あらすじ
画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。謎めいた石像ティキたちが見守るこの島に、人気ベストセラー作家と、彼の熱烈なファンでもある作家志望の女性5人が〈創作アトリエ〉のために集まった。だが作家は失踪、彼女らは次々に死体となって発見される……。最後に残るのは、誰? 叙述ミステリーの巨匠ミッシェル・ビュッシが満を持して放つ、アガサ・クリスティーへの挑戦作! 手掛かりはたくさんあるのに騙される……。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
うわあ!またすごい作家に出逢えた!!
大ネタがわかったときは、大袈裟でなく声を上げてしまった。自宅でよかった。
解説の阿津川辰海によれば(その解説が読めるのも豪華。ぜひ解説まで読んで欲しい)、フランス・ミステリーの真髄は「かたり」にあるそうで。
気持ちよくやられた〜という、ミステリ好きとしては素晴らしい読書体験だった。シチュエーションもかなりクローズド・サークルに近いし、島での殺人事件なんて面白くないわけがないでしょう。
ミシェル・ビュッシ、わたしが知らなかっただけで、翻訳されている既刊がけっこうあるみたいなので、読破したいと思います。フランス・ミステリーはあまり読んでこなかったからとても新鮮。やはり国によって雰囲気や特徴ってあるものなのだなと再認識。いろいろな国のミステリをこれからも読み比べたくなる、そんな嬉しい発見だった。
Posted by ブクログ
2024年本格ミステリ10の海外部門1位の作品。そして誰もいなくなったを彷彿とさせる、孤島での連続殺人の話。作者のトリックに私はしっかり騙されました。やられたーという感じ。
Posted by ブクログ
なるほど!こうくるか・・・
確かに、読んでいる間に感じた少しの違和感の正体はこれか・・・と感心。
それにしても、ティティーヌとチャーリーの生涯の恋は1週間寄港しただけだからでしょうね。
猫や犬に対する愛情は決して目減りしないのに(たとえお布団に3日連続でオシッコしても、家具をガリガリかじっても、壁紙をはがしても)なぜ、人間相手だと目減りし変質していくのか。
Posted by ブクログ
【2024年203冊目】
作家を生むための創作合宿――南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に集められた五人の女達。号令をかけたのは人気ベストセラー作家。島で滞在しながらそれぞれが創作に勤しむだけの理想的な環境。の筈だったのに、参加者の一人が滅多刺しの死体で発見されて――。
外国の小説というのは翻訳されていても、日本の小説とは全く文体も、リズムも違うので、初めて読む方は戸惑うのではと思います。訳者によっても読みやすさは大いに異なるのですが本作は読みやすいので安心できますし、異国のリズム感を楽しめます。
明示されているようで隠されているようにしか思えない真実に翻弄されっぱなしでした。ミステリーに慣れた読者でも疑いはしても確信はできず、終始居心地の悪さを感じることになるのではないでしょうか。
謎解きは結構明白にされるので、ややこしい設定でもちゃんと理解できますご安心を。信じたり疑ったり、読みながらも一緒に推理できる小説で楽しいと思います。
唯一私的に混乱したのは名前。カタカナに弱いので、適宜登場人物一覧に戻りながら読みました。
Posted by ブクログ
南洋の島で開かれる創作アトリエに参加したベストセラー作家と作家志望の五人の女性。しかし五人に課題を残して作家は失踪、やがて殺人事件が起こる。明るい印象のリゾート地だし実は無人島ではないし、だけれどやはり孤島ミステリの風格がある、スリリングなミステリです。
「語りにして騙りのミステリ」とはなるほど。叙述ミステリーの巨匠って、それはもうネタバレでは、という気もしなくもないけれど、だからといって見抜けはしません。参加者が一人減り二人減り、最後の二人になってからでも「え?」と驚かされます。うわ、そういうことか~。そして真相を知ってからもう一度各ポイントをチェック。ううむ、お見事。
物語としてのラストもちょっと素敵。参加者たちが遺した「死ぬまでにわたしがしたいのは」が、切ないながらも少しの優しさをもって思い起こされるのにほろりとしました。死んでしまってからなんだけれど、少しは叶ってるんですよね……。
Posted by ブクログ
アガサの「そして誰もいなくなった」のオマージュ。舞台を現代のタヒチに移し、異国らしさ民族のことを含みつつミステリーが完成!もし自分が犯人だったらと考えることはほとんどないけど、この本は考えてしまった。きっと大変だし、ずっとヒヤヒヤしてるだろう…どの犯人もかもしれないけど。
タヒチに行ったことないけど亜熱帯の空気、スコール、海が想像される。映画化したら素敵な場面ばかりだろうな。大きなスクリーンで見たい小説。
Posted by ブクログ
一気に読んだ。そして誰もいなくなったのオマージュと紹介されただけあって孤島に集められた5人が次々に殺されていく。最後毒を飲まされたのはクレムだと思ったがエロイーズだったとは。ヤンも疑っていたが違った。面白かった。
Posted by ブクログ
美しいマルケサス諸島の風景とタナエの作る地元の美味しそうな料理がとても印象的。それと対照的な凄惨な殺人事件。伏線がありすぎてよく意味が分からず途中までは読みづらかったけど、2転3転する結末に最後までハラハラさせられた。ポリネシアンタトゥーの話やティキと呼ばれる彫像の話、ムルロア環礁での核実験の後遺症の話などもとても興味深かった。
Posted by ブクログ
フランス領ポリネシア、ヒオビバ島のペンション「恐るべき太陽」荘で開催されている人気作家ピエール・イヴ・フランソワ(PYF)が講師の創作アトリエ(ワークショップ的なもの!?)。
そこに参加するのは公募から選ばれた5名の作家志望女性、プラス同行者2名(ある参加者の夫ヤン、また別の参加者の子どもマイマ)。
講師のPYFはアトリエの場で意味深な言葉を残したのち、姿を消す。
そこから始まる『そして誰もいなくなった』劇場(参加者が次々に、、、)。
ある参加者が滞在中の出来事を交えつつ書き記した作中作『海に流すわたしの瓶』、マイマの日記、ヤンの独白、3つの交互視点で語られる物語。
どうにも矛盾したり、噛み合わない描写があるくせにそれぞれが正直に語っているとも主張している。
と同時に何か後ろめたい秘密も隠し持っているようで信頼し切れない。
犠牲者が重なるに連れて、誰も彼もが怪しい疑心暗鬼な雰囲気の高まりが、すこぶるサスペンスフルで堪らない。
また、次々と出てくる疑問や不可解事象が積み上がってきて、途中ヤンとマイマがリストアップする場面では、おいおいこれの全てに納得の落ち着き先が提示できるのかい?と思ったほど。
果たしてどんな一枚絵が出来上がるのか。
最後は解説阿津川さんの言う、騙りのテクニックにまんまとやられた。
ちょっと雑だったり、無理矢理感あるとこもあるけど、ちゃんと全てを収束させているところにも感心。
ヒント(違和感)も出しつつ、やり過ごされるよう騙っているところがフェアだなぁとも。
作中、思いっきり『そし誰』に言及し、オマージュ感出している(し、孤島見立て連続殺人で想起させる部分は勿論ある)けど、どちらかと言うと『アクロイド殺し』の発展版。
Posted by ブクログ
読み終わった。完全に騙された。でも、面白かった。とにかく、ストーリーの展開が上手いと感じた。例えば殺人事件が起こる度ごとに、又は何か大事な出来事が発覚する度ごとに1度、間をおく感じでページを変えたり*や太文字を入れたり、1行開けて完全に場面を変えたりして、興味が続くようにしている。また島の美しい風景を綺麗な文章で表現したかと思うと、鬱陶しいジャングルや泥道、不気味な石像ティキの描き方も上手いと思うし、とにかく表現力が豊かだなと思う。走って逃げる場面など、海外サスペンスドラマを見ているような感じさえなる。
本の紹介にアガサ・クリスティに挑戦とあったが、確かに本文中に何度も『そして誰もいなくなった』と言う有名な小説の題名が出てくる。でも、最初に『アクロイド殺人事件』に関する話が出ていたので、けっこう「注意して読んでいた」つもりだったのだが、見事に騙された。『そして誰もいなくなった』より『アクロイド殺人事件』に挑戦ではないだろうか。でも、「推理小説」はこうでなければ!と思う。いかに「上手く騙してくれるか」が、少なくても私には「面白い推理小説」の条件の1つ。読み終わって、何か爽快感があった。「いやぁ~!騙された、騙されたぁ~!」と。
ただ☆を4つにしたのは、19年前のレイプ殺人事件がより深くこの殺人事件と関わってくるのか、より複雑な様相を見せるのかと期待したのだが、そこまでではなかったので。
Posted by ブクログ
面白かったです。
謎が謎を呼び、もう謎だらけ!全員怪しい!
伏線が回収されていく時はスッキリしました。
しかし…
本の裏筋…書きすぎじゃないかな?
『叙述トリックの巨匠』だとか『クリスティへの挑戦作』だなんて…ネタバレだと思います(ノᗝ˂。)
Posted by ブクログ
タイトルとあらすじに惹かれて読みはじめた作品。
物語の中で感じていた違和感、ミステリーをあまり読まないながらに私がたてていた仮説に近くとも遠からずな結末に大変満足した。
個人的には、この本を翻訳語として読むことに意味があるなと思った。
Posted by ブクログ
著者初読み。
翻訳本としては読みやすく、それぞれの視点で書かれた章立てが短く(これがストーリーに重要な組み立てだったのだか)没入しやすかった。
アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」のオマージュとのことだが、昔読んだはずだがすっかり忘れており、こちらももう一度読みたくなった。
ヒバオア島の自然と歴史、神秘が背景にある中のミステリーに浸れる至福の時間を味わえた。
いつかは行ってみたいところである。
Posted by ブクログ
久しぶりのミシェル・ビュッシ。
翻弄された。
全てを知った上でまた読んだら見方が全く変わるでしょうね。
舞台が南国ということもあり、この猛烈な暑さの中で読むのにも相応しかったように感じる。
「時は殺人者」読んでないので読まねばと思いました。
Posted by ブクログ
南太平洋 仏領ポリネシア(通称 タヒチ)
ゴーギャンの絵画で世界中に知られている場所。
世界地図で見てみるとどうしてここが仏領なのか、とても理解できないほどヨーロッパから遠い。
その地理的遠さと異文化の環境が“密室”を高める、もちろん“島”でもあるし……。
主要な登場人物による語りで物語は進む。
でも、時系列で進んでいるにもかかわらず、行ったり来たり行ったり来たりして、なんだかのめり込めない。
その理由はラストでわかる。
確かに驚愕な結末で、結末は面白かった。
が、やっぱり叙述トリックは好きになれない。
だって、一生懸命に読んで理解しようとしていた途中の自分がかわいそうすぎるから。
Posted by ブクログ
本書の感想は、「騙された〜」という感じです。
ミシェル・ビュッシの「黒い睡蓮」を読んで、フレンチミステリーの面白さに目覚めました。
本書も、読み進めないと収まらないくらい、謎が謎をよびました。
途中から恐くなって…
chatGTPに「クレムは、精神を病んでいるのか…?」と質問したくらいです。
chat GTPの答えは…そう思わせるのが作者の意図だそう。
最後まで読んでみて…複雑な構成だと感心しながらも、やや納得のいかないところもありました。
犯行は短略的ですし、ハッピーエンド寄りの結末も取って付けたように感じました。
Posted by ブクログ
画家ゴーギャンや歌手ジャック・ブレルが愛した南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島。この地に、出版社の企画で、同社のお抱えベストセラー作家が指導する創作アトリエに作家志望の女性5人が選ばれ参加するが、5人に加え夫が1人、義理の娘1人も同行した。ところが作家は突然失踪してしまう。果たして彼は生きているのか、死んでしまったのか。そうしているうちに彼女たちが1人、また1人と死体となって見つかる。これは皆を殺すことを狙っているのだろうか?
作中でも言及されているように、『そして誰もいなくなった』を想起するような展開。もちろん宿泊するペンションのオーナー家族や島民もいるのだが、警察がすぐには駆けつけられないということで、舞台設定として一種のクローズドサークルが作られている。
いかにもフレンチミステリらしい語り=騙りの作品なんだろうなと思って読み進めるのだが、見事に騙されてしまった。半分くらいでちょっとおかしいなとは思ったのだが、正解にはたどり着けなかった。
参加者の義娘で探偵役に憧れる少女、マイマの活躍も見どころの一つ。
Posted by ブクログ
注意深く読み進めたつもりなのに、まんまと騙されました。意表を突くやり方だったけど、ああ確かに!と後から気付いて悔しい。ヒントはいっぱいあったのになー。
Posted by ブクログ
騙された〜〜〜
解説を読むと「ああ確かに!あそこはちょっと違和感あったわ」ってなるけど、本編読んでる間はわからないよね〜
でも、だから何?とは思う。うわ〜騙された〜ってなって終わり。
Posted by ブクログ
トリックのためのトリック。なるほど〜、とは思わせられて、え〜そうだったっけと何ページも読み返させられる。
だけど今一つ技巧以上のものがない。フランス人の文学に関する思いはあるのかもしれないけどそれにはあまり心を惹かれなかった。
Posted by ブクログ
本格ミステリ2024年1位。
南の島で作家と作家志望の5人の女性の合宿中に一人ずつ殺されていく。
文章に違和感を感じつつも、トリックにはしっかり騙されました。ただ、作家志望の5人といっても実際にはそのうち2人だけ。あとの3人がこんな状況でも文章を書くとは思えないのだが、、、。
そのあたりがちょっと消化不良。
Posted by ブクログ
フランスの作家さんは初めて。
登場人物が「マルティーヌ」「ファレイーヌ」「アスティーヌ」と「イーヌ」だらけで、どの「イーヌ」なのか混乱する。
登場人物を何度も見返して確認するから全然前に進まない…。
海外ミステリーが苦手なので、今までもほとんど読んでこなかった。
でもフランスのクローズドサークルってどんな感じなんだろうと興味が湧いて、チャレンジしてみようと思った。
叙述トリックで騙されるということだけは知っていたのでドキドキしていたけど、最後まで読んで、自分は全く騙されていなかったことに気が付き呆然となる…。
トリック部分は「え!?ずっとそうだと思ってたけど…(・o・;)」と逆に驚いた。
「やられた!騙されたー」となりたかったので、楽しむことができず落ち込んだ。
章立てが短くて物語に入り込みにくいので、自分の好きなタイプのミステリーではなかった。
やっぱり海外ミステリーは苦手みたいだ。
Posted by ブクログ
フランスのミステリ作家・ビュッシがクリスティの『そして誰もいなくなった』の向こうを張った意欲作。
ベストセラー作家ピエール=イヴの創作教室に参加するため、南の島ヒバオアへ集った5人の女性たちが一人ずつ消えていく。膨大な応募者の中から選考の結果選ばれただけの彼女たちがなぜ? 一癖も二癖もありそうな参加者たち、島の至る所に設置された石像…ミステリファンならば「二ヒヒ」と笑いたくなる舞台装置の数々。そして、語りの魔術師とも称されるビュッシがここぞとばかりに本領発揮をしている。翻訳は相当苦労したのではないかと想像される。
軽いポップなミステリをご用向きな場合には避けた方がいいかも。何が何だかわからないうちに「どういうこと?」で終わりそうな気がする。翻訳ミステリをどっぷり楽しみたいならば、手にとって損はない。
Posted by ブクログ
初読みの作家。
構成がうまくて、誘導していく技巧が凄い。ゴーギャンが愛した南の島での展開も面白かった。
ただ、登場人物たちの誰にも共感できなくて、ロマンスを搦めたのもあまり興味なかったかな、と思う。
Posted by ブクログ
・あらすじ
南国のフランス領 マルケサス諸島にあるヒボオア島が舞台。
作家志望者の女性5名はフランスの有名小説家であるピエール=イヴ・フランソワ(PYF)が開催する創作セミナーに参加することになった。
「4日間のセミナー中何が起ころうと書き続けろ、全てを書き残せ」というPYFからの課題を忠実に実行する5名の女性たち。
そんな中過去にパリで起こった連続殺人との関わりが浮上し、またPYFは失踪してしまった。
大多数の応募の中から選ばれた5人の女性たちの思惑は?
・構成
一人称視点で書かれた5名それぞれの小説とその合間に参加者以外(外部)の人間の視点が差し込まれている。
・感想
叙述ミステリーということは把握していたし、序盤のくどいほどの注意喚起、また「そして誰もいなくなった」という作品名が頻繁に出てくるから穿って読んでた…のにやっぱり騙された。
参加者5名の日記の合間にヤン(同行者、ある参加者の夫)とマイマ(同行者、ある参加者の娘)の日記なども入ることで物語の流れが分断され、違和感ありつつもこのトリックに気づきにくくさせててこれが超絶技巧かーーと思った。
個人的にはタトゥー彫師のこの土地の歩んできた歴史と軽率に消費される伝統、文化について語るシーンがとても興味深かった。
あとラストのヤンのロマンスはあまり必要なかったように思ったかな…。
Posted by ブクログ
出版社が主催する南の島での人気作家との創作アトリエ参加当選者5名は違うタイプの美人揃い。しかし、皆、何かを隠している気配がある。パリ主任警部のファレイーヌだけが夫婦で訪れ、マリ=アンブルは娘連れ。作家、参加者五名、随伴2名、宿泊所オーナー、その娘二人。あとは庭師とタトゥー彫師が登場人物。まず作家が行方不明に。そして一人ずつ殺されていき、残った人たちは疑心暗鬼に。警察も呼んですぐ来る環境ではない。生き残るのは誰?真犯人は?作家は生きているのか?ファレイーヌが追っていた事件の犯人はこの殺人と関係あるのか?
この本、私はすごく相性悪かったです。読んでいて語り手がすぐわからなくなり、そこで寝落ち…。また読み始めてまた、あれ?これは誰?と寝落ち。ああ、もう海外ミステリー読むの止めようかな。
最後スッキリ終わるのが救いでした。
作家が当選者に迫ったりするのと殺人シーンありで、中学校以上。
Posted by ブクログ
最近選んだ本がたまたま主人公が犯人のものばかりで正直お腹いっぱい
もう少し違う展開を期待して最後まで読んだが、やっぱりクレムが犯人だしエロイーズとかヤンも好きになれなくて何とも言えない終わり方だった