須賀しのぶのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
えげつない だが そこがいい……(※調教済み)
軍事訓練の書き込み方に思わずレーベル名を二度見したくなった。基地での訓練の日々が身体的にも精神的にも辛ければ辛いほど、試合観戦やその帰りのウィンドウショッピング、バーベキューに花火といった何気ない日常が本当にきらきら輝いて見えた。儚くて切なくて眩しくて、でもそれがほんとうは日常だった、と。それを陽菜が自覚している分、そしてもう戻らないと分かっている分、痛々しくてどうしようもなくなる。
人は、欲しいときに欲しいものをくれた人に恋に落ちる。真理かもしれない。
あと、歌で世界を救う! みたいなはいはいファンタジーヒロインの標準装備乙といった能力 -
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Posted by ブクログ
第1巻。あるウイルスにより、人類から「進化」した生命体「アンゲルゼ」。彼らと人類の戦争は熾烈を極めていた。けれど、そんなことは田舎島に住む陽菜にとっては遠い話で、それよりもクラスで浮いたりしないか、友達とうまくやれるか、そんな日常のほうが重要だった――。全4巻。
14歳の主人公の描写がとてもリアルでしんどいです(笑)家庭と学校がほとんど世界のすべてで、小さいことでぐずぐず悩んだりして、そんなところが身に覚えもあって心が痛い!1巻はアンゲルゼとの関わりを予感させつつも、そういう部分から主人公が一歩成長するところがメインだという印象でした。少女小説レーベルとは思えないハードさが素敵です。 -
Posted by ブクログ
須賀しのぶは最近書店でよく見かける作家で何となく気になっていた。
しかし、単行本を買うまではいかず、様子見をしていた状態。
偶然古本屋でこのシリーズを見つけたのでためらわず購入。
コバルト文庫でしかもSFだけれど面白い。
全4巻なので残りを買いに出かけたけれど売っていない。
ようやく丸善=ジュンク堂で1冊だけ見つけた。
2008年の出版なのにライトノベル業界は回転が速すぎる。新しいものが次々出版されてロングセラーというものが存在しないのだろう。
書店の棚の占有率でも老舗のコバルト文庫は片隅に追いやられている。何だか知らない間に多くのライトノベル専門の文庫が出版されている。ここにはまり込んだら大 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ外伝最終巻。
襲われた村を救うため、自らの胎児の命を引き換えに女神と契約を交わしたラクリゼ。
瀕死の重傷を負いながら、ラクリゼとお腹の子供に会いたい一心で生還したサルベーン。
再会を喜ぶ二人だったが、お互いの気持ちにすれ違いが生じてしまう。
そして、滅亡に向かうギウタ皇国にてとうとう…
こんなにもすれ違ってしまった二人が辛い。
さらに、アデルカの最後も辛かった…エティカヤって酷い国だ(T_T)
ギウタ皇帝夫婦も好きだったのに、こんな結末に…
わかっていた結末だけど、どれも悲しかった。
ラクリゼがサルベーンを憎んでいる理由が判明…確かに、許せない気持ちもわかるかな。
もしラクリゼの選択が違っ -
Posted by ブクログ
ネタバレバルアンの妻として何をすべきか考えたカリエは、シャイハンを追い落とす―つまりは彼を殺すためにヨギナへとやって来た。
しかし、シャイハンの優しく紳士的な人柄に触れたカリエの心は揺れ動いてしまい・・・
とうとうエティカヤ編のラストです。
バルアンとシャイハンの直接対決!エティカヤの運命は!?
このシリーズはどんどん人が死んじゃいますね…
特にこの巻は結構…(-_-;)
ラストには『砂の覇王』とは一体誰のことだったのかが明らかに!!
てっきり私はバルアンのことかと思ってたんですけどね~
そしてカリエの選択。
私には意外な選択でした…てっきり違う方選ぶかと思ってたのになぁ… -
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