須賀しのぶのレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
SF作品。ほっとんど読んだことなかったので、短編集から読んでみた。
意外と、あっこう言うのもSFなのか。と言ったようなのもあったけれど、近未来的な話に、ちょっと手間取ることもあり。
でも、書いているのがSF作家のなかでも、かなり有名で、食べ物、に絞ったものということもあり、楽しかった。不気味だけれど、どんどん読んでしまう作品も。
一番印象に残ったのは、
「最後の日には肉を食べたい」
主人公が、「ルカ」への依存度が高いことに恐怖を覚えたと同時に、これこそ、静かなる侵略?なんて思った。最後、「ルカ」の仲間を意識していなかったタカアキが、『生まれた』と主人公にキスをする。これは一瞬の洗脳?支配?こ -
Posted by ブクログ
タイトルや表紙の絵から、戦場のピアニストっぽい話なのかなと思ったら、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツを舞台に、ピアノ留学をした大学生 真山シュウジの群像劇だった。
その当時の東ドイツという場所が如何に暗いのか、自分しか信じられる者はいない、というのをひしひしと伝わってくる。
日本とドイツは同じ敗戦国だが、日本は焼け野原で何もなくなった事からむしろゼロから復興しやすく、一方でドイツは瓦礫の山だったから、復興は難しく煤焦げた街並みのまま、と言う描写がドイツの暗さを端的に分かりやすく示されており、とても印象に残った。
中盤から、西ドイツの亡命や、殺人未遂事件なども起きて、一気に怒涛の展開になっていき -
Posted by ブクログ
音楽と歴史の激流が混ざり合う
胸が熱くなる名作
ベルリンの壁崩壊直前 激動の東ドイツ
ピアノの旋律とともに…
歴史のうねりに飲み込まれていく
若者たちの姿が熱すぎて
一気に読んでしまった…
音楽留学のために東ドイツへ渡った
主人公が目撃する
閉塞した社会と「革命」の足音
友情、プライド、そして自由への渇望
物語の終盤はパズルのピースがハマるように
加速していく展開にページをめくる手が
止まりませんでした!
解説も朝井リョウさんで 最後まで激アツ!
ミステリー要素もありつつ
最後は圧倒的な人間ドラマに涙でした
最近読んだ本の中で
間違いなくベスト級の一冊!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ暇つぶしにAIと話してて、おすすめされた本です。
帯の傑作って程は自分は思わなかったけど、良作って感じかな。
途中まで、青年期の心情とか、孤独から新たな仲間との交流ってのが読んでいて微笑ましかったので、ラストに向かうほど少し苦しかったです。
でも、ミステリー風味必要だったかな?
筆力のある作家さんだと思うので、青春の爽やかさと、登場の東西ドイツの話で最後までいけたような気もします。
まだ、この作者さん1冊目なので、これがこの作者さんのよくある展開なのかはまだわかりませんが。
また、他の作品も読んでみようかな。
そうそう、音楽が聴ける本があればいいのにねって、いつもこういう本読む時思います。
オ -
Posted by ブクログ
幕末の会津藩が好きなので読みました。
会津藩士の娘と薩摩隼人
幕末という時代、結ばれることの許されない関係にある2人が出会い、自分たちが周りとは別のいきものであることに気付き、知らず知らずのうちに互いを求めてしまう。
最期まで御家訓の呪いに縛られて滅びゆく会津を悟る鏡子と、新時代へと向かう薩摩の中でその熱に最期まで染まれなかった伊織がどちらも悲しくて美しかったです。
ただの切ないラブストーリーじゃないもっと重くて怖さみたいなものを感じた、とても読み応えのある作品。
結末をハッピーエンドと言えるかはわからないけれどあの終わり方が私はとても好きです -
Posted by ブクログ
時は昭和から平成になる頃。
ピアノを学ぶため、柊史は東ドイツの音大に留学をする。
大学では様々なルーツを持つ学生たちが、それぞれの音楽を追求していた。
自身の音楽を見失い始めた柊史は、教会でオルガンを弾くクリスタと出会う。
分断された東ドイツ・西ドイツの狭間でその流れに巻き込まれながらも、柊史は自身の理想とする音楽を追い求めていく。
そして流れに巻き込まれていくのは、柊史の周りの音楽家たちもまた同じだった。
自分はクラシックのこともドイツのことも全く詳しくないため、正直読みにくさは感じた。
けれども、主人公柊史をはじめとする皆の音楽への熱量や、東ドイツの閉鎖的で緊張感が漂う雰囲気が伝わり、圧 -
Posted by ブクログ
1989年の旧東ドイツ。11月9日のベルリンの壁崩壊までの怒涛の東ドイツを描く。
この頃の日本はバブル真っ只中。バッハの音楽を追求したく、喧噪から逃れるように東ドイツへやってきた日本人音楽留学生が主人公である。
バッハの聖地でバッハに集中したかった眞山だが、大きな時代の転換のうねりの中、いつしか巻き込まれていく。密告や監視の恐怖に怯えながらも音楽に対峙し続け、人間的に成長していく姿が頼もしい。
この小説、クラシック音楽が好きな人にはたまらないと思う!特にバッハ好きには。ライプツィヒとか聖地巡礼の疑似体験をさせてもらえる。いやほんと、あの辺りの教会でオルガン曲聞きたくなる~
私の数少ない