、スッキリとしました。悪人が跋扈するのはよくありません。でも、その不正を見破る役人が、あまりよくない描写なのは何故なんですかね?

    ペリクール氏をおそう最後の“偶然”は、小説としては、起こりうるべくして起きた悲劇ですね。エドゥアールも、実は、そう言う最後を望んでいた?

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    2017年07月05日
  • 奇岩城

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    「奇岩城」モーリス・ルブラン。

    とても有名な、アルセーヌ・ルパン物語の長編。

    なンだけど、改めて読むとこれ、ルパンのほぼ一方的な敗北の物語でした。

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    ルパン・シリーズは、どうやら、1907年の短編集「怪盗紳士ルパン」から始まります。

    そのあと、中編集、とでも言うべき「ルパン対ホームズ」1908。

    そして戯曲の小説化である「ルパンの冒険」1909。

    そして同年1909に長編「奇岩城」。

    なので、簡単に言うと、「初のルパン物の長編」として構想された、と想像できます。

    想像なんですけど、短編中編ではなくて長編になると、「ルパンすごいぞ勝ちました」では、もたなくなった。むしろ、「ル

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    2017年03月03日