須賀しのぶのレビュー一覧

  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    『最後の日には肉を食べたい』と『しあわせのパン』の世界観が個人的に好き。新井素子さんのはコメが余ってる未来の話。コメ不足の今読むと皮肉が効いてる。倫理的に正しいことと、ルールを遵守することが両立しない状況はいつの時代でも起こり得る。自分がおじいちゃんの立場だったらどうするだろうかと考えた。

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    2025年06月30日
  • 革命前夜

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    西と東にドイツが分かれていて、東ドイツの大学に留学(ピアニスト)しに行った主人公の音楽とベルリンの壁が壊れる前夜までのドイツの雰囲気や人々を描いた話。
    当時の空気感とかが本当にこうだったかはわかりませんが、留学生として徐々に溶け込んでいく主人公に合わせて読者もどんどんと話にのめり込んでいく感じがしました。
    重厚な話でした。

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    2025年06月11日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    深緑野分作品の中には雑誌で発表しているが本になっていない作品がいくつかある。今回は「石のスープ」が収録されていると言う事で即買いした。帯には「人類と食にまつわる8編のSF小説アンソロジー」と書かれてあった。しかも、この本には人間六度と新井素子の書き下ろしも収録されているのでお得感満載。他の5人は初めて見る作家。書き下ろし作品以外は全て「集英社WebマガジンCobalt」で公開されたものとのこと。このマガジン名は初めて知った。また帯には「豪華執筆陣が贈る空想科学ごはん小説」と書かれてあった。私の知っている3名以外の人も豪華執筆陣なのか。知らなかった、後で読んでみよう。

    〇 石のスープ/深緑野分

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    2025年05月27日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    オルダス・ハクスリーの「すばらしい新世界」のオマージュかと思ったけどそうでもなく。ほんのりディストピアな舞台は多かったけど。
    SF飯って完全栄養食の普及で世界から失われたグルメにであった主人公感動!みたいな流れが鉄板だと思っていたんだけど(実際そんな物語が半数くらいだけど)そうでもない感じの話もあってよかったです。

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    2025年05月18日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    高校野球が題材の連作短編集
    埼玉県の強豪公立高
    ベスト4が最高で、甲子園を目標にしている高校
    あと一歩のところまではいくが、そこからの道のりが遠い
    OBの想いも時には煩わしく感じる、でもそれが皆んなの悲願なんだと気付いたり
    ハズレ世代と言われた学年の奮闘する姿
    一つの学校の歴史を辿っているので、特定の世代を取り上げるよりも説得力もあり想いが繋がっていく様に心が揺さぶられた

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    2025年05月15日
  • 革命前夜

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    義理のお母さんにオススメされ、貸してもらう、読む。

    で、だ。

    ベルリンの壁崩壊間近の東ドイツが舞台。

    ピアニストとして音楽留学した主人公が東ドイツの社会に巻き込まれていく。

    如何にも面白そうだが、実際そんなに楽しめなかった。
    主人公の性格があんまり好きじゃない。陰鬱としているんだよなー。

    舞台は面白いし、キャラクターも悪くないんだけどな。

    星は3つ。3.5としたい。

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    2025年04月10日
  • 荒城に白百合ありて

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    ネタバレ

    須賀さん、時代劇も書けるのか…。
    須賀さんの作品は『流血女神伝』『帝冠の恋』『革命前夜』の三作読んでおり、これだけでもジャンル幅広いなーって感じでしたが、まさか日本物もいけるとは…。好奇心旺盛で勉強熱心な方なんだろうなぁ。お見それしました。
    内容的には、昨年娘を産んだ私としては、身が引き締まる思いでした。昨今、世界情勢の変化も激しいので、何があっても娘を守れる自分でありたいなと。
    ラストは賛否別れるかもしれませんが、個人的には好きでした。「さすがグラーシカの結末をあのように描いた方だな。健在だな!」って感じです笑

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    2025年02月25日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    第二次対戦の戦争の時代の若者達の心情を切々と描く。主人公は造船の町浦賀で育った鷹志。父は佐幕派として戊辰戦争を戦い、敗北したあと、辛酸を舐めた会津藩士の家に生まれている。
    鷹志は江田島の海軍兵学校を出て、希望通り艦隊勤務となる。
    鷹志の視点で迫力いっぱいに戦闘シーンが書かれており、読み応え充分。
    敗戦から学ぶことの重要性、若者達の心情には、深い感動を覚える。

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    2025年01月30日
  • 革命前夜

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    ネタバレ

    この本で描かれる東ドイツで張り巡らされていたシュタージとIMによる監視システムは、ドイツ人の国民性をよく反映していると思いますが、日本人も同じ特性を持っているため身近なものとして感じました。映画、GOOD BYE , LENIN! を見た時は、社会主義国家東ドイツを信じて疑わず理想を抱いていたご婦人が出てきたため、大半が体制を盲目的に信じていたのではと思っていたのですが、反体制派から見たベルリンの壁崩壊直前の東ドイツはまさに動乱の最中で、如何に激動の渦であったのかが紙面上から伝わってきます。そして、東ドイツ政府が如何に望みのない限界体制であったのかがありありと描かれています。音楽小説のつもりで

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    2025年01月10日
  • マウンドの神様

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    夏の甲子園を控えた今の時期にぴったりで、サクッと読めるアンソロジー。元球児含む野球好きの作家さんが集結。高校野球に纏わるあれこれが温かい視線で描かれる8編は、著者それぞれの個性がよく表れていたと思う。ドラフト指名を待つ球児の一日を描いた額賀澪さんの「肩車の権利」が一番好みかな。荻原浩さんと宮下奈都さんのエッセーもいい味を出していた。

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    2024年07月07日
  • 帝国の娘 下

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    途中から、これ終わるのか…?と思っていたが、やはり続き物だったか。角川文庫ではまだ続きがでていないとは。
    皇子に扮した少女が美青年に恋して…って、これはBLなのかなんなのか、とちょっと面白かった。

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    2024年06月19日
  • 帝国の娘 上

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    少女漫画になりそうな設定ですな。外套や防寒着を着た状態から当身で気絶させれるのだろうか、、、と素朴に思った。

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    2024年06月09日
  • 流血女神伝 暗き神の鎖(中編)

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    また物語が大きく動き出したという感じ。
    暗くなってきたけど、エドとサルベーン、トルハーンのおかげでサクサク読める。
    エド待ってたよ、、、。

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    2024年04月21日
  • 流血女神伝 砂の覇王9

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    ネタバレ

    またがつんと動き出したという感じ。なんかいろいろ、容赦ないよねぇ、、。
    そしてお久しぶりのエド。
    私だったら迷うことなくエドと逃げたいよ、、。

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    2024年03月10日
  • 流血女神伝 砂の覇王8

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    宗教色と政治色が強くなってきた。個人的には失速してきたなぁと言う感じ。今までの速度がすごかったんだけれども。
    メインキャラのエドを、これだけないがしろにする須賀さんもすごいなぁ。

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    2024年03月10日
  • 流血女神伝 砂の覇王6

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    ネタバレ

    トルハーンかっこいいよね。けどまじでエドが出てこない笑
    皇子の影武者→奴隷→後宮入って→小姓→マヤラータ→海賊。すごい振り幅。

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    2024年02月25日
  • 流血女神伝 喪の女王1

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    ネタバレ


    不穏な空気はあるものの、全体的に穏やかだったのにラストで急展開。やっぱり…って気持ちになった。

    気持ちに気付かなければ、名前をつけないからこそ傍にいられる。カリエがどんな立場になろうと、カリエとして接して守り続けるエドは愛と語るには収まりきらないなあ。
    バルアンとしてもカリエと結婚したのに、カリエにとって一番信頼出来る相手がエドであったことは悔しいよね~~~
    最初からカリエとエドの仲を疑ってたし、エドを庇ってまでって。ちょっと哀れだな 放っておけばいいのに、追いかけてしまう バルアンとて人の子だな

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    2024年02月02日
  • 夏は終わらない 雲は湧き、光あふれて

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    須賀さんは「キルゾーン」の印象が強くて、こんなに野球が好きな方だったとは存じてなかったので知れて良かったです。
    今年からわかりやすくWBCの影響で野球を観るようになって、実際に球場で観戦するようになって、メディアが話題にしたがる剛速球の投手やホームランを沢山打つ選手以外にも見どころは沢山あって、野球って面白いんだなって思うようになったところだったので読んでいて面白かったです。
    個人的には一番最初の代打専門と代走専門のその後を知りたかったので、そこだけが残念です。

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    2023年08月29日
  • 荒城に白百合ありて

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    須賀しのぶさんの作品はいつも、私のことを呑み込み、苦しめて苦しめて胸を鷲掴みしてくる
    苦しいと分かっているのに何度も読んでしまうのは、きっと、作品に出てくる人物の生き様が、正しく、真っ直ぐで、美しいからだ

    今作も、これ以上ない美しいラストだった
    切なさがまだ私の全身に充満している


    幕末についての知識不足で読むのに大変苦労した
    勉強して、改めて読み直したい

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    2023年06月15日
  • くれなゐの紐

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    初めての作家さん。
    久しぶりに懐かしい少女漫画を読んでいるような、そんな感覚になった。

    読み終わってみて、実はとても短い期間の物語だったことに驚いた。
    そこには、少年・少女に起こる出来事の凝縮感が端的に現れていた気がする。

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    2023年05月25日