【感想・ネタバレ】吸血鬼の仮面のレビュー

あらすじ

名探偵バーンズ × 吸血鬼伝説。
不可能犯罪ミステリのファンが望むものが、この1冊にみっしり詰まっている。
――作家 有栖川有栖

森深い田舎の小さな村・クレヴァレイはパニックに陥っていた。夜ごと目撃される謎のマントの怪人と、幽霊騒動。甦ったと噂される女の棺を検めるために納骨堂が暴かれた時、恐慌は頂点に達した。一年半前に死んだはずの女の亡骸は、最近まで生きていたように瑞々しかったのだ。
一方、ロンドンでは名探偵オーウェン・バーンズのもとに、ある老人の変死事件が持ち込まれる。彼は五年前の迷宮入り事件に関わっており、口封じに殺された可能性があるというのだ。それは、降霊術に熱中していた資産家の老女が密室で殺害された怪事件だった。
ふたつの事件はやがてひとりの男、クレヴァレイの住民たちから吸血鬼だと噂されるロシアからやって来た伯爵に収束し――因習の村の謎めいた犯罪を美学探偵が解き明かす、シリーズ邦訳第5作!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

イギリスを舞台にクラシカルなミステリーを繰り広げる、バーンズ探偵シリーズ。
今回は吸血鬼を題材にしたミステリーだが、どこをとっても吸血鬼の犯罪にしか見えず、え?これどうやって落とし前つけるんだろう?と言う不安は300ページ辺りから払拭されて後は一気読み。二転三転しながらの伏線回収はお見事。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

オーウェン・バーンズシリーズ第5弾。
バーンズが関わったロンドンの変死事件が、小さな村の吸血鬼騒動につながってゆく。煙とともに密室から消える怪人、鏡にうつらない男、1年以上腐敗していない死体。吸血鬼が跋扈しているとしか思えない怪現象の真相とは…
吸血鬼と噂される外国の伯爵に嫁いだ友人のもとを若い女性が訪れるパートは、まさにゴシックホラーという感じ。無理やり感もあるが、怪奇現象が論理的に解明されていくのは楽しい。

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2023年09月22日

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