平岡敦のレビュー一覧
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ネタバレ・あらすじ
南国のフランス領 マルケサス諸島にあるヒボオア島が舞台。
作家志望者の女性5名はフランスの有名小説家であるピエール=イヴ・フランソワ(PYF)が開催する創作セミナーに参加することになった。
「4日間のセミナー中何が起ころうと書き続けろ、全てを書き残せ」というPYFからの課題を忠実に実行する5名の女性たち。
そんな中過去にパリで起こった連続殺人との関わりが浮上し、またPYFは失踪してしまった。
大多数の応募の中から選ばれた5人の女性たちの思惑は?
・構成
一人称視点で書かれた5名それぞれの小説とその合間に参加者以外(外部)の人間の視点が差し込まれている。
・感想
叙述ミステリー -
Posted by ブクログ
ネタバレルパンが20歳の頃の恋と犯罪の物語。
男爵令嬢でピュアなクラリスを手に入れた途端、峰不二子ちゃんのモデルのような魅惑的な大人の悪女「カリオストロ伯爵夫人」にのめり込む「ラウール・ダンドレジー」こと血気盛んな若きルパン。
本作のルパンは若いから「俺さま気質」が鼻につくレベルで、このルパンのキャラクターが好きになれないと冒険譚も彼の都合の良い自慢話にしか感じられないかも。
クラリスもカリオストロ伯爵夫人ことジョゼフィーヌ・バルサモも男性目線からの都合の良い女だものね。
しかし、ルパンの最初の奥さんがクラリスで、クラリスとの間の息子が生まれて早々にカリオストロ伯爵夫人に誘拐されていた設定だったこ -
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出版社が主催する南の島での人気作家との創作アトリエ参加当選者5名は違うタイプの美人揃い。しかし、皆、何かを隠している気配がある。パリ主任警部のファレイーヌだけが夫婦で訪れ、マリ=アンブルは娘連れ。作家、参加者五名、随伴2名、宿泊所オーナー、その娘二人。あとは庭師とタトゥー彫師が登場人物。まず作家が行方不明に。そして一人ずつ殺されていき、残った人たちは疑心暗鬼に。警察も呼んですぐ来る環境ではない。生き残るのは誰?真犯人は?作家は生きているのか?ファレイーヌが追っていた事件の犯人はこの殺人と関係あるのか?
この本、私はすごく相性悪かったです。読んでいて語り手がすぐわからなくなり、そこで寝落ち…。ま -
Posted by ブクログ
「密室」で起こる事件、どれほど多くの探偵や刑事達が数知れないほどの物語の中で、その解明に挑戦しているか……。
「黄色い部屋の謎」は、そんな「密室」ミステリーの古典中の古典。
作者は「オペラ座の怪人」の原作者として有名なガストン・ルルー。
巻末の「訳者覚書」にもあるように、日本で発表されるやいなや江戸川乱歩が本作を絶賛している。
海外の「古典」と称される「名作」は、日本語への新訳がなされるたびに、新たなファンが生まれ、いく世代にも渡りファンに読み継がれるのも楽しみの一つ。
また、どんなミステリー作家がどんな「密室」をうみ、どんな解決で物語るのか……読者の楽しみは尽きない。
それだけでも -
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久々のルメートル
あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか
主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし
ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな
そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる
九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く
一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが -
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フランス人作家ポール・アルテの1987年のデビュー作。
フレンチなのにノワールではなく本格ミステリーなのは、本人がジョン・ディクスン・カーのファンだから。
洋館、屋根裏部屋、夜響く足音、奇術師、密室殺人、
……怪しげな霊媒師の女
私にとって、どれも江戸川乱歩の香り漂うものばかり。
こんな古風なムードでありながら、起きる事件はハチャメチャ。
いつものように犯人のめぼしをつけようとしても、そのあとすぐゴチャゴチャにされてしまう。
なぜこんな展開なのかは、読み進めるとわかるのだが、ネタバレなので✖
実際あのまま終わっていたら、「なんじゃこれ!」に……危ないところでした。 -
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「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。
『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。
-----story-------------
膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の -
Posted by ブクログ
「ピエール・ルメートル」の長篇作品『天国でまた会おう(原題:Au revoir la-haut)』を読みました。
『死のドレスを花婿に』に続き「ピエール・ルメートル」作品です。
-----story-------------
膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。
真面目な青年「アルベール」は、戦争で職も恋人も失ってしまう。
画才に恵まれた若き「エドゥアール」は顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。
戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。
支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる!
第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の