平岡敦のレビュー一覧

  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    南国のフランス領 マルケサス諸島にあるヒボオア島が舞台。
    作家志望者の女性5名はフランスの有名小説家であるピエール=イヴ・フランソワ(PYF)が開催する創作セミナーに参加することになった。
    「4日間のセミナー中何が起ころうと書き続けろ、全てを書き残せ」というPYFからの課題を忠実に実行する5名の女性たち。
    そんな中過去にパリで起こった連続殺人との関わりが浮上し、またPYFは失踪してしまった。

    大多数の応募の中から選ばれた5人の女性たちの思惑は?

    ・構成
    一人称視点で書かれた5名それぞれの小説とその合間に参加者以外(外部)の人間の視点が差し込まれている。

    ・感想
    叙述ミステリー

    0
    2024年02月22日
  • オペラ座の怪人

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    長かった…
    ミュージカルを観に行く予習として読んだ。
    はじめは超簡潔にまとめられた英語本を読んでいて、ついていけなかったので副読本としてこちらを呼んだら理解が深まった。

    オペラ座の怪人って、お化けじゃなくて人間だったんだ、というのが意外。
    オペラ座に行ったら本当にカラクリがあるのかな?

    0
    2024年01月08日
  • カリオストロ伯爵夫人

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    ネタバレ

    ルパンが20歳の頃の恋と犯罪の物語。
    男爵令嬢でピュアなクラリスを手に入れた途端、峰不二子ちゃんのモデルのような魅惑的な大人の悪女「カリオストロ伯爵夫人」にのめり込む「ラウール・ダンドレジー」こと血気盛んな若きルパン。

    本作のルパンは若いから「俺さま気質」が鼻につくレベルで、このルパンのキャラクターが好きになれないと冒険譚も彼の都合の良い自慢話にしか感じられないかも。
    クラリスもカリオストロ伯爵夫人ことジョゼフィーヌ・バルサモも男性目線からの都合の良い女だものね。

    しかし、ルパンの最初の奥さんがクラリスで、クラリスとの間の息子が生まれて早々にカリオストロ伯爵夫人に誘拐されていた設定だったこ

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    2023年12月24日
  • ルパン、最後の恋

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    ポケミス、装丁買いです。
    ルパンよりホームズ好きで、今更ながらの初ルパンでした。めちゃくちゃ紳士で格好いい。
    でもやっぱりホームズの方が好きですが、これを機に他のルパン作品も読んでいこうと思います。

    0
    2023年12月14日
  • 恐るべき太陽

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    出版社が主催する南の島での人気作家との創作アトリエ参加当選者5名は違うタイプの美人揃い。しかし、皆、何かを隠している気配がある。パリ主任警部のファレイーヌだけが夫婦で訪れ、マリ=アンブルは娘連れ。作家、参加者五名、随伴2名、宿泊所オーナー、その娘二人。あとは庭師とタトゥー彫師が登場人物。まず作家が行方不明に。そして一人ずつ殺されていき、残った人たちは疑心暗鬼に。警察も呼んですぐ来る環境ではない。生き残るのは誰?真犯人は?作家は生きているのか?ファレイーヌが追っていた事件の犯人はこの殺人と関係あるのか?
    この本、私はすごく相性悪かったです。読んでいて語り手がすぐわからなくなり、そこで寝落ち…。ま

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    2023年10月23日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    密室ミステリの古典的名作。
    当時としては画期的なのでしょう。
    斬新な密室ものが数多く現れてきた現在の視点では「なんだそんなことなの」と肩すかしを受けるかもしれません。
    それでもミステリがお好きなら一度は読んでおくといいかもと思います。
    新訳になって格段に読みやすくなってます!

    0
    2023年10月20日
  • 恐るべき太陽

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    ネタバレ

    最近選んだ本がたまたま主人公が犯人のものばかりで正直お腹いっぱい
    もう少し違う展開を期待して最後まで読んだが、やっぱりクレムが犯人だしエロイーズとかヤンも好きになれなくて何とも言えない終わり方だった

    0
    2023年09月24日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。

    「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。

    作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
    巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや江戸川乱歩が本作を絶賛している。

    海外の「古典」と称される「名作」は、日本語への新訳がなされるたびに、新たなファンが生まれ、いく世代にも渡りファンに読み継がれるのも楽しみの一つ。

    また、どんなミステリー作家がどんな「密室」をうみ、どんな解決で物語るのか……読者の楽しみは尽きない。

    それだけでも

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    2023年09月24日
  • 吸血鬼の仮面

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    オーウェン・バーンズシリーズ第5弾。
    バーンズが関わったロンドンの変死事件が、小さな村の吸血鬼騒動につながってゆく。煙とともに密室から消える怪人、鏡にうつらない男、1年以上腐敗していない死体。吸血鬼が跋扈しているとしか思えない怪現象の真相とは…
    吸血鬼と噂される外国の伯爵に嫁いだ友人のもとを若い女性が訪れるパートは、まさにゴシックホラーという感じ。無理やり感もあるが、怪奇現象が論理的に解明されていくのは楽しい。

    0
    2023年09月22日
  • 赤髯王の呪い

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    ネタバレ

    フランボワーズのブランデーってどんな味か気になる。すもも酒も味見してみたい。

    内容としては複数作品いくつかが「赤い霧」の草稿かと思わせる。普仏戦争とかドイツの支配とか、あの辺の歴史が、当事国と外国とでは全く意味が違うのだろうな。

    0
    2023年09月03日
  • 恐るべき太陽

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    視点がコロコロ変わって読みにくい…!
    クレムやらクレメンスやらわからん。。。!
    もっと日本的に訳すことはできないんか?
    フランス文学、そのまま訳さなくていいとおもう

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    2023年08月25日
  • 恐るべき太陽

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    うわ〜〜、これはずるい!
    また最初から読まないといけないじゃないか。

    南国の島の独特な雰囲気の中、
    集められた人々がひとり、またひとりといなくなる。
    どこかで聞いたようなシチュエーションだけど、
    クライマックスは思いもかけない展開だった。
    犯人はこの人?いやこっちか?なんて惑わされてるうちに、自分が感じていた違和感の方をないがしろにしてしまっていた。
    完全なる敗北。

    夏に読むのにふさわしい一冊だった。

    0
    2023年08月18日
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】

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    古典らしい古典、良いところも悪いところも現代の視点からすれば同じように古家具のような輝きと匂いを放っている。それを好むかどうかは読み手次第だろう。
    新聞連載ゆえに必要以上の引き伸ばしはあるが豊かなキャラクターと適度な冒険によって物語が保たれている。犯人が探偵の宿敵的ポジションにあり、変装の達人であるところや、常に助手をけむに巻く探偵などからは二十面相や明智小五郎を連想させられる。江戸川乱歩が今作を高く評価しているのも頷ける。

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    2023年07月12日
  • 第四の扉

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    ネタバレ

    カーをリスペクトした作品だと知り読んでみた。
    舞台設定や雰囲気までならず、本作に登場する探偵役(?)ツイスト博士はカーのフェル博士がモデルらしい。モデルどころか、初めはフェル博士そのものとして書いていたそうで、著作権の問題でキャラを変えざるを得なかったという。

    立て続けに起こる謎に満ちた事件。
    当然、真相も犯人も分からなかったが、実はこのトリック、最近読んだある作品とそっくりで、後から思えばどうして気づかなかったのかと残念だ。

    二部構成になっていて、最後には驚くべき事実が明かされる。おもしろい構成の本だった。

    0
    2023年07月07日
  • 炎の色 上

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    上下一括感想下巻にて

    しかし、どいつもこいつも……
    嫌なやつがいっぱい!

    読むのが嫌になる……。

    0
    2023年03月14日
  • 天国でまた会おう 上

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    久々のルメートル
    あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか

    主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし

    ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな

    そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる
    九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く
    一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが

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    2023年02月15日
  • オペラ座の怪人

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    有名だけど初めて読んだ。古典だからもっと抽象的な話なのかなって勝手なイメージを持っていたけど、意外と読みやすくて現代的だった!ペルシャ人の存在が少し安心感を与えてくれて良かった。

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    2022年11月27日
  • 第四の扉

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    フランス人作家ポール・アルテの1987年のデビュー作。
    フレンチなのにノワールではなく本格ミステリーなのは、本人がジョン・ディクスン・カーのファンだから。

    洋館、屋根裏部屋、夜響く足音、奇術師、密室殺人、
    ……怪しげな霊媒師の女
    私にとって、どれも江戸川乱歩の香り漂うものばかり。

    こんな古風なムードでありながら、起きる事件はハチャメチャ。
    いつものように犯人のめぼしをつけようとしても、そのあとすぐゴチャゴチャにされてしまう。
    なぜこんな展開なのかは、読み進めるとわかるのだが、ネタバレなので✖

    実際あのまま終わっていたら、「なんじゃこれ!」に……危ないところでした。

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    2022年10月31日
  • 天国でまた会おう 下

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    「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。

    『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。

    -----story-------------
    膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
    真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
    画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
    戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
    支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
    第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の

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    2022年10月11日
  • 天国でまた会おう 上

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    「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。

    『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。

    -----story-------------
    膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
    真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
    画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
    戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
    支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
    第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の

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    2022年10月11日