ドイツが東西に分断されていた頃の東ドイツが舞台。
正に革命前夜の東ドイツ。自分の知らない土地、時代の空気感がありありと浮かんでくるのは作者の力量の成せる技。この空気感を堪能できるだけでも読む価値あり。
音楽の描写は専門外なので良く分からないけど、時代背景との絡みで是とも否ともなる当時の価値観を説明してくれる要素として重要。色んなものを背負い、色んなことに気を配りながら修練に励まないといけない彼らは現代とは違った辛さがあったでしょう。
初めて読ませていただいた作者さんでしたが、他の小説も読んでみたいと思わせる小説でした。