須賀しのぶのレビュー一覧

  • アンゲルゼ 最後の夏

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    ネタバレ

    目立ちたくない内気な少女が殻を破って成長する話…が少女小説の王道ではあるけれど、須賀さん容赦ない〜半端ない〜。(文字通り殻をやぶってはいけない訳ですが。)
    自分自身もまだまだ未熟なのに生まれたてのマリアの母ともいうべき存在にならなくてはいけない陽菜、ひたすら陽菜を慕うマリアがかわいくて陽菜を応援したくなる。
    養母遥との関係が近づいたり遠のいたりが切なかったですが、湊家でのやりとりではつかの間の幸せがあってよかった。
    今後の未孵化の運命を考えると色々切ない。
    覚野圧勝だそうですが湊好きですよ〜。覚野の活躍はまだ先?

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    2013年06月02日
  • 流血女神伝 喪の女王8

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    怒涛の最終巻。これまで散りばめられてきたあらゆる伏線を、よくもここまで回収できたものだと驚いた。
    ただ、話があれよあれよと進む一方でこちらの感情がついていけず、歴史の教科書を読んでるんじゃないかと錯覚してしまう時が度々あった。もう1巻分くらい使って丁寧に書いてくれればさらに良かったかもしれない。
    27巻に渡って読者を飽きさせることなく、見事に完結させた作者にありがとうと言いたい。

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    2013年02月24日
  • 芙蓉千里

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     つえーわw
     単行本の時に読んだので文庫で再読になるんだけど、エピソードががつがつ増えていて、前より話の幅が豊かになっていると思う。(特に地域性)

     番外編はイメージが違うので最初よくついていけなかったw それ来たのかwww っていうね。でも、うん。いいなぁ。
     なんというか、フミもタエも格好良すぎる。
     よく男同士の友情はすごいものだ、というけれど、女同士も捨てたもんじゃないぞ、と思える。

     後悔しないことなんてない、それでも選ぶっていうのはいいなぁ。

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    2013年02月11日
  • アンゲルゼ 最後の夏

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     えげつない だが そこがいい……(※調教済み)
     軍事訓練の書き込み方に思わずレーベル名を二度見したくなった。基地での訓練の日々が身体的にも精神的にも辛ければ辛いほど、試合観戦やその帰りのウィンドウショッピング、バーベキューに花火といった何気ない日常が本当にきらきら輝いて見えた。儚くて切なくて眩しくて、でもそれがほんとうは日常だった、と。それを陽菜が自覚している分、そしてもう戻らないと分かっている分、痛々しくてどうしようもなくなる。
     人は、欲しいときに欲しいものをくれた人に恋に落ちる。真理かもしれない。
     あと、歌で世界を救う! みたいなはいはいファンタジーヒロインの標準装備乙といった能力

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    2013年01月08日
  • 芙蓉千里

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    大河小説。迷いなく女郎になると言っていた前半と芸妓になってから女を覚えた後半とでフミの変化や迷いや野心がとでも読み応えありました。千代姐さんのラストには胸にくるものがありました。

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    2012年11月23日
  • 芙蓉千里

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    友人に勧めてもらった本。確かに大河少女小説だった。
    本当に“身ひとつ”で哈爾濱に売られてきた少女フミが、大陸一の女郎を夢見て強くたくましく生きていく。
    謎めいた大人の男と、華族のボンボンのどっちをフミは選ぶの?という少女小説的な展開もありつつ、歴史的な背景や女郎屋の生活、女の友情などがしっかり描かれていて読みごたえがあった。

    個人的にはこれは今まで後ろを振り返ることがなかったフミが「後悔を知る」お話だと思ったりした。選んだ未来と、選ばなかった未来。
    後悔を知って、それをも糧にしてより高く跳ぼうとする物語。
    続きも読みたいと思った。

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    2012年11月21日
  • 芙蓉千里

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    ◆芙蓉千里
    須賀しのぶワールド全開!
    キル・ゾーンシリーズを読んだときの、引き込まれる感覚を思い出した。
    続編が気になる…。

    ◆桜の夢を見ている
    優しくて切なくて苦しい話。
    読んだあと、好きな人に会いたくてしかたがなくなるくらい。

    全体を通して、完全なる「小説版少女漫画」(というのも変な表現だけど)。
    安心して浸れるのが魅力。
    装丁は単行本のほうが好み。

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    2012年11月14日
  • アンゲルゼ 最後の夏

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    第2巻。アンゲルゼと戦う力を持つと分かった陽菜は、毎日軍から指示された訓練にあけくれつつ、残された日常をかみしめるが――。
    まだ14歳の主人公が容赦なく現実を突きつけられていて、1巻とは違った意味でしんどいです。こんな現実大人でも耐えられるかどうか…これ本当にコバルト文庫でしょうか(笑)サブタイトルの切なさが沁みます。
    そして少しですが、覚野の本心が分かってよかった。

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    2012年09月20日
  • アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭

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    第1巻。あるウイルスにより、人類から「進化」した生命体「アンゲルゼ」。彼らと人類の戦争は熾烈を極めていた。けれど、そんなことは田舎島に住む陽菜にとっては遠い話で、それよりもクラスで浮いたりしないか、友達とうまくやれるか、そんな日常のほうが重要だった――。全4巻。
    14歳の主人公の描写がとてもリアルでしんどいです(笑)家庭と学校がほとんど世界のすべてで、小さいことでぐずぐず悩んだりして、そんなところが身に覚えもあって心が痛い!1巻はアンゲルゼとの関わりを予感させつつも、そういう部分から主人公が一歩成長するところがメインだという印象でした。少女小説レーベルとは思えないハードさが素敵です。

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    2012年09月20日
  • 帝国の娘 下

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    談話室で紹介されていたのを見て、手に取りました。

    とにかく負けない女の子の姿がかっこいい。
    でもまだ少し子供ですね。これからの成長を見ていきたい。

    結構軽い物語なのかな?って思いましたが、
    作りこんでありますね・・・
    読んでいて惹きこまれていきます。

    角川さんが続きを出してくれれば買います!!

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    2012年08月12日
  • アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋

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    須賀しのぶは最近書店でよく見かける作家で何となく気になっていた。
    しかし、単行本を買うまではいかず、様子見をしていた状態。
    偶然古本屋でこのシリーズを見つけたのでためらわず購入。
    コバルト文庫でしかもSFだけれど面白い。
    全4巻なので残りを買いに出かけたけれど売っていない。
    ようやく丸善=ジュンク堂で1冊だけ見つけた。
    2008年の出版なのにライトノベル業界は回転が速すぎる。新しいものが次々出版されてロングセラーというものが存在しないのだろう。
    書店の棚の占有率でも老舗のコバルト文庫は片隅に追いやられている。何だか知らない間に多くのライトノベル専門の文庫が出版されている。ここにはまり込んだら大

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    2012年05月26日
  • 流血女神伝 喪の女王5

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    これはサルベーンの巻だった。サルベーンとエディアルドは対をなしている。不器用だが真っ直ぐで強靭な精神力を持つエディアルド。揺らがない人だ。身の内に闇を抱え、罪を犯し続け、苦しみ続け、神に焦がれ憎み続けるさまようサルベーン。そして、神に対して誰でも戦える。

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    2012年03月07日
  • 流血女神伝 喪の女王4

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    バンデーカ女王、凄烈に生きた。ユリ・スカナに身を捧げ。けど黄昏は訪れる。偉大すぎる母を持つ子供たちはそれゆえに重荷を背負い。けど、イーダルがここまでとは・・。けど、出自からすれば・・。

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    2012年03月07日
  • 流血女神伝 喪の女王3

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    一貫して、かみのてのひらで踊らされているだけなのか、自分の意志は介在しないのか、ただ足掻き苦しむだけなのかについて紡がれていく。パンディーカとサルベーン、決して届かぬ強い憧れは闇を生む。う~ん。

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    2012年03月06日
  • 流血女神伝 女神の花嫁(後編)

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    ネタバレ

    外伝最終巻。
    襲われた村を救うため、自らの胎児の命を引き換えに女神と契約を交わしたラクリゼ。
    瀕死の重傷を負いながら、ラクリゼとお腹の子供に会いたい一心で生還したサルベーン。
    再会を喜ぶ二人だったが、お互いの気持ちにすれ違いが生じてしまう。
    そして、滅亡に向かうギウタ皇国にてとうとう…

    こんなにもすれ違ってしまった二人が辛い。
    さらに、アデルカの最後も辛かった…エティカヤって酷い国だ(T_T)
    ギウタ皇帝夫婦も好きだったのに、こんな結末に…
    わかっていた結末だけど、どれも悲しかった。
    ラクリゼがサルベーンを憎んでいる理由が判明…確かに、許せない気持ちもわかるかな。

    もしラクリゼの選択が違っ

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    2012年02月27日
  • 帝国の娘 下

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    元は少女小説だそうですが、甘さは控えめ。むしろ結構血なまぐさい。ヒロインは全く甘やかされないし(むしろ叩きのめされている)、権謀術数蠢く世界が描かれる、硬派な読み応え。
    運命に翻弄されても、自分の進む道をちゃんと自分で選んで、這ってでも前に進むカリエは格好良い。生きることに執着することが、彼女の強さの源なのだろう。そして主要な登場人物たちも、それぞれが己の信じるもののために懸命になってるのが良い。

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    2012年02月24日
  • 流血女神伝 砂の覇王9

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    ネタバレ

    バルアンの妻として何をすべきか考えたカリエは、シャイハンを追い落とす―つまりは彼を殺すためにヨギナへとやって来た。
    しかし、シャイハンの優しく紳士的な人柄に触れたカリエの心は揺れ動いてしまい・・・

    とうとうエティカヤ編のラストです。
    バルアンとシャイハンの直接対決!エティカヤの運命は!?

    このシリーズはどんどん人が死んじゃいますね…
    特にこの巻は結構…(-_-;)

    ラストには『砂の覇王』とは一体誰のことだったのかが明らかに!!
    てっきり私はバルアンのことかと思ってたんですけどね~

    そしてカリエの選択。
    私には意外な選択でした…てっきり違う方選ぶかと思ってたのになぁ…

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    2012年02月17日
  • 流血女神伝 砂の覇王7

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    ネタバレ

    ルトヴィア軍との激しい海戦の結果、海に落ちてしまったカリエ。
    瀕死の状態のカリエを助けたのは敵の艦船だった…

    今度は海賊からルトヴィアの貴族へ…
    ホント怒涛の展開だった(^_^;)

    ルトヴィアでのカリエの微妙な立場…どうなるのか楽しみです。
    そして、ミュカの再登場もうれしかった。

    バルアンはちょっと見直した!
    海に落ちたカリエを救うため、なんのためらいもなく飛び込む姿に!!
    エド寄りの私が、バルアン寄りになっちゃいそう(~_~;)

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    2012年02月11日
  • 流血女神伝 砂の覇王4

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    ドミトリアスとグラーシカの婚儀、尋常には終わらない。いやぁ次々に顕わになる事実。この二人なら気丈に乗り越えていくだろう。なんというかバルアンの周到さも凄い

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    2012年02月09日
  • 流血女神伝 砂の覇王5

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    ネタバレ

    亡国・ギウタ皇国の最後の皇女であるカザリナとして、バルアン王子の正妃と披露されたカリエ。
    その素性を追求されることに…

    やっぱりというか予想してましたが、カリエこそカザリナ皇女なんですね~
    帝国の娘からの疑惑がスッキリ!
    そして、インダリに戻ったらこんどはサジェが…
    エドも妹(?)離れしちゃうしね~
    今回はバルアンをちょっと見直したかも…
    カリエ同様に私も少しずつ惹かれてるのかもしれない(^_^;)

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    2012年01月31日