平岡敦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『星の王子さま』
世界で一番翻訳された作品名で、本を読まない人でも『星の王子さま』のタイトルは知ってる人が多いはず!!
私も、子供の頃はキツネやヒツジ、ヘビやゾウが出てきてとっても好きな物語だったし、どこか宮沢賢治さんの銀河鉄道の夜とリンクしたり、とても好きな物語だったけど、徐々にこの物語に違和感を覚えていくようになったのは、サン・テグジュペリの謎の死を知ってから。
多くの人が言うように、この作品はサン・テグジュペリの遺書なのではないのか??
彼がいなくなってからの『星の王子さま』の発行…
ならば、今なおサン・テグジュペリの死体が見つからないのは、『星の王子さま』にそのヒントがあるのではないか??
『誰が星の王子さまをころしたのか』
サン・テグジュペリ は 星の王子さま なのか…
謎多い物語の真相…
あなたの心でこの本を覗いて見てください…
あなたの中の『星の王子さま』が変わるかも!? -
Posted by ブクログ
画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。この地に、出版社の企画で、同社のお抱えベストセラー作家が指導する創作アトリエに作家志望の女性5人が選ばれ参加するが、5人に加え夫が1人、義理の娘1人も同行した。ところが作家は突然失踪してしまう。果たして彼は生きているのか、死んでしまったのか。そうしているうちに彼女たちが1人、また1人と死体となって見つかる。これは皆を殺すことを狙っているのだろうか?
作中でも言及されているように、『そして誰もいなくなった』を想起するような展開。もちろん宿泊するペンションのオーナー家族や島民もいるのだが、警察がすぐには駆けつけられないということで、舞台設定として一種のクローズドサークルが作られている。
いかにもフレンチミステリらしい語り=騙りの作品なんだろうなと思って読み進めるのだが、見事に騙されてしまった。半分くらいでちょっとおかしいなとは思ったのだが、正解にはたどり着けなかった。
参加者の義娘で探偵役に憧れる少女、マイマの活躍も見どころの一つ。 -
Posted by ブクログ
上下巻合わせて。
パリの教会で、聖歌隊指揮者兼オルガン奏者が殺される。遺体の両耳の鼓膜は破られ、周囲に血痕があった。あまり大きくない足跡も。
凶器は見つからなかったが、この教会に通っていたアルメニア出身の元警部リオネル・カスダンは、これは事故や病死ではなく、殺しだと直感した。そして退職後の身でありながら、この事件を追いかけることにする。
被害者は両耳の間を貫通するように細長いもので刺されたと考えられた。そのような殺害法を実行するには強い力でかつ正確に急所を狙わなければならないだろう。
一方、被害者の内耳にはいかなる微細な金属片も残されていなかった。凶器はどのようなものなのか?
被害者は聖歌隊の少年たちを指導していた。彼らの中の誰かが、遺体の傍にあった足跡の主なのか。誰か、事情を知るものがいるのではないか。
カスダンのほかにもこの事件を追うものがいた。青少年保護課刑事のセドリック・ヴォロキン。薬物依存者を追うにあたり、自らも中毒者となってしまっていた。依存症治療のため、休職中である。しかし、教会での殺人、そして少年たちが関わっている可能性が、彼をこの事件に引き付けた。
かくして、カスダンとヴォロキンのはみだし者バディが不可解な事件に挑むことになる。
事件はこれでは終わらなかった。
同じような殺され方をするものが次々と現れた。決まって両耳の鼓膜が破られ、付近には子供のものと疑われる足跡があった。遺体の近くには、被害者の血で意味ありげな文言が書かれていた。
血を流しし罪よりわれを助けたまえ、
わが救いの神よ、
わが舌は汝の義を歌わん。
聖書の詩篇からの一節。アレグリ作曲の聖歌『ミゼレーレ』の歌詞である。
別の被害者の近くにも、また別の一節が。
最初の被害者の部屋にはこの曲のCDが遺されていた。しかも、CDの指揮者は被害者自身だった。
この曲が事件の鍵を握るのか・・・?
・・・ここまででもかなりてんこ盛りなのだが、本作、これでもかといろんな要素が詰め込まれ、あっと驚く展開も多い。
チリ軍事政権の闇、ナチスの残党、凄惨な拷問、カルト教団のテロ事件、国家の中に存在する「自治領」。少年による残虐な犯罪。
少しずつリアルを混ぜ込みながら、目くるめくフィクション世界が繰り広げられる。そう、それは、「ない」とはわかっていても、どこか「ある」ように感じられる世界線だ。
主人公の2人とて、実は一筋縄ではいかない。それぞれ、秘密の過去を持つ。その過去があってこそ、この事件にこれほど執着するのだ。
ノンストップの展開の果てには、映画ばりのアクションシーンも。現実的にはどちらが勝つかは自明だと思うのだが、さて。
そして、ああ、ようやく解決した、と読者が一息つく間もなく、最後の一行には爆弾が仕掛けられている。
安心させる隙を与えず、どこか不穏な空気を孕んだまま、物語は閉じられる。
好き嫌いはあるかもしれないが、そして個人的には好きというには少し色彩が強すぎる感があるが、怒涛の「サービス精神」には恐れ入った。