須賀しのぶのレビュー一覧

  • 神の棘II

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    須賀しのぶの作品にはいつもああそうだったのかと感じ入るところが多い。ナチスドイツとして世界の悪をすべて飲み込んでいったドイツ国内でヒットラーの側にもそれに相対する側にもさまざまな人間がいたんだろうとは思っていた。1933年以来反対派はナチスに根絶やしにされたのではなく、教会にも司法にも息をひそめながらも、抵抗を続けていたんだと思わせる。その中でアルベルトとマティアスが幾重にも重なり合いながら最後に大団円となるできすぎた結末ではあるが、この過酷な時代を生きた主人公たちを讃えることに異議はない。

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    2022年04月03日
  • 神の棘II

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    ネタバレ

    信条を突き通すために我を変えないのか、信条を突き通すために我を様々に変えていくのか。

    勝者が正しいとされた戦後の残酷さをまざまざと感じさせられました。

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    2022年02月27日
  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    家族を守るため

    その題名の通り、血を流して死ぬ思いをして家族を守る少女の話。これから本当に王子としてやっていけるかはわからないが、苦難が襲い掛かるのは目に見えている。大人の自分からしてもきつすぎると思える訓練。自分はここまで死ぬ気で何かをやったことがあっただろうかと身につまされる思いだ。主人公の幸せが新たに見つかるのか、取り戻せるのか見守りたい。

    #切ない #ドキドキハラハラ #怖い

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    2022年09月28日
  • 流血女神伝 ~帝国の娘~ 1

    無料版購入済み

    理不尽極まりない王道

    「王族絡みの強制身代わり命令」となれば
    主人公にとっては理不尽極まりないのが王道

    試し読みなので途中まででしたが
    良い作品でした

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    2022年02月21日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    大正の終わりから昭和の敗戦までの近代日本史を海軍士官を通して見ることができる。いかに日本軍は戦い敗れたか。主人公の気持ちをしっかりと、変に高ぶらず、しかし想いを切々と描いているのがよい。タイトルの言葉もこの物語に流れている海軍兵士たちの気持ちが出ている感じで心に響く。

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    2021年12月13日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    ー君たちはお互いのことを理解して、きっちり支えあった。これは大人になってもできる奴なんざほとんどいない。だから奇跡なんだ。

    この連作に連なる思い。
    つきつけられること、かけちがうこと。そのうえで認めあい、敬えることの尊さを30年の月日で物語る。

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    2021年11月07日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    一つの高校が甲子園を目指すべく話を何十年にもかけて、書いているのが面白い。歴代のOBからのプレッシャーなど強豪校あるあるなのでしょうか?

    また、女子マネージャーへフューチャーした年の話も新鮮でした。

    高校野球好きなら最後は涙腺崩壊間違いなしです

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    2021年09月01日
  • 雲は湧き、光あふれて

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    高校野球を題材にした3つの短編集。
    中でも、戦争で大会が中止になる話は、コロナ禍に通づる気がします。
    罪なき学生達は政局により青春を失った。

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    2021年09月01日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    須賀さんは作品の世界をしっかりと作り上げて、その中で登場人物が躍動しているなぁと感じるものが多い。
    この作品も、北園高校野球部という舞台で、選手、マネージャー、監督、、、野球に携わる多くの人の苦悩や努力が書き上げられている。
    現実の甲子園も終盤にさしかかり盛り上がっているので、本作品をチョイスした。『また、桜の国で』『革命前夜』を読んだ後の衝撃には及ばないが、読後感はスッキリしていて気持ちがいい。

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    2021年08月27日
  • また、桜の国で

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    読んでて苦しくなるけど、ちゃんと知っておかないと
    いけない話でもあったよ。
    舞台は基本的にポーランド。
    第二次世界大戦のヨーロッパ地域の話。

    ロシアと日本のダブルである、慎(マコト)が主人公。
    幼い頃から、自分の外見から日本人に見られなくて、
    自分のアイデンティティーを見失いもしながら、
    ワルシャワの地で日本人としての自分を見つけていく。

    正直、戦争って日本の視点でしか知らなかったけど、
    他の地域からもいろいろな戦争があることが
    改めてわかったよ。
    終戦記念日の前に読むことができてよかった。
    知れてよかった。
    それぐらいに、読んでて辛くなる場面も多かった。

    桜の国で3人が会えることを、本

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    2021年07月27日
  • また、桜の国で

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    ポーランドでの第二次大戦の様子を描いた作品。ポーランドを描いた作品って、これまであまり目にしたことがありません。非常に興味深いです。

    “第二次大戦”、“ポーランド”と言えば、ゲットーとか、ワルシャワ蜂起とか、いろいろ思い浮かびます。ゲットーに関しては、間接的な表現ですが、描かれていました。ワルシャワ蜂起は、この作品のクライマックスになっています。

    とはいえ、一番興味深いのは、日本とポーランドの関係ですね。ナチスと同盟を結びながらも、ポーランドを支えようとしたり、ユダヤ人を保護したりしていて、なかなか面白いです。

    結末は・・・やっぱりそうなるんですね。

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    2021年07月19日
  • また、桜の国で

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    須賀しのぶさん2冊目
    「革命前夜」がなかなか面白かったのでこの勢いで…

    舞台はポーランド
    ポーランドについて知識がまるでない!
    ショパン、アウシュヴィッツ収容所…ほかに全く思いつかない
    物語の中にも出てくるが歴史的に非常に翻弄された国であった
    他国にさんざん分断、支配され120年以上に渡り地図上から国名が消える
    地図を見れば一目瞭然、確かに他国から狙われる要素満載の国であり、ドイツとソ連に隣接していたことがまさに不運である
    おまけに平原で他国からの侵攻を止めるような自然の防波堤になるものがない

    また日本とのかかわりであるが、
    祖国の独立戦争と内乱で両親を失いシベリアへ追いやられたポーラン

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    2021年06月09日
  • くれなゐの紐

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    革命前夜で須賀しのぶさんのファンになってから、次に選んだのがこの本。
    映画を一本見終わったような読後感で、展開も面白かった。

    倫子がかっこよかったなあ。口うるさいし怖いけど、人をよく見てて、強くて好きだと思った。

    絹やあやにも感情移入してしまい苦しくなることもあったけど、それも含めてこういった時代があったのだろうなあと、想像をめぐらせて考えさせられた。

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    2021年04月28日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    高校野球、甲子園。
    初めは昔の話だと気付かなかった。
    とは言え、30年前がそんなに昔とは思えない。
    いくつかの話が最後まとまるのは少し感動した。

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    2021年04月02日
  • 神の棘II

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    信念を持ち、ブレない人が強いんだろうな。
    教皇から告解をする赦しを得た場面、強い想いは通じるんだと印象に残った。

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    2021年01月24日
  • 帝国の娘 下

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    大帝国ルトヴィアの皇位継承をめぐって皇子たちを中心に起こる様々な出来事、謀略、葛藤、愛情。作者名と帝国の娘というタイトルだけで手に入れたら、何と大河少女小説、しかし後半のストーリー展開はそれなりに面白かった。ここから続く大河ドラマで、主人公も作家も成長していくのだろうが、それに付き合っていくほどの魅力は感じず。

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    2020年11月29日
  • 神の棘II

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    ネタバレ

    須賀しのぶ先生の本を手にするのは流血女神伝以来。
    読み応えのあるものを書く作家だったと記憶していたが、
    期待通りで大変満足でした。

    解説によれば、2010年に刊行されたものに大幅な改定を加えたのがこの文庫版であるとのこと。
    文庫版はマティアスの視点で書かれていますが、
    2010年版の方はアルベルト視点だというので、次はそちらを読みます。

    というのも、
    アルベルトの行動原理がいまだに理解できず……
    マティアスへの憧れがあったのだとはなんとなくわかりますが、
    それがどうしてああいった生き方になるのか。

    2010年版で答えが見つかることを願って

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    2020年11月29日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    とある公立高校の伝統ある野球部を舞台として何世代にも渡り歴史を積み重ねていく。
    章ごとにに異なる世代のチームが主人公となるが、次の章に移ってもOBとして先輩、コーチ、プロ選手などで登場する。
    青春時代を描く作品は多くあるが、1つの舞台で世代を繋いでいくストーリーは新鮮であった。

    部活に限らず、学校、会社、その他多くの集まり、組織では先人達の想いと歴史があり、その事を日々の生活で少しでも考えることができれば今所属している場所の見方や感じ方が変わるかもしれない。

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    2020年11月24日
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

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    青春ストーリーですが、珍しい構成です。
    希望が湧いてくる終わり方。結果が出ることだけが結末じゃないな。爽やかな気分になれました。
    読み終わってから「続編」だったことに気づきました。前編も読みます。

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    2020年11月08日
  • 帝冠の恋

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    舞台「エリザベート」を観たことがあるからだろうが、一つのミュージカルを観たような満足感があった。
    いい本だった。

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    2020年10月23日