須賀しのぶのレビュー一覧
-
-
-
-
Posted by ブクログ
「キル・ゾーン」シリーズ6冊目
クアラルンプール基地に戻ったキャッスルたちだが、ラファエルを戦死させた傷は、思ったよりもキャッスルたちの心に深く残っていた。
一方、アクラで義足の手術を受けていたエイゼンの背後にいたキャッスルの父の思惑が徐々に明らかになる。
コタキナバル奪還をかけた空中戦が予測される中、敵であるレジスタンスも、冷血マックスの指揮のもと、着々と攻勢の準備を進めていた。
いよいよ戦いが始まったその時、キャッスルたちは意外な人物に遭遇して――。
これまでの背景が、一つ一つ解き明かされてゆく巻。
エイゼン。
ラファエル。
マックス。
そして戦況。
単なる敵と思っていたマッ -
Posted by ブクログ
「キル・ゾーン」シリーズ 5冊目。
やっとのことでボルネオ島を脱出したキャッスルたち。
かろうじて維持している基地で、次の作戦に備えるが、上層部は再びボルネオ島に戻って、人質の救出に当たれと命じた。しかし、その任務からキャッスルは外されてしまう。
一方、脱出のために自らの義足を売ったエイゼンは、ある秘密を抱えていた。治療のため、彼はクアラルンプールへ。
キャッスルは一番近しいエイゼンとも離れ、どうするのか……。部下であるラファエルもまた、キャッスルを案じていた……。
私が同僚なら、「ひどい作戦ね。……行くけどさ」と、キャッスルに言うだろう。
このお話、レジスタンス側についている、火星 -
Posted by ブクログ
「キル・ゾーン」シリーズ 第4巻
今回からは紙の書籍である。
レジスタンスの覇権拡大により、敵に前線の重要基地を奪われ、中核基地であるコタキナバルにも戻れなくなったキャッスルたち。エイゼンや脱出に一役買ったラファエルらも生きている。一行は、ひとまず中立地帯のクチンを目指すことになった、
ジャングルを這うような逃避行はつらい。負傷した人員が、次々命を落とす中、敵のスナイパーから標的にされてしまう。恐怖をわざと煽るような襲撃。
彼らは無事に密林を抜けることが出来るのか?
あいかわらずシビアな展開が続く。
ジャングルに潜み、視えない敵を警戒する。
尽きた食料の代わりに、蛇を食べる。
それ -
Posted by ブクログ
2016年第18回 大藪春彦賞受賞作
1989年の東ドイツという、とても特殊な地域と時代を、日本人ピアニストの視点から描いた希少な小説でした。
中高生の頃、教科書で見たベルリンの壁の写真。その壁がどれほど人々を抑圧し、自由を奪う存在だったのかは、当時の私には具体的に想像することができませんでした。
日本では昭和から平成へと時代が移り、やがてバブル経済は崩壊し、「失われた30年」と呼ばれる時代へ入っていきます。その頃、東ヨーロッパの若者たちは何を求め、何を願って生きていたのか。
芸術を学ぶために留学した学生でさえ監視の対象となる厳しい統制社会。その中で、音楽を西側への希望や自由への足がか -
Posted by ブクログ
1945年夏、敗戦翌日
昨日まで信じてきた教育が一夜にして否定され、日本全体が敗戦の現実に染まっていく。すべてを失った今だからこそ、未来を担う若者たちの心に希望を取り戻したい―戦争によって途絶えていた「高校野球大会」を復活させようと、かつての甲子園球児である新聞記者が奔走する物語です。
私は高校野球の歴史には詳しくありませんが、巻末の参考文献を見ると、新聞記事や当時の記録など、さまざまな資料をもとに高校野球復興の歩みが描かれており、史実に寄り添った小説なのだと感じました。
タイトルの「夏空白花(なつぞらはっか)」は既存の熟語ではなく、須賀しのぶさんによる詩的な造語のようです。
夏空の下 -
Posted by ブクログ
最近優しくて軽い話ばかり読んでいたが、久々にちょっと重苦しいもの。
と言っても読み難くはない。寧ろスルスル読める。
ただ、内容が重い。
あの時代のドイツを舞台にして軽くなるわけはないが…。
アウシュビッツのシャワー室のガスが一酸化炭素だと初めて知った。
信仰を捨てることの絶望の深さについては、よく分からなかった。
焚書は前触れにすぎない。
本を焼く者は、最後に人間も焼いてしまうだろう
というハイネの戯曲の一節が出てきたが、現代の不安定な状態にも当てはまりそうで印象深かった。
ハイネ、名前だけしか知りませんが…。
どんな風に話が展開するのか、後半も非常に楽しみ。
積読だったが纏めて購入 -
-
Posted by ブクログ
ミステリーが続く館なのでございます。
あ、正確には「野草」挟みましたがね。
こちらの「革命前夜」は8さんオススメの傑作ミステリー‼︎という事で早速読んでみた。
な〜るへそ〜!
この作品の舞台は、ベルリンの壁崩壊直前の東ドイツ。
昭和が終わったその日(1989年1月8日)に、主人公の眞山柊史(マヤマ シュウジ)はドレスデンの音楽大学にピアノを学ぶ為に留学した。
日本はその時バブルで浮かれてたあの時代。
オイラは小学5年生。
な〜んも、覚えてないなぁ。
バブル?何それ?あった?
田舎者の小学生には何の関係も無く、何の恩恵も享受せずに育ちましたよ。ケッ。
話を戻しますと、そんな