あらすじ
バーンズは事件ごとに探偵のタイプを変えていく――まるで多重人格探偵のように。フェル博士、ファイロ・ヴァンス、御手洗潔、そして、本作ではエラリー・クイーン。
――解説(飯城勇三さん)より
英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。当主マチューが若い女秘書を後妻に迎えると言い出したこと、アフガンで戦死したと思われていた長女の夫の帰還。そして神出鬼没の《白い女》の霊。「白い女は出会った者の命を奪う」という村の言い伝え通りに怪死事件が発生し、マチューが狙われる。事件の背後には妖しい女占い師の姿が――名探偵オーウェン・バーンズが怪事件の謎を暴くシリーズ最新作!
ミステリ評論家・飯城勇三氏の37頁に亘る解説もお見逃しなく!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
英国の小村に君臨する名門リチャーズ家は、当主であるマチューが若い秘書を後妻として迎えると言い出し娘たちと後妻の対立が…。更に伝説で語られる《白い女》の霊がマチューの周囲に現れ、ついに村の若者が犠牲に…。事件への関与を疑われる村の女占い師。
行舟文化のオーウェン・バーンズ・シリーズの翻訳はこれで最後らしい。後2冊あるみたいだから残念。
《白い女》の霊で雰囲気は良い感じで、謎解きもスッキリしていると思う。ただ、もう少し盛り上がりが欲しい感じかな。
Posted by ブクログ
オーウェンバーンズのシリーズもの。イギリスの小さな村に君臨する名門の家の当主が娘より若い後妻を迎える時、長女の戦死したと思われていた夫が実は生きていたとわかる。そして村の伝説の様な白尽くめの女が現れ不良少年が死に至る。バーンズ氏をもってしても、閉鎖的な村での捜査活動は難航し…と言うもの。少しホラーがかった展開が面白かった。