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わたしは、シャイハンを殺すためにヨギナに来たのだ。――それは、バルアンの妻として何をすべきかと考えた末、出した結論だった。バルアンの野望を叶えるということは、シャイハンの死を望むということ。だが、思いがけずに優しく紳士的なシャイハンの人柄に惹かれ、カリエの心は揺れ動く。しかし、バルアンとシャイハンの対決の時は刻々と迫っている。はたして、エティカヤの運命は!?
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Posted by ブクログ
表紙のシャイハンのターバンが何とも言えない…膨らんでるよ(汗)。あんなふわふわに埋もれてひなたぼっこしながらお昼寝したいです。さて、『砂の覇王』最終巻です。展開が目まぐるしかったね。怒涛のように進んでいったよ。結構人も死んだよね。あの人とかあの子とか。えー、て感じ。少女小説なのにやっぱり壮絶。血生臭...続きを読むいわー。てか、ますます面白くなってきたわー。『喪の女王』も読みたいッ!(20060312)
こうなるしかなかったのが哀しい.しかし「砂の覇王」の意味がわかって,これもまたしみじみとした感慨がある.
結構、速足で進んだ感じ。 しかし、カリエがシャイハンの死を望むことで、心揺れ動くのは、覚悟が足らないからか。非情な女神との対比か。
バルアンの妻としてシャイハンを殺すためヨギナに来たカリエは、エティカヤに改宗しディエーマと名付けられる。 シャイハンと接するうちに、優しすぎる彼にひかれたカリエは、シャイハンを助けるためバルアンに戦いを避けるよう要求する。 シャイハンは良い人でしたカリエはバルアンが好きだけれど、やっぱり彼は恐ろし...続きを読むい人だと思ってしまいます。
なんというか…
自分の意思から遠く離れた運命に、1番翻弄されてきたのはエドなのかもしれないな。 幸あれ…
帝国の娘では「運命に翻弄される少女がいつか女王になる話なのかなー」と読んでたんですが、砂の覇王編で「運命に翻弄され続けるサバイバーの話だ」と思い知らされました。 カリエがまー絆されやすくて素直に反省でき視野を広く心がける賢さがある美点が流されやすさに繋がってるのが切ない。その場その場で一生懸命で、知...続きを読むり合った人を見捨てられず、自分が生き抜こうとするようにみんなにも生きていてほしいと願う、少女が伴侶に選んだのが覇王……うわぁ。 バルアン人でなしなんだけどモテるのわかっちゃう……コイツがどこまで行けるか見てみたいと思わせる魅力がある。人の世話焼くのが好きっぽいカリエが惹かれてしまうのがわかってしまうけど……おおう。 このシリーズは謀略の動機が感情に紐づいているので頭に入りやすいぶん、自分の理想が先行してるっぽいコルドやロイが際立って冷酷に見えました。「あなたは実にすばらしい妃だ」はゾッとした……本人は心からの感謝と敬意なんだろうけど。 それだけにロイのダイエット決意にはびっくりしました。まぁ……叶う叶わないは置いて、健康には……いいよね、うん。 宗教や奴隷制度の問題点を描きつつも「その土地に根付いている文化」という地に足ついた側面を描いてるのが好感。国の腐敗も単純に放埒な貴族のせいというわけではなく、彼らの中にも心から国のためになると思って悪習を続けてるのがいたり、民衆の責任にも言及されてるのが良かったです。 基本が骨太なぶんファンタジー要素が際立ってこちらも良き。怪我治って良かったねと思ってたらそういう……辛い…… 続きも胃を痛めつつ読もうと思います。
バルアンの妻として何をすべきか考えたカリエは、シャイハンを追い落とす―つまりは彼を殺すためにヨギナへとやって来た。 しかし、シャイハンの優しく紳士的な人柄に触れたカリエの心は揺れ動いてしまい・・・ とうとうエティカヤ編のラストです。 バルアンとシャイハンの直接対決!エティカヤの運命は!? このシ...続きを読むリーズはどんどん人が死んじゃいますね… 特にこの巻は結構…(-_-;) ラストには『砂の覇王』とは一体誰のことだったのかが明らかに!! てっきり私はバルアンのことかと思ってたんですけどね~ そしてカリエの選択。 私には意外な選択でした…てっきり違う方選ぶかと思ってたのになぁ…
またがつんと動き出したという感じ。なんかいろいろ、容赦ないよねぇ、、。 そしてお久しぶりのエド。 私だったら迷うことなくエドと逃げたいよ、、。
角川で「帝国の娘」が復刊したので再読。全9巻。 シリーズ2章目エティカヤ編。 1巻表題の「帝国の娘」が主人公カリエで、「砂の覇王」はカリエの最初の恋人?になるのか、砂漠の国エティカヤの第二王子バルアン+かつてのギウダ王で史上最大の覇王シャウル。 欧州っぽい文化から砂漠の国、エティカヤへ。 旅人>奴...続きを読む隷>第二王子の側室候補>「災いの女神」として危うく死刑>第二王子の小姓>第二王子の正妃(名目だけ)>・・から最終的に正妃になるまで。地理的にもルドヴィア>エティカヤ>ルドヴィア>エティカヤ>海上>エティカヤと大移動・・ととっても波乱万丈な15才。 2章目でカリエの出生の秘密もラクリゼたちに執着される理由もはっきり判明。 ドーンも無事皇帝として戴冠し、ドルーシアが皇妃になったルドビィア。 海軍や海賊、エティカヤ王家に相変わらずきな臭いサルベーンと登場人物も政治色も宗教色も濃くなってきました。 10年ぶり位に再読したけど、須賀しのぶ、さすがすぎる。カリエの性格は少女小説らしい設定になってますが(そういう読者層がターゲットだし)、グイン・サーガと同じ早川FTで出版されてればもっと幅広い読者に受け入れられたかも・・・と思ってみたり。 エドの出番がさらに減ったなーと過去にも同じ感想を抱いたのを思い出してみた。(別にエドが登場人物として好きだった訳ではないのだけど。)実は1章目でも登場が派手な割にはあまり活躍しないエド。 そして挿絵が「アンダーザローズ」の作者さんだった・・・。びっくり。
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