須賀しのぶのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読んでて苦しくなるけど、ちゃんと知っておかないと
いけない話でもあったよ。
舞台は基本的にポーランド。
第二次世界大戦のヨーロッパ地域の話。
ロシアと日本のダブルである、慎(マコト)が主人公。
幼い頃から、自分の外見から日本人に見られなくて、
自分のアイデンティティーを見失いもしながら、
ワルシャワの地で日本人としての自分を見つけていく。
正直、戦争って日本の視点でしか知らなかったけど、
他の地域からもいろいろな戦争があることが
改めてわかったよ。
終戦記念日の前に読むことができてよかった。
知れてよかった。
それぐらいに、読んでて辛くなる場面も多かった。
桜の国で3人が会えることを、本 -
Posted by ブクログ
ポーランドでの第二次大戦の様子を描いた作品。ポーランドを描いた作品って、これまであまり目にしたことがありません。非常に興味深いです。
“第二次大戦”、“ポーランド”と言えば、ゲットーとか、ワルシャワ蜂起とか、いろいろ思い浮かびます。ゲットーに関しては、間接的な表現ですが、描かれていました。ワルシャワ蜂起は、この作品のクライマックスになっています。
とはいえ、一番興味深いのは、日本とポーランドの関係ですね。ナチスと同盟を結びながらも、ポーランドを支えようとしたり、ユダヤ人を保護したりしていて、なかなか面白いです。
結末は・・・やっぱりそうなるんですね。 -
Posted by ブクログ
須賀しのぶさん2冊目
「革命前夜」がなかなか面白かったのでこの勢いで…
舞台はポーランド
ポーランドについて知識がまるでない!
ショパン、アウシュヴィッツ収容所…ほかに全く思いつかない
物語の中にも出てくるが歴史的に非常に翻弄された国であった
他国にさんざん分断、支配され120年以上に渡り地図上から国名が消える
地図を見れば一目瞭然、確かに他国から狙われる要素満載の国であり、ドイツとソ連に隣接していたことがまさに不運である
おまけに平原で他国からの侵攻を止めるような自然の防波堤になるものがない
また日本とのかかわりであるが、
祖国の独立戦争と内乱で両親を失いシベリアへ追いやられたポーラン -
Posted by ブクログ
ネタバレ須賀しのぶ先生の本を手にするのは流血女神伝以来。
読み応えのあるものを書く作家だったと記憶していたが、
期待通りで大変満足でした。
解説によれば、2010年に刊行されたものに大幅な改定を加えたのがこの文庫版であるとのこと。
文庫版はマティアスの視点で書かれていますが、
2010年版の方はアルベルト視点だというので、次はそちらを読みます。
というのも、
アルベルトの行動原理がいまだに理解できず……
マティアスへの憧れがあったのだとはなんとなくわかりますが、
それがどうしてああいった生き方になるのか。
2010年版で答えが見つかることを願って -
Posted by ブクログ
高校生直木賞受賞(2017)の本作。
NHK オーディオドラマにもなったらしい。
聞き逃してしまったけれど。。。
たしかに演劇やラジオドラマになりそうな物語だと思う。
日本人だけれども、白系ロシア人の父を持つ棚倉慎。
シベリアで生まれアメリカで育ったポーランド人レイ。
ポーランド生まれのユダヤ系カメラマンヤン。
慎が囮になって、
ドイツ兵の前に出ていく最後のシーンは圧巻だった。
実際、一日本人がここまでできるかどうかは別として、
第二次世界大戦におけるポーランドの立ち位置、
祖国を愛するレジスタンスの戦いは、
胸に残る筆致だった。
戦争や戦災は、ドラマではない。
小説なのだから、記録小