須賀しのぶのレビュー一覧
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日本が昭和から平成に変わる時代に、東ドイツの音大へ留学する眞山柊史。
まだベルリンの壁で東西が分断されていたドイツで、その情勢に戸惑いながらも才能あふれる学生に感化されながらピアノを学ぶ。
家族や友人であっても密告されるかも知れない、自分の発した言葉が盗聴されているかも知れない。
国家保安省の絶対的な権力の恐怖の中生活をしていく気持ちは想像を超えるものだ。
終盤では、ヴェンツェルがヴァイオリニスト生命を絶たれる程の襲撃に遭う。
また目の前でオルガニストのクリスタも襲われる。
この国の人々にとっての「自由」とは、私が想像するレベルをはるかに超えたものであることを実感させられた。
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Posted by ブクログ
深緑野分作品の中には雑誌で発表しているが本になっていない作品がいくつかある。今回は「石のスープ」が収録されていると言う事で即買いした。帯には「人類と食にまつわる8編のSF小説アンソロジー」と書かれてあった。しかも、この本には人間六度と新井素子の書き下ろしも収録されているのでお得感満載。他の5人は初めて見る作家。書き下ろし作品以外は全て「集英社WebマガジンCobalt」で公開されたものとのこと。このマガジン名は初めて知った。また帯には「豪華執筆陣が贈る空想科学ごはん小説」と書かれてあった。私の知っている3名以外の人も豪華執筆陣なのか。知らなかった、後で読んでみよう。
〇 石のスープ/深緑野分 -
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本で描かれる東ドイツで張り巡らされていたシュタージとIMによる監視システムは、ドイツ人の国民性をよく反映していると思いますが、日本人も同じ特性を持っているため身近なものとして感じました。映画、GOOD BYE , LENIN! を見た時は、社会主義国家東ドイツを信じて疑わず理想を抱いていたご婦人が出てきたため、大半が体制を盲目的に信じていたのではと思っていたのですが、反体制派から見たベルリンの壁崩壊直前の東ドイツはまさに動乱の最中で、如何に激動の渦であったのかが紙面上から伝わってきます。そして、東ドイツ政府が如何に望みのない限界体制であったのかがありありと描かれています。音楽小説のつもりで
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