須賀しのぶのレビュー一覧
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最近優しくて軽い話ばかり読んでいたが、久々にちょっと重苦しいもの。
と言っても読み難くはない。寧ろスルスル読める。
ただ、内容が重い。
あの時代のドイツを舞台にして軽くなるわけはないが…。
アウシュビッツのシャワー室のガスが一酸化炭素だと初めて知った。
信仰を捨てることの絶望の深さについては、よく分からなかった。
焚書は前触れにすぎない。
本を焼く者は、最後に人間も焼いてしまうだろう
というハイネの戯曲の一節が出てきたが、現代の不安定な状態にも当てはまりそうで印象深かった。
ハイネ、名前だけしか知りませんが…。
どんな風に話が展開するのか、後半も非常に楽しみ。
積読だったが纏めて購入しておいて良かった。 -
Posted by ブクログ
ミステリーが続く館なのでございます。
あ、正確には「野草」挟みましたがね。
こちらの「革命前夜」は8さんオススメの傑作ミステリー‼︎という事で早速読んでみた。
な〜るへそ〜!
この作品の舞台は、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ。
昭和が終わったその日(1989年1月8日)に、主人公の眞山柊史(マヤマ シュウジ)はドレスデンの音楽大学にピアノを学ぶ為に留学した。
日本はその時バブルで浮かれてたあの時代。
オイラは小学5年生。
な〜んも、覚えてないなぁ。
バブル?何それ?あった?
田舎者の小学生には何の関係も無く、何の恩恵も享受せずに育ちましたよ。ケッ。
話を戻しますと、そんな時代に彼の国へ渡った眞山は言葉を失いますよね。だってそもそもおぼっちゃま。
「こんなはずじゃなかったーーーー‼︎‼︎‼︎
激おこプンプン‼︎‼︎‼︎」
とは文中では一言も言ってませんが、そんな感じです。
7章立てで少しずつ物語が進み、音楽ミステリーなのでふんだんに有名な作曲家の有名な曲が挟まれます。
ラフマニノフ 絵画的練習曲『音の絵』
ね?全然すぐに分からないわよねー、どんな曲か。
という訳でYouTubeで曲を検索し、聴いては読み、読んでは聴いてを繰り返しました。
結果、知らない曲ばかりでしたー♡
でも眞山が愛するバッハの平均律曲集を聴きながら読むと、読書がとても優雅に捗りました。
好きです、こういう本。
蜜蜂と遠雷に似てるけど、違う。
蜜蜂と遠雷の方が曲にのめり込めたし、お話自体も最初からすんなり入り込めた。
この本はそもそも設定が暗い。
めちゃくちゃ暗い。
序盤のお話は無知な私には難しく、イマイチ楽しめなかった。いや、ずーっと難しかった。
それでもめげずに読み進めた。
そしたらだんだんと登場人物たちが粒立ってきて、最後、
めっちゃくちゃ面白かったーーー‼︎
涙しました。ちょっぴり。
そしてすぐに「ベルリンの壁」 検索
しましたよ。
歴史が分かると、そして地図が分かると更に面白いね。
いや〜、文学読んだぜっ‼︎って感じを味わいました。ありがとうございます8さん‼︎ミステリーは最後が肝心ね♡もう最後がすっごく良かった♡
文庫版で読んだから最後に解説が載ってるんだけど、それがね、朝井リョウ♡
笑った。
笑える作品じゃないのに、笑った。
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SF作品。ほっとんど読んだことなかったので、短編集から読んでみた。
意外と、あっこう言うのもSFなのか。と言ったようなのもあったけれど、近未来的な話に、ちょっと手間取ることもあり。
でも、書いているのがSF作家のなかでも、かなり有名で、食べ物、に絞ったものということもあり、楽しかった。不気味だけれど、どんどん読んでしまう作品も。
一番印象に残ったのは、
「最後の日には肉を食べたい」
主人公が、「ルカ」への依存度が高いことに恐怖を覚えたと同時に、これこそ、静かなる侵略?なんて思った。最後、「ルカ」の仲間を意識していなかったタカアキが、『生まれた』と主人公にキスをする。これは一瞬の洗脳?支配?こわ。 -
Posted by ブクログ
タイトルや表紙の絵から、戦場のピアニストっぽい話なのかなと思ったら、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツを舞台に、ピアノ留学をした大学生 真山シュウジの群像劇だった。
その当時の東ドイツという場所が如何に暗いのか、自分しか信じられる者はいない、というのをひしひしと伝わってくる。
日本とドイツは同じ敗戦国だが、日本は焼け野原で何もなくなった事からむしろゼロから復興しやすく、一方でドイツは瓦礫の山だったから、復興は難しく煤焦げた街並みのまま、と言う描写がドイツの暗さを端的に分かりやすく示されており、とても印象に残った。
中盤から、西ドイツの亡命や、殺人未遂事件なども起きて、一気に怒涛の展開になっていき、面白さも加速していった。
結末が少し淡白な感じがしたが、全体的に没頭できる良作だった。 -
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音楽と歴史の激流が混ざり合う
胸が熱くなる名作
ベルリンの壁崩壊直前 激動の東ドイツ
ピアノの旋律とともに…
歴史のうねりに飲み込まれていく
若者たちの姿が熱すぎて
一気に読んでしまった…
音楽留学のために東ドイツへ渡った
主人公が目撃する
閉塞した社会と「革命」の足音
友情、プライド、そして自由への渇望
物語の終盤はパズルのピースがハマるように
加速していく展開にページをめくる手が
止まりませんでした!
解説も朝井リョウさんで 最後まで激アツ!
ミステリー要素もありつつ
最後は圧倒的な人間ドラマに涙でした
最近読んだ本の中で
間違いなくベスト級の一冊!! -
Posted by ブクログ
幕末の会津藩が好きなので読みました。
会津藩士の娘と薩摩隼人
幕末という時代、結ばれることの許されない関係にある2人が出会い、自分たちが周りとは別のいきものであることに気付き、知らず知らずのうちに互いを求めてしまう。
最期まで御家訓の呪いに縛られて滅びゆく会津を悟る鏡子と、新時代へと向かう薩摩の中でその熱に最期まで染まれなかった伊織がどちらも悲しくて美しかったです。
ただの切ないラブストーリーじゃないもっと重くて怖さみたいなものを感じた、とても読み応えのある作品。
結末をハッピーエンドと言えるかはわからないけれどあの終わり方が私はとても好きです -
Posted by ブクログ
豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
日常SFから遠未来SFまで8編を収録。
「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。
「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。
個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた頃』と『しあわせのパン』どちらも寂寥と罪悪感、そしてしあわせの詰まった素敵な話です。