須賀しのぶのレビュー一覧

  • 荒城に白百合ありて

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    ネタバレ

    本当にめちゃくちゃ良かった。冒頭と最後が繋がってて、血筋を感じるのと、本当に伊織がまじで伊織で「伊織ー?!?!」ってなった。 須賀先生の本は何をとっても大好きなんだけど、もう少し日本史勉強してからじゃないと難しかったかも。 『なぜ男は、女がいつまでも同じ場所で待っていると思うのだろう。』 『仕方がない。彼は男だから。生き方を変えるのには時間がかかり、変えてしまえば性急なのだ。そういうものだ』 って二文がたまらなく好き。

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    2026年03月03日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SF作品。ほっとんど読んだことなかったので、短編集から読んでみた。

    意外と、あっこう言うのもSFなのか。と言ったようなのもあったけれど、近未来的な話に、ちょっと手間取ることもあり。
    でも、書いているのがSF作家のなかでも、かなり有名で、食べ物、に絞ったものということもあり、楽しかった。不気味だけれど、どんどん読んでしまう作品も。
    一番印象に残ったのは、
    「最後の日には肉を食べたい」
    主人公が、「ルカ」への依存度が高いことに恐怖を覚えたと同時に、これこそ、静かなる侵略?なんて思った。最後、「ルカ」の仲間を意識していなかったタカアキが、『生まれた』と主人公にキスをする。これは一瞬の洗脳?支配?こ

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    2026年02月23日
  • 革命前夜

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    タイトルや表紙の絵から、戦場のピアニストっぽい話なのかなと思ったら、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツを舞台に、ピアノ留学をした大学生 真山シュウジの群像劇だった。

    その当時の東ドイツという場所が如何に暗いのか、自分しか信じられる者はいない、と言うのをひしひしと伝わってくる。
    日本とドイツは同じ敗戦国で、日本は焼け野原である一方、ドイツは瓦礫の山だったかろ、復興は難しく煤焦げた街並みのまま、と言う描写がとても印象に残った。

    中盤から、西ドイツの亡命や、殺人未遂事件なども起きて、一気に怒涛の展開になっていき、面白さも加速していった。

    結末が少し淡白な感じがしたが、全体的に没頭できる良作だった。

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    2026年02月19日
  • 革命前夜

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    音楽と歴史の激流が混ざり合う 
    胸が熱くなる名作

    ベルリンの壁崩壊直前 激動の東ドイツ
    ピアノの旋律とともに…
    歴史のうねりに飲み込まれていく
    若者たちの姿が熱すぎて
    一気に読んでしまった…



    音楽留学のために東ドイツへ渡った
    主人公が目撃する
    閉塞した社会と「革命」の足音

    友情、プライド、そして自由への渇望
    物語の終盤はパズルのピースがハマるように
    加速していく展開にページをめくる手が
    止まりませんでした!

    解説も朝井リョウさんで 最後まで激アツ!

    ミステリー要素もありつつ
    最後は圧倒的な人間ドラマに涙でした

    最近読んだ本の中で
    間違いなくベスト級の一冊!!

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    2026年02月02日
  • 革命前夜

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    テンポよく進むストーリーで読む手が止まりませんでした。
    分断されたドイツの陰鬱とした時代背景にて、眞山少年の苦悩と葛藤と少しの恋愛を描いた成長譚、、かと思いきや最後の最後で伏線が回収され、いい意味で裏切られました。

    登場人物のキャラクターが立ち、最後まで飽きることなく読めると思います。ただ、彼らのギブンネームとファーストネームが固定されずに呼ばれるので、何度も巻頭にある登場人物の名前が記載されているページに行ったのは内緒です笑

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    2026年01月20日
  • 革命前夜

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    小説の中に出てくるバッハやショパン、ラインベルガーなどを聴き流しながら読むと一層入り込めた!

    クラシックにもドイツにも明るくない自分だが、ベルリンの壁の崩壊があったのは、確か小学生の頃で、連日テレビでその報道がされていたことをよく覚えている。

    主人公をはじめとした、様々なキャラクターが入り混じり、そしてそれぞれがそれぞれの道を歩んでいく姿は、全てが幸福な結末のようには自分には見えなかったが、それはヴェンツェルの言う自業自得なのだろうか。

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    2026年01月17日
  • 荒城に白百合ありて

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    潔い女性と女々しい武士の話でした。読解力不足のため、「ばけもの」という概念が最後までよく理解できないまま終わってしまい残念に思います。私も伊織と同じで心がありません。情が薄いと感じます。さすが須賀さん、良く分かっていらっしゃると思いました。会津は以前は私にとって尊敬する存在でしたが最近の思いは全く異なります。時代錯誤の御家訓に囚われ、自ら滅びた会津藩。容保も昭和天皇と同じで、負け戦の責任を取らずのうのう生き延びて部下や庶民は皆殺し。悲劇ではありますが男性の家臣たちは自業自得としか思えません。

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    2026年01月15日
  • 革命前夜

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    ネタバレ

    暇つぶしにAIと話してて、おすすめされた本です。
    帯の傑作って程は自分は思わなかったけど、良作って感じかな。
    途中まで、青年期の心情とか、孤独から新たな仲間との交流ってのが読んでいて微笑ましかったので、ラストに向かうほど少し苦しかったです。
    でも、ミステリー風味必要だったかな?
    筆力のある作家さんだと思うので、青春の爽やかさと、登場の東西ドイツの話で最後までいけたような気もします。
    まだ、この作者さん1冊目なので、これがこの作者さんのよくある展開なのかはまだわかりませんが。
    また、他の作品も読んでみようかな。
    そうそう、音楽が聴ける本があればいいのにねって、いつもこういう本読む時思います。

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    2026年01月15日
  • 荒城に白百合ありて

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    幕末の会津藩が好きなので読みました。
    会津藩士の娘と薩摩隼人
    幕末という時代、結ばれることの許されない関係にある2人が出会い、自分たちが周りとは別のいきものであることに気付き、知らず知らずのうちに互いを求めてしまう。
    最期まで御家訓の呪いに縛られて滅びゆく会津を悟る鏡子と、新時代へと向かう薩摩の中でその熱に最期まで染まれなかった伊織がどちらも悲しくて美しかったです。
    ただの切ないラブストーリーじゃないもっと重くて怖さみたいなものを感じた、とても読み応えのある作品。
    結末をハッピーエンドと言えるかはわからないけれどあの終わり方が私はとても好きです

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    2025年12月19日
  • 革命前夜

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    時は昭和から平成になる頃。
    ピアノを学ぶため、柊史は東ドイツの音大に留学をする。
    大学では様々なルーツを持つ学生たちが、それぞれの音楽を追求していた。
    自身の音楽を見失い始めた柊史は、教会でオルガンを弾くクリスタと出会う。
    分断された東ドイツ・西ドイツの狭間でその流れに巻き込まれながらも、柊史は自身の理想とする音楽を追い求めていく。
    そして流れに巻き込まれていくのは、柊史の周りの音楽家たちもまた同じだった。

    自分はクラシックのこともドイツのことも全く詳しくないため、正直読みにくさは感じた。
    けれども、主人公柊史をはじめとする皆の音楽への熱量や、東ドイツの閉鎖的で緊張感が漂う雰囲気が伝わり、圧

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    2025年12月14日
  • 革命前夜

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    1989年の旧東ドイツ。11月9日のベルリンの壁崩壊までの怒涛の東ドイツを描く。

    この頃の日本はバブル真っ只中。バッハの音楽を追求したく、喧噪から逃れるように東ドイツへやってきた日本人音楽留学生が主人公である。

    バッハの聖地でバッハに集中したかった眞山だが、大きな時代の転換のうねりの中、いつしか巻き込まれていく。密告や監視の恐怖に怯えながらも音楽に対峙し続け、人間的に成長していく姿が頼もしい。

    この小説、クラシック音楽が好きな人にはたまらないと思う!特にバッハ好きには。ライプツィヒとか聖地巡礼の疑似体験をさせてもらえる。いやほんと、あの辺りの教会でオルガン曲聞きたくなる~

    私の数少ない

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    2025年12月12日
  • 革命前夜

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    とても良い作品。
    重たすぎず、けど決して軽くなく、考えさせられる作品。音楽をやってたらもっと入れこんだんだろうな。ベルリンの壁崩壊。高校生のときでした。訳もわからずテレビのニュース見て興奮したことを思い出しました。

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    2025年12月10日
  • 荒城に白百合ありて

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    ネタバレ

    幕末の動乱について史実を基にしながら、歴史的な背景や当時の人々の思いなどがまざまざと描かれていて面白かった。すごく読み応えのある話だった。

    当時の極度の社会不安や、情報混乱、新しい時代への切迫感で、思慮深い行動が取れなくなった人々により、会津藩の悲劇が起きたと感じた。

    敵対する藩どうしに生まれながらも惹かれ合う2人が、最後にたどりついた結末は幸せなものではなかった。ただ最後の瞬間にようやく2人は結ばれたと感じ、悲しさだけではなく、それまでの時代の激流から離れて穏やかな気持ちになった。

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    2025年12月03日
  • 雲は湧き、光あふれて

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    長編かと思ったら短編だった。2番目の話が一番好きだし、これこの先が気になるなあと思っていたんだけど、最後が切なくてちょっと泣いた。あんまり想像がつかないんだけど、戦時中でも当たり前に野球をやっている時があったんだよね。時が進むにつれて、どんどん野球をする自由が奪わていくのが辛かった。最後、、、。切ないはずなのに、どこが爽やかさもあってそれが救いかも。やっぱりバッテリーっていいなあ。あとやっぱり戦争はだめだ。

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    2025年10月23日
  • 革命前夜

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    ベルリンの壁が崩れる(統合)される前の話。日本でいうと昭和から平成へ変わった時。私は昭和生まれなので、もちろんこの時代もうっすらと覚えている。
    音楽(クラシック)、戦争、スパイ、差別。
    日本にいてはわかることのない国境。たった一枚の壁が隔てる違い。
    そしてやはりこの作品で感じる国境を超える音楽の力。
    「君たちが自由な言葉を封じても、音楽をこの国から消すことはきでなかった。そして本物の音楽は必ず、人々の中に眠る言葉をよみがえらせる。」

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    2025年09月20日
  • 夏の祈りは(新潮文庫)

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    読む前に思ってた話と全然違った!でもめちゃくちゃ良かった〜。まさか一つの公立高校野球部を舞台にした、何十年以上もの部活の歴史を目にするだなんて思ってなかった。解説を読んで、1話スパンが10年くらいだと認識したけど、プロになれなくたって、高校で積み上げたものはずっと続いていくんだなあというのが断片から読み取れたのがなんだか嬉しかった。1話目の彼が、監督として戻ってきているのが熱くてよかった。いいものを読んだ。

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    2025年09月19日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    豪華作家陣が想像力と食欲を刺激する、新世紀のごはん小説。
    日常SFから遠未来SFまで8編を収録。


    「人類と食」にまつわるSF小説アンソロジーです。

    「食」は人間が生きるうえで欠かせない大切なもの。生きるのに不可欠……というだけでなく、いつしかそれは娯楽となり、美食を求め奇食を追い、飽食に飽き、ある種の歪さを孕んでいるようにも感じる昨今。食のポジティブな面だけではない部分に目を向けた一冊。
    具体的に言えばディストピア飯やオルタナティブフードなどをテーマに扱ったものが多いです
    美味しいものが大好きな私としては、こんな未来が来ないことを祈るばかり。

    個人的に好きだった話は、『E・ルイスがいた

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    2025年09月07日
  • 荒城に白百合ありて

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    ネタバレ

    会津と薩摩とを見たら、それとなく主人公二人の結末を予想できるが……。

    本書は、会津戦争の前夜に、鏡子が自刃しようとする間際に一通の手紙が届いたことから始まる。それを機に過去の話が時系列順に展開される。読者はこの時点で、言うまでもなく手紙の内容をまだ知らない。話が残り10%ほどの終盤になってから初めてその謎が明らかになる。

    物語は会津女子・鏡子と薩摩武士・伊織の視点を交互に描いて進んでいる。一方、登場人物たちが三人称の語り手によって時代のなかに置かれているようなイメージもあり、幕末の歴史を少しでも知ったほうが物語に入りやすいかもしれない。

    とはいうものの、主人公二人の性格は時代の熱狂と一線

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    2025年09月06日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    600ページを超える長編
    最初の100ページ導入部分は読みづらかったけど、そこをぬけると先が気になり、どんどん読み進めることができた。
    近代史に関心がある人であれば、もっと読みやすいのだろうと思った。

    夏になり8月が近づくと祖父母の被爆体験を思い出し胸がきゅーとなるものだけれど、軍隊に所属し生き延びた祖父の人生はどんなものだったのだろう?とこの本を読んでさらに想いをはせた。

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    2025年06月26日
  • すばらしき新式食 SFごはんアンソロジー

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    SF×食卓の短編集。

    個人的にいちばん好きだったのは
    やっぱり竹岡さんの「E・ルイスがいた頃」
    だったけれど、
    テーマ的にもいちばん合っていておもしろいと思ったのは
    須賀しのぶさんの「しあわせのパン」

    そして新井素子さんはさすがのトリ。
    タイムリーなテーマでしっかり読ませてくれる。

    ぎゅっ

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    2025年06月13日