須賀しのぶのレビュー一覧

  • 夏空白花

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    どこまでが史実かは分かりませんが、野球好きの自分はとても楽しめました。ベースボールとやきゅうの違いはあっても、ど真ん中には野球というスポーツが聳え立っているのだと。また、奇しくもコロナ禍により、「子どもたちの1年は大人の10年」という言葉も実感することができました。「青春は密」という監督の言葉もありましたしね。いつの時代も野球は人々を魅了し、時には人生を狂わせるほどの魔力をもっているのだと思います。

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    2023年01月02日
  • 雲は湧き、光あふれて

    無料版購入済み

    うまい

    うまい
    芙蓉千里.帝国の娘.神の棘.革命前夜とこの作家の作品を読んできたが、高校野球を扱ったこの作品はずいぶんテーマが違っている。
    しかしストーリーテラーとしての文章のうまさ.心理描写のうまさ.軽いユーモアなどの特長は共通している。安心 安定して読める作品。
    あえて難をつけるなら 人間の醜さ.どろどろとした点の表現があまりないので深みが無いとも言えるが、安定 安心 読後感の良さ と相反する要素なのでこの作家に求める必要は無いと思う。

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    2023年01月01日
  • 芙蓉千里

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    ネタバレ

    大陸一の女郎を目指してハルビンにやってきたフミが舞の才能を見出されて芸妓として成長していく物語

    活発な跳ねっ返り娘が型破りながらも麗しい舞姫として育っていく中に、同じ日本からやってきた友達との友情やら人一倍の努力やらが忍ばせてあって、これは文字で読むタイプのジャンプだなぁと思った。

    かなり悲惨な背景にも関わらず、目端の利く主人公のさっぱりした性格および情景描写であまりしんどくならずに読み通すことができた。それとも、過酷な背景に映えるシスターフッドが、意外とわたしの好物だったのかもしれない。
    不勉強なもので近代史があまり良くわからず「そういうもんなのか」でいろいろを済ませてしまった。もうちょ

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    2022年12月10日
  • 永遠の曠野 芙蓉千里IV

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    ネタバレ

    うん、安定に面白かった。
    けど、『また、桜の国で』と『革命前夜』は越えてこないかな〜と思い、星4で。

    話のテーマとして「家族」がある。家族は一種の帰属先だけど、フミにはその感覚がないし、強く憧れてもいる。軸がないからこそ色んなものになれるんだとも思う。
    フミの苗字が一貫して出てこないのはそういうことなのかな〜と勝手に思ってた。(もしかしたら序盤に出てたかも)

    バースト生きてたの?!!!良かった!!という気持ちで終われたのはよかった。
    ずっと建明と黒谷のどっちになるの〜という話できていたのに、そっちかーい!と思わずツッコミを入れたくなる展開だった。
    でも、フミだけじゃなく建明、黒谷、炎林、、

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    2022年09月24日
  • 暁の兄弟 芙蓉千里III

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    赤軍白軍とか、恨みあってる経緯とか、ちゃんと書かれていたけど、私の歴史知識がなさすぎて難しい…
    名前やら地名やら人種やら、聞きなれないワードがめちゃめちゃ出てきて、フミと違って成長できない私笑

    3巻はフミが馬賊となって活動するから、グロめなシーンも多かったな。これ以上グロいのは苦手かも

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    2022年09月20日
  • 北の舞姫 芙蓉千里II

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    1巻より好き。
    最後のほうは思わずたかふみぃぃぃ!!!
    と言いたくなる、、
    理性じゃなくて本能的に行動する後半のフミ。
    これぞフミ!

    結構長さはあるはずなのに、気づいたら読み終わってた、、
    私は貴文応援してるよ!

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    2022年09月17日
  • 暁の兄弟 芙蓉千里III

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    時代や小説だからとは言え、死にかけるトラブルに、ほんとによく遭遇するなぁ。大河並みのストーリーなのに、朝ドラばりの展開のはやさだ。

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    2022年09月11日
  • 北の舞姫 芙蓉千里II

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    濁流に飲まれるかのような展開。
    「そこでその人物が出てくるかあ...!」と純粋に驚かされる一方で、少女漫画的というかこちらが意識の片隅で望んでいる人物が出てくるという感覚も少しありつつ。しかしストーリー全体としては予測不能であり、まるでジェットコースターのよう。中盤〜後半は勢いで読み切ってしまいました。(須賀しのぶ作品にありがち)

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    2022年08月24日
  • エースナンバー 雲は湧き、光あふれて

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    先日読み終えた短編集の続編。1冊目に引き続き高校野球を様々な立場から違った目線で描いてくるかと思いきや、それらが一本の線に繋がっていく内容になっていた。
    今の時期、テレビを付ければほぼ連日のように放送されている夏の甲子園。野球が好きで、少しでも自分でバット振ったりボール投げたりしたことあるなら、やっぱり一度は夢に思い描くよね。頑張れ三ツ木!

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    2022年08月18日
  • 雲は湧き、光あふれて

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    男子高校野球、夏の甲子園開幕が近付いているこのタイミングで高まった野球熱から手に取った一冊。「野球モノ」という、日本にとっては割となじみ深い物語が数多くあるなかで、記者の目線や戦時中の話に着目しているところがまず新鮮で面白かった。特に3作目で表題にもなっている「雲は湧き、光りあふれて」は、夏の高校野球がどうしてここまで日本で注目を浴びて、どこかやっぱり他の部活動よりも特別扱いされているのか、という疑問に対するひとつの解答のように感じた。戦争で皆が大変な思いをしている中で、学生達の野球は小さな希望の象徴だったのかもしれないし、その余韻がわずかでも確かに、甲子園球場という舞台に残っているような、そ

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    2022年07月31日
  • 流血女神伝 暗き神の鎖(後編)

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    ネタバレ

     これだけカリエの華々しく輝かしい未来を予感させといてそれを取り上げるってマジですか……しかもあくまでカリエ自身の選択……つ、つらい……
     だってこれ、あのまま順当にいけばカリエはヨギナの女性総督として輝かしい成功を収め、子どもからも民からも愛され、自分が幸福になるだけでなく民も故郷も潤しただろうはずなのに……

     仮にお腹の中の子を見捨てたとて、我が子を浚い己を凌辱した憎い男の種、誰も責めないだろうに……
     でも母たちの想いを見つめ(カリエ自身は知らないけれど)、ラクリゼの選択を踏まえた上で、己に宿った子を殺せないのがカリエなんだなぁ……

     ちょっと意外だったのが、バルアンさんカリエのこと

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    2022年07月27日
  • 帝国の娘 下

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    ネタバレ

    国民の意見を聞き国を健全に維持、発展させることの難しさや、どういう人生を求め歩むか、尽きない苦悩がしっかり描かれていたところが良かった。登場人物たちの人間らしさにも好感を持った。自分の弱さに気づき、それが成長に繋がっていると感じられた。
    ミュカが登場してから、カリエの本来の性格がよく出ていて笑ってしまうことが増えた。この4兄弟の生活がずっと続けばいいのにと、切なかった。
    つい涙してしまったのは、意識の戻ったミュカとカリエで皇子宮に戻り、エドに抱きしめられたシーン。裏切られたわけではなかったと確信するところがたまらなかった。読者としても、みんながギスギスしているのは辛い。それほど感情移入してスト

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    2022年07月25日
  • 流血女神伝 砂の覇王9

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    ネタバレ

    帝国の娘では「運命に翻弄される少女がいつか女王になる話なのかなー」と読んでたんですが、砂の覇王編で「運命に翻弄され続けるサバイバーの話だ」と思い知らされました。
    カリエがまー絆されやすくて素直に反省でき視野を広く心がける賢さがある美点が流されやすさに繋がってるのが切ない。その場その場で一生懸命で、知り合った人を見捨てられず、自分が生き抜こうとするようにみんなにも生きていてほしいと願う、少女が伴侶に選んだのが覇王……うわぁ。

    バルアン人でなしなんだけどモテるのわかっちゃう……コイツがどこまで行けるか見てみたいと思わせる魅力がある。人の世話焼くのが好きっぽいカリエが惹かれてしまうのがわかってしま

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    2022年07月25日
  • 帝国の娘 上

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    ネタバレ

    あっという間に物語に入り込んで気づけばカリエに同情していた。特に髪を切り落とされたところ、この仕打ちは14の子には辛いと気持ちが沈んだ。カリエは自分の頭でよく考える賢さがあるから、応援したくなる。
    王族としてのあるべき姿をグラーシカから学ぶところが良かった。
    化けの皮が剥がれないか心配だが、今のところはエディアルドがいるから大丈夫、でも下巻だとどうだろう?
    面白くて一気読みだ。

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    2022年07月25日
  • 芙蓉千里

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    日本から大陸に渡った少女の成長物語。
    彼女たちは生きていくために、自分自身を商売道具としている。
    フミとタエ。まったく違うタイプの2人が支え合って、時に嫉妬し合い、強く成長する姿には力をもらった。
    フミの芸妓らしからぬ強い物言いはスカッとする。

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    2022年07月19日
  • 流血女神伝 帝国の娘 後編

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    1999年執筆とのことですが今読んでも全く古臭くない大河ドラマでした。
    偏見や生まれによるままならなさが実例とともにスッと入ってきて、陰謀の根底にあるのが情愛で主人公がそれを察してくれるため敵役にも感情移入できました。

    俗な感想を言わせていただきますと、気高く聡明で美しい最強の女、超好き。
    続きも楽しみです。

    挿絵も美麗なので、事情があったのは理解しますがやっぱ電子版にないのは残念だなー!

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    2022年07月14日
  • 帝冠の恋

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    今までエリザベート側からの本しか読んだことがなかったので、この本のゾフィーが新鮮です。
    なぜあんな性格なのか不思議だったけど、この本を読んで、フィクションであれとても人間的な魅力ある人物なのが、とても好ましく、だからこそ哀しい人だと思いました。

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    2022年06月02日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    戦前を造船の町浦賀で過ごしたい主人公。父がドック勤務だったこともあり軍艦乗務に憧れるが、あるきっかけで海軍兵学校へ入学し、海軍士官として第二次世界大戦を乗り越えて行く。
    親の教えや自分のルーツを軸に据え、周囲の大きな流れに飲まれることなく自分が正しいと思ったことを静かに遂行していく。
    戦前戦中を生きた若者たちを緻密に描く。

    命懸けで国を守ることが当たり前と思っている若者たちがたくさんいた時代。若者たちの尊い気持ちが異常な状況に利用された、そんなテーマで戦争を描いているように思える。若者たちの視点で描かれているので、大本営などの様子は出てこないが、現場に出てこない人たちに翻弄されていることに憤

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    2022年05月11日
  • また、桜の国で

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    とても面白く、読み応えもあり、引き込まれたのですが、1番の山場が出来過ぎ感が否めない点が残念でした。(例えばサスペンスで、「主人公の刑事が犯人に気付いた理由が刑事の勘でした。」みたいな唐突で腑に落ちない感じがあります。)
    そこ以外は総じて良かったですが、個人的には同じ著者の革命前夜の方がすごい良かったなあと。期待して読んだ分、傑作とまでは行かなかったです。

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    2022年09月16日
  • また、桜の国で

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    この著者の作品は途中で「あっそういうことだったのか!?」と理解させて、その前提を知った上で最初から読み直したくなるような展開が特徴的。また来年、桜が咲く頃に読み返したい。

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    2022年04月29日